世界的なスピリチュアルリーダーであり、「奇跡のコース(A Course In Miracles)」のティーチャーとしても活躍する、アラン・コーエンさん。
スピリチュアルなコーチングの実力で、長年、大勢の人の人生を導いています。
今回も、珠玉のエッセイを発信していただきましょう。

人間関係の鍵を教えてくれたある女性のケース

友人のブレンダに私は尋ねました。
「君の恋愛はどんな感じなの?」。
彼女はため息をついてこう答えました。
「頑張っているわ。皆がそうしているようにね」。

私たちは、本当に愛に対して常に頑張るように生まれてきたのでしょうか? それとも、愛を楽しむように生まれてきたのでしょうか?
長い年月をかけて行ってきたコーチングやセミナーの中で、多くの人が頻繁に「ある2つのこと」について聞いてくることに気がつきました。
それは、「繁栄」と「人間関係」です。

ほとんどの人が恋愛相手を探し、すでに相手がいても、もっと良い相手を探し求めています。2月はバレンタインデーの月ですから、一体何が人間関係に作用しているのか、ここで光を当てて深く掘り下げてみましょう。

一番シンプルな答えは、ギリシャでセミナーをした際に、驚くべき話をしてくれたジョージアという女性から得られました。
彼女はモラルハラスメントをする男性と、かつて結婚していたことを話してくれました。離婚を申し出ましたが、夫は拒否しました。ギリシャではアメリカよりも離婚が難しいのです。
ジョージアは仕方なく、少なくともしばらくの間は彼と居続けることにしました。

その間、ジョージアは夫から得られない愛を自分に与えようと決心しました。情熱的で詩的なラブレターを自分に書くことにしたのです。まるでどこかの男性が、彼女にこう囁いているかのように。

ジョージア。僕の愛しい人。あなたは僕の人生の光だ。
僕は君のその魅惑的な美しさ、深い知恵と優しいハートにうっとりしてしまうんだ。
君のセクシーさは言葉を超えているよ。
僕は今までこんなふうに誰かを深く感じたことはない。

君をこの腕に抱いて、今まで誰も君にしてあげたことがないくらい、深く愛したい。
また会える日が待ち遠しい。
それまで僕の心は君と一緒だよ。永遠に君を愛しています。

このような感動的な手紙は、たとえ想像上の恋人からだったとしても、とても気分が良くなります。ジョージアは次の日もまた、ラブレターを自分に書こうと決心しました。
そこで、次の日もその次の日も、熱烈な手紙を毎日書いては受け取ったのです。次第に、彼女の気持ちは軽く開放的になり、失っていた自分への愛を取り戻し、自分を満たしていきました。

それからしばらくして、夫が手紙の一つを見つけました。
それには、差し出し人のサインはされていませんでしたが、彼はそれが秘密の恋人が書いたものだと信じました。そしてジョージアの元に来て、手に持った手紙を振りながら、こう言ったのです。
「こいつには勝てっこないな」。
そして、うっかり口を滑らしました。「離婚してもいいぞ」と。

自分への愛が現実を好転させていく

ジョージアは辛い結婚生活の中で、文字の上で自分を愛しました。それまでの彼女は、夫が彼女に対して優しくなかったとき、自分の価値を下げることに自ら同意していました。
そのため、空っぽの結婚生活はまるでホックで留めたように、2人を互いに固定していたのです。

しかし、ジョージアが自分の波動を上げて、自己愛の中にマインドとハートを据えたとき、もはや夫との関係性を固定できなくなったのです。
彼女の夫も同じように自分の波動を上げて、彼女に向き合い続けるか、あるいは去っていくかしかありませんでした。

ジョージアの例のように、うまく行っていない人間関係の中にいても自分自身を愛することはできますし、それと同じように、自分自身をただ自分だけで愛することもできます。
このやり方は、全てのロマンティックな本や映画が私たちに教えてきた素晴らしいパートナーの見つけ方と比べると、最初は正反対に感じるかもしれません。
「誰か自分を愛してくれる人を見つけることができれば、自分が愛されるべき人間だと知ることができる」とあなたはずっと教わってきたことでしょう。

しかし、これこそが実は全く逆なのです。自分は愛されるべき人間だと知ったときに、あなたはあなたを愛してくれる誰かを見つけることができます。
あなたが自分を愛せないうちに、自分を愛してくれる人を手に入れようとすることは、「あなたが思い感じるものと同じものを引き寄せる」と明確にうたっている引き寄せの法則に逆らっています

素晴らしい人間関係とは、外側からでき上がるものではありません。心の内側から外側へと、プロセスを踏んで創造されていくものです。

自分を愛していればピッタリの相手が現れる

コーチングセッションにおいて、クライアントがパートナーへの不満を言うとき、私は彼らに質問します。
それは、「幸せな人間関係とはどのようなものか?」という問いかけに対して、今まで私たちが教えられてきた答えの前では、完全に“正気ではない”と思えるような質問です。

「なぜ、あなたのパートナーの行動に、あなたが幸せかどうかを決めさせるのですか?」
この質問は、とてもばかばかしく聞こえることでしょう。なぜなら、今まで私たちは“パートナーの役割とは自分を幸せにしてくれることだ”と教えられてきたのですから。
しかし、もしあなたが自分の幸せになるためのパワーをパートナーに明け渡してしまうのであれば、そのアプローチは裏目に出てしまうでしょう。

もしあなたが良好な人間関係を望むのであれば、自分の外側に愛を見るのではなく、内側に見なければなりません。自分に誠実な旅路こそが、あなたが今まで出会わなかった全ての愛すべき人に導いてくれるでしょう。

このことはあなたに、愛を深く分かち合ったり、自分の人生を高めてくれるようなパートナーを持ったりしてはいけないと言っているのではありません。
自分を埋めて完全にしてくれるパートナーを探すことからではなく、自分自身が完全であることからのみ、素晴らしい人間関係が生まれるということなのです。
お互いがお互いから何かを得ようとするのではなく、それぞれの完全性を信じる2人が共に祝福し合い、助け合うとき、あなたの人間関係は充分に満足を伴うものとなり、愛の奇跡が起こります。

「奇跡のコース」は、“人間関係は癒しへの最短距離を与えてくれる”と言っています。
あなたの必要性を埋めてくれる誰かを見つけることによってではなく、あなたが必要とするものは全て、すでに満たされていることを知る体験を誰かと共有することによって、癒しへと向かいます。

空っぽな人々は、空っぽの人間関係を創造します。あなたがまず、自分は生来深く愛されるべき人間であると知ることは、あなたという光とぴったりと合い、互いにより明るく輝き合える誰かを見つけるための鍵となるのです。
あなたが自分自身のバレンタイン(最愛の人)になるとき、あなたの完璧なバレンタインが傍らに現れるでしょう。

(翻訳/桜水現実)




アラン・コーエン
アメリカ生まれ。ハワイ島在住。世界25カ国で著書が発売されているベストセラー作家であり、セミナーリーダー。全米のTVやラジオなどに多数出演する他、多くのスピリチュアルドキュメンタリーにプレゼンターとして出演。「101 Top Experts that Make our Life Better(より良い人生へと導くエキスパートトップ101人)」の中に名を連ね、その教えの深さと大きさから「Mentor’s Mentor(メンターのメンター)」と呼ばれている。毎年来日するほどの親日家であり、日本でも15冊以上の翻訳本やDVDが発売されている。代表作に『人生の答えはいつも私の中にある』『「願う力」で人生は変えられる』など。

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