悟りをテーマに活動している、ドルフィニスト篤です。
今回も、私の師匠であるマスター・ゲート氏の教えを交えながら、日常の中で目覚めていくためのポイントを、悟りの観点から綴っていきます。

繰り返す不平不満の原因とは

「なんで××なんだろう!」
「○○だったらいいのに~!」
私たちは現状に対する不満から、無意識にこのようなことを言って、「たら・れば」言葉が口癖になっていたりします。

環境が整わない・・・
能力がない・・・
時間が足りない・・・
このように目の前の現実に対して、ストレスを感じ、不平不満をつい言ってしまいます。
いつの間にか我慢をしていて、ストレスを溜め込んでしまっている人も多いものです。
一時的ではありますが、愚痴を言うことによって我慢していた自分が認められ、許され、心が解放されるので、健康のために必要だったりします。
ですから、愚痴を言うこと自体が悪いわけではありません。

しかし、不平不満な状況をあまりにも繰り返すのであれば、なぜ、目の前の現実にそれほどまでにストレスを感じるのかを洞察してみることが大切です。

目覚めていきたいなら別の観点から見ること

愚痴を言って現状を批判しているときは、現状を受け入れられず、外側の状況のせいにしてしまっています。
心の防御反応として、自分を正当化してバランスを取ろうとしているのです。
ストレスを受けるということは、心のどこかで自分がしたいことを抑圧されて、自由を制限されていると思い込んでいるのです。
そうすると、現状に対する反発心が自然に生まれてきて、愚痴を言いたくなったり、否定したくなるのです。

しかし、より目覚めていきたいのであれば、当たり前に起こってくる反応をそのままにせず、自分を振り返ってみる機会にしてみます。
「私は、現状によって、本当にしたいことを抑圧されているのだろうか?」「私は、現状によって、本当に自由を制限されているのだろうか?」と、現状をストレスにしている自分を反省するのです。
今まではあまりにも当たり前に、現状のせいにしてきたかもしれませんが、現状をそのように見るのではなく、別の観点を持つことができるということです。

全てを肯定的に受け止めると一番成長できる

マスター・ゲート氏は次のようにおっしゃいます。

人は、否定的なものはたやすく受け入れます。
人は、「健康だ」とは言いません。
「特に病気はない」という言い方をします。
いつも病気を基準にするのは、一体なぜでしょう?
「別に問題はない、不幸じゃない」と言います。
いつも病気と問題と不幸が、基準になっています。
なぜ、このようなものが主体にならないといけないのでしょうか?

自分のことをみっともないと言うから、主権を奪われます。
みなさんが自分自身のことを無視して、おろそかに扱うと、それがそのまま肉体に伝わって、本当にみっともないものたちが主人となります。
すると、肉体はみなさんのコントロールから放れることになります。
バランスを保てなくなって勝手に突然変異細胞を作り、ガンに発展するなど、病気が主人の座を奪うことになります。
重病にかかった人たちの肉体の主人は、自分自身ではありません。
病気にすでに主権を奪われてしまって、その病気と考えたちが、その人の主人になったのです。

主権を持つとは、何なのでしょうか?
考えの主人になることです。
みなさんが主権を放棄して、おろそかにして、感情に流される奴隷に成り下がったので、病気になります。
病気、ストレス、混乱と怒りは、結局、自分自身が作ったのです。

誰もが、成長しないといけません。
すべての主人だということを、どんどん意識してください。
考えや感情に振り回されていると、それらが作り出したエネルギーに主権を奪われてしまいます。
怒り、怨み、ねたみ、不満・・・といった臣下たちに振り回されていると、王権を持っているとしても打つ手がありません。
王権を強化する道は、何でしょうか?
徹底した信念と確信で臣下たちを屈服させることです。
臣下たちなどに揺さぶられていたら、それは臣下による政治であって、決して王の政治ではありません。

心の修行の真髄は、大人になることです。
大人になること、それこそがまさに悟りです。
大人になるとは意識の主人になることで、意識の主人になったら、物事を他人のせいにする必要がありません。

あなたに起こるすべてのことには、肯定的な理由があります。
そのような心で受け止めてください。
心が開いている時には、すべてを肯定的に受け入れています。
楽しいのに否定的な考えが起こるでしょうか?
心が開いている時、成熟する可能性が一番高いのです。

問題なのは、固く閉ざされた心です。
開かれた心になってこそ、初めて成熟することが可能になります。
心を開いたり閉じたりすることがポイントなのではなく、心の主人であるみなさんが、心を開いたり閉じたりするのだとわかることが肝心です。

心を開いてくださいと言うと、みなさんは開いていることだけにこだわるかもしれません。
開いたり閉じたりするのは他でもない、みなさんです。
心が開く時もあれば、閉じる時もあるでしょう?
怒りも慈悲も愛も、時と場合によって、使いこなせないといけません。
果てしなく慈悲深くて、愛に満ちて、寛大になろうと言っているのではありません。
主人の座を失っては、だめなのです。

あなたが激怒したりストレスを受けたりする時、一番の犠牲者は自分自身です。
怒りの害悪は、とても言い表せません。
血管に負担がかかって、体の浸透圧は乱れて、チャクラは全部閉じられることになります。

怒りが起こるのはプライドのせいで、プライドは劣等感から生じます。
劣等感は、他人との比較から生じます。
なぜ、比較するのでしょうか?
自分自身を知らないからです。
なぜ、自分自身を知らないのでしょう?
考えの中に溺れていて、自由でいられないからです。
最も真なるものは、自由です。
それが自分自身の本質であり、実体なのです。

現状は幻想という観点から、常に“私”を統制する

誰もが、現状に対して何らかのストレスを感じていると思います。
しかし、それは次のように、自分自身に言っているのと同じになるのです。
「私は現状によって、ストレスを受けてしまうような力のない弱い存在で、惨めな存在だ」
「現状の奴隷、被害者になるしかない」

無意識のうちにそうしているということは、そのような考えに支配されてしまって、現状の主人でいられないということです。
本来、目の前の現実は幻想に過ぎないのですが、その現実を信じ込んで、被害者的考えに陥って、主権を奪われてしまうので、ストレスを感じるのです。

現状の主人になるということは、ゲート氏が語っているように、成熟して大人になるということです。
ですから、いつも現状の主人でいるためには、現状は幻想に過ぎないという観点を忘れず、いつも“私”を統制していないといけません。

ストレスを変容させるのに必要なのは成熟した観点

考えや感情に呑まれて、それらに支配されそうになったときには、そのまま支配されないように意志を持つことが大切です。
もしも支配されてしまうのであれば、あなたが当然のこととして固く信じてしまい、掴んで離さない信念があるのです。
ですから、なぜ支配されてしまうのかを自分に問いかけてみてください。
「なぜ、私は不足感を抱えているのだろうか?」
「なぜ、私は正当化しなければいけない存在なのだろうか?」
「なぜ、ありのままの自分ではいけないのだろうか?」

このようにして、常に自分自身に関心を持ち続けて、「ストレスはない!」と驕ったり、強がるのではなく、謙虚に、正直に、冷徹に、でも片時も離れることなく、粘り強く自分自身を直視しながら接してあげるのです。

そうすると、否定的なものというのは“私”の考えの上で存在しているに過ぎなくて、本質的には存在せず、すべてが肯定的であることがわかってきます。

すべてが肯定的に見える・・・
無理やり否定を肯定に変えるのではなく、自然にすべてをあるがまま見る・・・
これが、成熟した大人の観点ということです。

 

 

 

ドルフィニスト篤
ドルフィニストアカデミー主宰。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学院理学研究科物理学専攻、修士課程修了。2001年より、イルカのスピリットをチャネリングする綾子夫人と共に、イルカのように生きる「ドルフィニスト」を提唱し、全国にて講演活動を行い、人々の目覚めやヒーリングに従事する。現在は悟りのコミュニティにおいて、鋭い論理と慧眼で悟りへと導いている。著書『悟りハンドブックー〈私〉を思い出すこと、それが悟りです!』(ナチュラルスピリット)。

 

 

ドルフィニストアカデミー
http://www.dolphinist.jp/
http://iru-iru.jp/

『悟りハンドブック』
ドルフィニスト篤著/ナチュラルスピリット

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悟りのマスター、マスター・ゲート氏の活動情報はこちら
101キャンドルライト
http://101candle.jp/

『悟りの錬金術』
マスター・ゲート著/アン・テファン訳/ナチュラルスピリット

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