皆さんは、お掃除上手なほうですか?
風水は「整える」とか「調整する」という言葉を使いますが、エネルギーの流れを整えたり、調整する前には「片付ける」ということが必要になります。
したがって、片付け上手、お掃除上手な方は、家や部屋から恩恵を受けとる可能性が高いと言えるでしょう。

でも「やりすぎ」には注意が必要です。風水はバランスと流れをいつでも重視しますから、空間にあるものは少なければ良いということにはなりません。
壊れたもの、汚れたもの、使わないものはさっさと手放してよいのですが、自分にとって大事なもの、今の自分を高めてくれるものまで空間から取り除いていたとしたら、大変もったいないことに!

それが、みずみずしい感性を宿した成長期のお子さんのお部屋だったら、どうでしょう。
今回は、ある子ども部屋の課題を推理した風水探偵のエピソードをご紹介します。

子ども部屋に入ったときに感じた違和感の正体

出迎えてくださったのは笑顔が大変かわいらしい女性で、優しい雰囲気が漂っていました。ご主人と男女二人のお子さん(小・中学生)の4人暮らし。見晴らしのよい広いベランダのある、4LDKのお住まいでした。

廊下の突き当たりのドアを開けると、余計なものがなく、整然としたリビングとダイニングが広がっています。「きれいに片付いている・・・、でも、殺風景な感じがする・・・」というのが最初の印象。
植物などを配置したらもっと美しくエネルギーが循環しそうなリビングでしたが、枯れてしまうので置いていないということでした。物を飾ることに対して少しブロックがあるのかなと思われました。

居室のひとつを拝見すると、そこは中学生の娘さんのお部屋でした。その部屋を拝見したとき、引っ越してきたばかりのような状態に見えたので、違和感が頭をかすめました。
次に隣の居室を拝見。そこは小学生の息子さんのお部屋でした。そのお部屋は、フローリングの上に机と椅子と息子さんの荷物がいくつか置いてあるだけで、お姉ちゃんのお部屋同様に、つい最近引っ越してきたばかりのようなお部屋でした。

「あれ?」。
殺風景すぎることに違和感を感じます。好きなものとか、今熱中しているものとかが見えてこないのはどうしてだろう? 忙しいとか、今は一人にしてほしいとか、そういった空気感も見えてこない部屋。
小・中学生になる年頃のお子さんなら、もう少し個性や子どもらしいエネルギーが放たれているものですが、それが感じられないところに課題を感じました。

子どもたちは「お掃除しやすい部屋」を保っていたのでは?

子どもの個性や表現が抑制されているようなお部屋の場合、親子関係を見ていく必要がありますが、こちらの場合はお子さんに対してプレッシャーを与えるようなお母さまではなく、優しく一途で一生懸命なタイプのお母さま。
たまたまお会いできたお子さんたちの印象からも、親子関係はとても良好で穏やかなことは見てとれます。むしろ、お子さんたちの様子から、お母さんのことが大好きなことが伝わってきました。

そこで気づきました。「あのお部屋は、お母さんに負担をかけないようにしていたのではないか」と。改めて二つの子ども部屋を見てみると、まさにお掃除しやすいお部屋という表現がぴったりだと思いました。
親に配慮のある、良いお子さんたち。でも、子どもにとって自分の空間は自分の成長のための空間でもあるわけなので、殺風景すぎるお部屋には改善の余地が多分にあると感じました。

「自発性」と「創造性」を豊かにする風水を実践

私たちは、これからお部屋をどのように変えていったらよいかについて話し合いました。片付いているのはよいのですが、「何もない」空間から発せられるのは「何もしないのがいい」というメッセージそれが潜在意識に日々働きかけていることになります。
お子さんたちの「自発性」や「創造性」をサポートするためには、空間に個性という彩りを施すこと。そのためには、まずはお母さま自身が空間を楽しみ、お部屋を彩ることの可能性を許容することが大事であると伝えました。

このコンサルティングの直後、「このたび風水を観ていただくことになったのも、子どもが望んでいたからではないかと思いました。子どもたちのためにも、少しずつお部屋に彩りを加えていきたいと思います」というメッセージをいただきました。

半年後、子ども部屋が驚くほど個性的に大変身

再訪問したそのお宅は、玄関に入った時点でエネルギーが様変わりしていました。風水探偵が一番わくわくする瞬間です。彩りって素晴らしい、と改めて感じます。
一番気になっていた子ども部屋はというと、ベッドがしっかり設置され、娘さんのお部屋のベッドカバーは花柄になり、それとお揃いのように壁紙には大きなお花のウォールステッカーが。勉強机の傍らには新しいピンクのかわいい棚がありました。
「これは娘が選んだんです!」とうれしそうに教えてくださいました。出てきてますよね、好みや自発性が!

そして、息子さんのお部屋はさらにすごかったのです!大好きなライオンキングで、ベッド周りと壁が統一されていました。手の込んだ壁の装飾はお母さまの努力の賜物だと思いました。どちらのお部屋も、お子さんたちに大好評なのだそう。

私は息子さんの部屋のドアに飾ってあった、手作りの“あるもの”に目がとまりました。それは「在室表」。
「サッカー」「学校」「遊び」「入るな!(ニコマーク)」・・・というふうに色分けされている、円形のとってもクリエイティブな在室表でした。
ものすごく伸びやかに個性が表現されているものを、まのあたりにし、胸がいっぱいになりました。
お子さんたちのお部屋を風水で整えることができたことは何よりだったと、振り返って思います。なんといっても成長期は待ったなし!ですから。

それにしても、空間の変化が子どもに与えるインパクトは大きいですね。その変化の早さにも驚かされながら、充実した気持ちを抱いて風水探偵の仕事を終えました。


フジワラユカ
コンテンポラリー風水コンサルタント。早稲田大学卒業後、大手出版社に勤務し、『こどもちゃれんじ』『かいごのみかた』等の編集長を務める。仕事を通じ「家族関係」や「愛情問題」を深く見つめる中、コンテンポラリー風水の創設者であるMark Ainley氏と出会い、風水師に転身。「人生の流れを創るお部屋の風水」の実践は高い評価を得ている。著書に『幸せな子は、幸せな部屋で育つ。親子の日常をサポートする子育て風水』(麻布書院)。

「人生の流れを変えるお部屋の風水」ブログ
https://www.yukafujiwara-consulting.com/blog
http://fengshui-tokyo.com/

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