コンテンポラリー風水コンサルタントのフジワラユカです。
「メモリアルハウスの風水を観てほしい」というご相談が、知人経由で入りました。
メモリアルハウス・・・? 一体、どのようなお宅なのだろうか。詳しくお聞きしてみると、亡くなったお子さんのための家だということでした。
自宅は別にあるけれど、リタイア後にご夫婦でそのメモリアルハウスに住もうとお考えのようでした。

これは、とても特殊な事情のお家だと思いました。日常生活をする場所ではないため、どのようにエネルギーの流れを創り出していけばよいか、メモリアルというコンセプトを風水としていかに表現したらよいかなど、訪問をする前から身の引き締まる想いがしたものです。
しかしながら、こちらのお宅での風水のセッションは、不思議なほど素晴らしいアイデアと共感に満ち、その後やってきたうれしい事象からも、忘れられないエピソードの一つになりました。

天国に逝った息子さんを感じながら

不思議なことは、訪問する際の道中から始まっていました。
そのお宅は最寄駅から少し離れているため、道に迷った時のことも考え、余裕をもって家を出ました。
約束の時間の40分前に駅に着いたので、十分余裕がある状況。ところが、進めど同じ景色。青い空と緑の生垣とアスファルトが続きます。Googleマップを頼りに歩くのですが、なかなか辿り着かないのです。季節は初夏の始まりで、汗が出てきました。

すると、かたわらに蝶が飛んできました。
蝶は魂の化身だと言いますよね。なんとなくですが、お子さんが迎えにきてくれたのかなと感じました。そのうち、飛んで行ってしまうだろうと思ったのですが、その蝶はずっと私に並ぶようにひらひらと飛んでいます
そのとき、脳裏にかわいい男の子の姿が浮かんできました。ちょうど小学校の低学年くらいの男の子。私はふと、「亡くなったお子さんは、きっとこのくらいの年齢の男の子なんだろうな」と思いました。

徒歩40分。ずいぶん迷ってしまいましたが、蝶のおかげで到着。それは、約束した時間ぴったりの時刻だったのです。
出迎えてくださったクライアントさんは、笑顔の素敵な女性でした。ここまでの道のりのことをお話すると、とても驚かれました。なぜなら不慮の交通事故で亡くなられたお子さんは、小学2年生の男の子だったからです。

つながり合う人が集うメモリアルハウスへ

始めに「メモリアルハウス」と耳にしたとき、亡くなった方の霊を慰める目的の家かと思ったのですが、そうではありませんでした。息子さんの魂が喜ぶよう、つながりのある人たちが集い、楽しむ空間にしたいということでした。
想像できないほどの悲しみを抱えながら、前を向いているその方のお力になりたい、そう思いました。

そのお宅は大変広い4LDKの間取り。すでにいくつかの家具は入っていましたが、これから構築中という状態でした。
私はまず風水の基本に立ち返り、それぞれの空間をサポートする「バグア」の意味合いから、コンセプトワークを始めていきました。
バグアマップというのは、西洋で使う風水のツールで、東洋の八卦盤に近いものです。
皆さんのお住いの家にも、大きな欠けがなければ「8つの人生のテーマをサポートする空間」が存在しています。
私とクライアントさんは、人生のテーマに沿った豊かさが流れるように、お部屋のコンセプトを考えていきましょうということで合意しました。

財運をサポートする部屋にあった意外なもの

この家の玄関は「道」(キャリア)をサポートしていて、廊下を左に曲がると居室が3つ並んでいます。
手前は「自己成長」をサポートするエリア。ゆくゆくはご夫婦の寝室になるというので、それぞれが好きな本などを読みながら、くつろげるようなイメージをお伝えしていきました。
真ん中の居室は、ゲストルームにしたいとのこと。その場所は「健康・家族」をサポートするので「木」や「森」のイメージでアレンジしたり、息子さんのお友だちが遊べるプレイルームなどもぴったりであることを伝えました。

3つめのお部屋は「財」をサポートする空間にあたるのですが、まだ用途は決まっていませんでした。
「さて、ここはどんなお部屋にアレンジしましょうか?」と話かけたとき、お部屋の隅のダンボールに目がとまりました。
「これはなんですか?」とお尋ねすると、中から出てきたのは息子さんの描いたたくさんの作品。とっても朗らかで素敵なものばかりです。
私はちょっと興奮気味に「すべて見せてください。ここに並べてみましょう」と言いました。絵を見れば、そのお子さんがいかに聡明で、温厚であったかが伝わってきます。
そして、思ったことをお伝えしました。「このお部屋は彼の美術館にしませんか?」と。その時すでにクライアントさんとは、共通のイメージを同時に共有しながらわくわくしていたので、異論などありませんでした。

「財」のサポートは、お金だけではありません。その人によって、イメージする豊かさは違います。この女性の場合は「多くの人たちが集い楽しむ空間にしたい」という願いをお持ちでしたから、まさにその豊かさは「人財」を意味していました。
亡くなったお子さんの、ハッピーエネルギーに満ちた作品が、ここに集まる人の笑顔とつながりを生み、豊かさを育んでいくに違いない!と風水探偵は確信したのです。

一年後、望んだものが集まって来る家に

再び訪れたその家は、見事に居室ごとにバグアのコンセプトに基づいたアレンジがなされていました。とても上品で温かくて、所有する人の個性も出ていました。
「財」のエリアの美術館はどうなったのかというと、お子さんの作品が青空のような美しい壁に飾られ、調光ライトが灯るようになっていました。
作品は絵だけではなく、立体のアートもあります。反対側の壁には、大きな模造紙が天井から吊るされ、来訪した子どもや大人が自由に絵を描き足すことができるようになっており、すでに超大作ができていました。まさに集い楽しむ空間、「人財」の空間がそこにありました。

それだけではありません。お部屋の中には額装からして重厚感のある素晴らしい絵画が2点飾られていたのですが、それらは購入したものではなく、自然にここにやってきた絵だというのです。
「ここにこんな絵が欲しいと思っていたら、知り合いから、『もしよかったら置いてもらえないか』というお話があって、向こうからやってきたんですよ」と。それには、ご本人もたいそう驚かれていました。

ご依頼主とお子さんの意識と空間がしっかりとマッチして、大変よい流れを今もなお引き寄せている──。これは、そのような風水の事例です。
風水を整えた後に起きてくるうれしい事象には、毎回驚かされてしまいます。今回は、その中でもとっておきのエピソードをご紹介させていただきました。

 

フジワラユカ
コンテンポラリー風水コンサルタント。早稲田大学卒業後、大手出版社に勤務し、『こどもちゃれんじ』『かいごのみかた』等の編集長を務める。仕事を通じ「家族関係」や「愛情問題」を深く見つめる中、コンテンポラリー風水の創設者であるMark Ainley氏と出会い、風水師に転身。「人生の流れを創るお部屋の風水」の実践は高い評価を得ている。著書に『幸せな子は、幸せな部屋で育つ。親子の日常をサポートする子育て風水』(麻布書院)。

「人生の流れを変えるお部屋の風水」ブログ
https://www.yukafujiwara-consulting.com/blog
http://fengshui-tokyo.com/

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