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次元を超えて隣の地球へ
『人間は宇宙船だ』
松村潔著/ナチュラルスピリット
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ユングの6つのアーキタイプは、オールドワイズマン、グレートマザー、アニマ、アニムス、ペルソナ、シャドーで、わたしはこれを立方体の壁にあてはめることが多い。
立方体は、ひとつのコスモスの象徴で、もちろん家とも言う。
で、7つのコスモスを考えると、この7つの中に各々立方体の箱、家があると考えるといい。オールドワイズマン、グレートマザーは、陰陽の対になっており、アニマ、アニムスもそうだし、ペルソナとシャドーもセットだ。
なのでこれらの対は、立方体の壁で言えば、反対側に配置される。ここから天なる父、地なる母というイメージも作られると思う。
このユングの6つのアーキタイプは、よくできたものだと感じるが、実は息苦しいものだ。生命の樹では、ビナーとコクマーというところが母、父に対応するが、その上にケテルという陰陽に分かれていないものがあり、これが生命の樹の頂点で、上のコスモスとのつなぎになっている。
生命の樹は、外宇宙に穴が開いているが、6つのアーキタイプは閉じられた箱であり、どこにも出口がない。
トリトコスモス、すなわち人間世界の箱では、父も母も世界内存在であり、これは子どもがこの社会の中でうまく適応できるように育てるが、たとえば子供が社会内存在にあきたらず、宇宙的存在になりたい時には、父と母はすぐさま抑圧者になり、子どもの希望を全力で食い止める。