スピリチュアルなコーチングで世界的に活躍する、アラン・コーエンさん。全米で注目の最新刊『Spirit Means Business』では、スピリチュアルなスタンスでのビジネスの成功をテーマに、新たな光を投げかけています。
今年4月に来日の際のインタビューをお届けしましょう。

スピリチュアルな在り方で社会的に成功するための本

──最新刊『Spirit Means Business』を通して、読者に特に伝えたいことを教えてください。これまでも、ビジネスをテーマにした本を書かれていたと思いますが。

内容のいくつかは、今まで私が書いた本の中にもあったと思います。でも、「スピリットとビジネス」というテーマでまとめたのは、今回が初めてです。
多くの人々は、「ビジネスの世界はスピリチュアルな世界とは異なる」と信じているかもしれません。でも、最も成功しているビジネスとは、スピリチュアルな基盤の上に築かれていることを、お伝えしたいのです。

中には、「自分はスピリチュアルな人間なので、お金儲けはしないほうがいい」という人もいますが、スピリチュアルな人だからこそ、お金の面でも支えられるべきだと思います。
もし、あなたがスピリチュアルな奉仕活動をしていたら、お金を得てもよいのです。それは経済活動としても、とても大切なことです。

宇宙には法則があります。その法則が人生や環境のあらゆる局面に適応することを、この本には書きました。ビジネスに宇宙の法則を適応させると、心の内なる平安が手に入るのみならず、物質的な成功を収めることができます。

それらは、体験的に分かったことです。そもそも私自身、「ビジネスについては扱いたくなかった」という経緯があります。
私が初めて書いた本は、成功をテーマにしたもので、おかげさまでベストセラーになりました。それによってお金もたくさん入ってくるようになり、突然、偉い方からお声がかかったり、税金をたくさん払ってくださいと言われたり・・・、いろいろなことが起こりました。

そういったことは、自分の想像力にとって邪魔になり、大嫌いでした。また、たくさんの失敗もしました。
このような体験からたくさんのことを学ぶことができ、何年もかけてスピリチュアルな基盤を築いたうえで、「ビジネスとして実践する」という発想を身に付けることができたのです。

これが、話題の最新刊『Spirit Means Business』。あなたの魂を売ることなく成功する方法、という力強いキャッチコピーが新鮮!

──アランさんは、スピリチュアルの分野で世界的に成功されているので、ビジネスをテーマにしたくなかったという経緯があったのは意外でした。

スピリチュアルなビジネスで、私よりも成功している人はたくさんいることでしょう。
しかしながら、このテーマに取り組んだのは、ビジネスで成功しても心を乱されないよう、あるいは自分の心の中に再び平和を取り戻すために、やらなければならないことをまとめることにしたのです。

重要なのは成功を阻む思い込みを外すこと

──この本には、「幻想と真実の10項目」という興味深いリストがあります。このリストの要点を教えていただけますか?

これらのポイントは、「意識の変容」に効果的なものです。
まず、「大好きなことをしてお金を儲けること」をお勧めします。また、成功することを阻んでいるものに「恐れ」がありますが、それを叩き壊すためのリストです。

──リストに書かれていることは、この本を元にセルフワークとして身に付けられるのでしょうか?

はい。これは単なる哲学的な観念ではなく、実践的で、実際に効果が現れてきます。しかも、私自分が体験したことに基づいて考案しています。

項目のひとつめに、「成功するには苦しまなければならない」という幻想があります。これは、リストの中でも一番重要な項目です。
「しんどいくらい取り組んでいなかったら、仕事を一生懸命していることにならない」と思い込んでいる人もいますが、それは真実ではありません。
なぜなら、「喜び」や「何かを生み出していくクリエイティビティ」、「情熱を持つ」ことこそが、真の成功を引き出す重要な要素だからです。

頑張り過ぎるということは、今言ったことの真逆です。もちろん、頑張って頑張って成功することもありますが、それはあなたが「そう思い込んでいる」からで、それが効果を生み出しているに過ぎません。

「流れるように実践していると成功する」と信じてみてください。流れているからといって、一生懸命取り組まないという意味ではありません。
「喜びから生み出される仕事」と、「恐れから生み出される仕事」はかなり違ってきます。
私が目指しているもの、世の中に提案していることは、喜びをベースとした経済活動です。恐れに基づいた経済活動ではありません。

「成功するには苦しまなければならない」という思い込みをなくし、どんなことが起ころうとも、スピリットがイキイキしている状態を保つことです。なぜなら、私たちはスピリチュアルな存在であり、「霊的に充実感を感じること」が大切だからです。
もし、スピリットが死にそうな状態になっていたら、何かを変えなければなりません。たとえば、自分が嫌だと思う仕事なら、何とかして楽しみを見つけるようにします。あるいは、その仕事を辞めます。
いろいろなやり方がありますが、大嫌いな仕事を続けることは良くありません。最終的には、ウツ状態になったり、病気になったりして、過労死を招くことすらありますから。

──嫌だと思うことは、やってはいけないのですね。

それは最悪なことです。

──例えば、生活が困窮していたら、目先のことで精いっぱいで喜びどころではないと思いますが、そういった人たちにも同じことが言えるのでしょうか?

まず、「お金のために仕事をする」ことは全然問題ありません。時にはそれを強いられることもあります。しかし同時に、楽しくやっていく方向に、目を向け続けることが大切なのです。
たとえば、日常の仕事をしながら、写真を撮ること、書くこと、演じること、話すことなど、自分の中に喜びを生み出すようなことも行うことが大切なのです。お金をもたらしてくれる仕事に感謝しながら、喜びを生む活動も行うことです。

あるいは、お金をもたらしてくれる仕事が楽しくなるような方法を生み出すこと。お客さんとのやり取りを冗談交じりにやってみたり、何かの仕事をゲーム感覚でやってみたり。
興味深い実例があります。

空港の駐車場に行った時の出来事です。私たちの車は料金場へと向かっていましたが、なぜか車の列がなかなか先に進みません。料金場に近づいて分かったのは、料金の精算をする人がとても上手にオペラを歌っていたのです。それを聞いていた大勢の人たちは拍手喝采です。
実はある統計調査によると、「世界で一番退屈な仕事は入場料などの料金を集める仕事」だそうです。ところがその人は、誰もが一番飽きあきする仕事を、オペラ劇場のような楽しい形に変えてしまったのです。

これは素晴らしいことではないでしょうか。

スピリチュアルな基盤の上で人生を変えていった人たち

──この本には、アランさんから直接学んできた方々の体験も、反映されているのですか?

はい。ワークショップやコーチングセッションでは、パートナーシップとビジネスの分野での成功哲学をコーチングしています。
参加される多くの人たちは、「大好きな仕事が何か知りたい」「お金儲けをしたい」「自己表現をしたい」と思ってやって来ます。

また、私のクライアントの多くは、企業勤めの中で身動きがとれなくなっています。お金を得るために嫌いな仕事をやり続け、一方で、魂がイキイキすることを保っていくには難しい、というような問題を抱えています。
でも、私は数千人のコーチングをやってきた中で、自分の魂を売り飛ばすことなしにキャリアを積んで、成功を収める人を作ってきましたし、見てきました。大きなシフトを成功させた人もたくさんいます。
この本には、そのような人たちの体験も反映され、それに基づいているとも言えます。
仕事を辞めたり、起業したり。病気だったのに健康を取り戻したり、パートナーシップとの関係がより良いものになったり。

──そういう実例が次々に生まれていて、素晴らしいことですね。

ビジネスに関して言えば、「会社勤めの頃ほどの収入はないけど、まずまずの収入を得られるようになった」とか、「あなたの本を読んで仕事を辞めた」「これから受けようと思った仕事は、自分に合っていないことが分かった」という人もいます。
新人社員の研修を行っている知人は、「新入社員の10%の人が辞めなければ、成功とはいえない」と言っています。これは、悪いふうにも聞こえるますが、実際にはいいことです。その会社にマッチしていないことが分かり、辞めたということなのですから。
その人も早く気がついて良かったでしょうし、マッチしない人がいると会社のエネルギーもとられてしまいます。辞めた人のスペースがあいた結果、マッチする人が入社できるようにもなります。そういうふうに考えてみてください。

──スピリットの視点では、そのように捉えるのですね。

アラン すでに、恋愛についての本はいろいろと出しているのですが・・・。それなら、次はピュアラブ! これまでよりも純粋性の高いものを書きたいと思います(笑)。

(この記事を書いた人/天海日花)

 

アラン・コーエン
アメリカ生まれ。ハワイ島在住。世界25カ国で著書が発売されているベストセラー作家であり、セミナーリーダー。全米のTVやラジオなどに多数出演する他、多くのスピリチュアルドキュメンタリーにプレゼンターとして出演。「101 Top Experts that Make our Life Better(より良い人生へと導くエキスパートトップ101人)」の中に名を連ね、その教えの深さと大きさから「Mentor’s Mentor(メンターのメンター)」と呼ばれている。毎年来日するほどの親日家であり、日本でも15冊以上の翻訳本やDVDが発売されている。代表作に『人生の答えはいつも私の中にある』『「願う力」で人生は変えられる』など。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アラン・コーエン 来日ワークショップ
2019年10月20日(日)
時間/10:30~17:30
会場/サロンウエスト(代官山 ヒルサイドウエスト内)
東京都渋谷区鉢山町13-4 ヒルサイドウエスト1F
受講料/38,000円(税込)

 

「第7期ホリスティックライフコーチ養成講座」
3日間の対面トレーニング
10月12日(土)~14日(月・祝)

約6か月にわたり、アランさんから直接学べる「第7期ホリスティックライフコーチ養成講座」のスタートとなる、3日間トレーニング。この養成講座で修了認定を受けると、プロのコーチとして活動できます。アランさん自身が「人生における最高の喜びの一つ」と言っているほど思い入れの深いプログラムです。

10月19日(土)・20日(日)セミナーを予定!

その他、個人セッションも行います。
詳細は、以下で随時更新中。
アラン・コーエン日本事務局
https://spiritfirst.com/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる』
アラン・コーエン著/本田健訳/PHP研究所

おすすめの記事