世界的なスピリチュアルリーダーであり、「奇跡のコース(A Couse In Miracles)」のティーチャーとしても活躍するのアランコーエンさん。「奇跡のコース」が捉える世界観と、現在アランさんが注目していることとは?
前回に続き、今年4月に来日の際のインタビューをお届けしましょう。

愛のまなざし「キリストのビジョン」で物事を見る

──「奇跡のコース」は様々な方々が教えていますが、どのような方たちが多いのでしょうか?

様々なティチャーがいます。献身的にそれを実践している人もいれば、部分的に実践している人もいれば、レクチャーだけして生活に取り入れていない人もいます。それぞれのティチャーのエネルギーを感じて、どの人が本物かを感じてみないといけませんね。
コースについて語るのは簡単ですが、それを実践するのは難しいことです。スタディーグループとして扱っている人たちも、知性的になりがちです。
ハートから学ぶのが大切です。奇跡のコースは単に理解するのではなく、体験してわかるものだからです。

──奇跡のコースでは、この世界は幻想だとされています。幻想であれば、人々は何もやる気がなくなってしまうのではないでしょうか?

幻想であっても「良い幻想」です。その中で、肉体を持ちながら常にアップグレードして生きていくことが大切なのです。
この幻想の世界でのテーマは愛。恐れではなく、愛です。
もし、私たちがこの世の中に対する関心失ってしまったら、死んでしまいます。でも、生きているということは、まだまだこの世界に関心があるということです。
仏教で、菩薩になるという表現をしますが、これは、自分の人生は終えたけれど、菩薩となってほかの人を助けていく人のことです。

──奇跡のコースの中に出てくる「キリストのビジョン」という言葉の意味を教えてください。

イエス・キリストは、何らかの意識状態に到達しました。その状態では、「愛の目のみで物事を見る」ことができました。私たちが目指している高みは、そこにあります。
イエスが手に入した「愛を通してのまなざし」で、この世の全てを見ていくのが私たちの目的なのです。
キリスト教徒はイエス・キリストという人物を崇拝していますが、本当のところは、キリストが到達したキリスト意識を目指すことにあると思います。

──「キリストのビジョン」では、この世界の幻想性はどう映るのですか?

映画のように見えています。
映画は現実ではありませんが、見ているうちに自分がその中に参加しているように感じますよね。つまり、それほど深刻になるわけではなく、ゲームをしている感覚です。でも、ゲームで遊ぶというより、ゲームで何かを習得するという目標を持っています。
スタートレックという有名なTV番組で、このようなストーリーがありました。

惑星連邦の宇宙船が、原始人のように未開でアナログ的な道具で暮らす人が住む惑星に漂着しました。その時、悪役のクリンゴン人がその惑星を攻撃しようとしていたので、惑星連邦が守ろうとします。でも、その惑星の人たちは「守らなくていいですよ」と断り、暴力的な支配を何も心配していないようでした。
そして、クリンゴン人が、その惑星の人たちを殺すために「死の光線」を向けたら失敗しました。一見、原始的に見えたその惑星の人たちは、実はとても進化していて、全ての悪意を光に変えてしまうことができたのです。

日頃の暮らしの中で、深刻にならず、そういう進化した世界の住人として、物事を見る感覚が大切ではないでしょうか?
スタートレックには、スピリチュアルな真実がたくさん隠れています。

──あまり深刻になり過ぎないほうがいいのですね。

そうです。奇跡のコースでは、「恐れは笑い飛ばせる」と言っています。この世界には、ほとんどと言っていいほど恐れが充満しています。だから、笑って吹きとばしたほうがいいのです。
奇跡のコースを学んでいる人も、笑いが必要です。あまりにも真剣になりすぎて、討議になったりしますからね(笑)。

──奇跡が起こるというのは、最初は自分の内側が変わり、そのあとで自分の外側の世界が変わるということですか?

はい。まず、内側が変わり、それから外側が変わります。そして奇跡が起こります。
マインド、思考が変われば世界も変わります。

早く進みたければ言い訳なしに生きること

──アランさんが最近、皆さんに伝えている教えは「言い訳する必要はない」ということですが。

それは、こういうケースを意味します。

「離婚したあとに体重が増えて減らせない」という女性がいました。コーチングすると、彼女には、「太っていたらみっともないので、男性が近寄ってこないだろう」という無意識の思いがあったのです。
「でも、そんなことをわざわざしなくても、男性にストレートにノーと言えばいいのでは?」とアドバイスしました。

別の例ですが、ビジネスディナーに行こうとしていた人が、車が発進できなくなってしまいました。その人は、そのディナーには行きたくなくて、「車が発進できなくなったらいいな」と思っていたようです。でも、そんなふうに車を壊さなくても、別の言い方で断ればよいことです。

ガールフレンドと暮らすのが嫌だった男性の場合、ビジネス旅行を終えて帰る途上で、心臓に痛みが起きました。「彼女のところに戻りたくない、一緒に暮らしたくない」という正直な気持ちを言葉で言う代わりに、体が言ってくれたことになりますが、何も心臓に負荷をかけなくても、正直な気持ちを言えば済むことです。

もうひとつ似たような例ですが、ご主人とセックスしたくない女性が、「求められる度に頭痛が起きる」と悩んでいました。彼女が言えない言葉を、体が表現してくれていたのです。

──ストレートに言うのは、特に日本人は苦手かもしれません。

日本の生徒さんにいろいろ教えてきましたが、その多くは「真実を語るコミュニケーションを直接とる」ということです。
特に日本女性は、自分の夫に真実を語ることを恐れています。でも、別に喧嘩腰で言うのではなく、優しい心で真実を語ればよいだけのことです。どのようなことでも愛を持って語ることはできますから、「ハッピーエンドをもたらしたい」という意図があれば、最初からお互いを尊重することができます。

日本人は、ノーと言う代わりに、消えてしまうこともありますね(笑)。
私自身、日本のどなたかと組んでビジネスをしたいと思い、何度連絡しても返事が来ないことがありました。私としては ぜひ、ノーと言っていただいたほうが状況が分かって良かったのですが・・・。日本人と違い、アメリカ人は空気が読めませんので(笑)。

──言い訳する人は多いのでしょうか?

言い訳は、アメリカ人もしますし、どこの国の人もします。
パートナーと私は、フィジーに数年住んでいたことがあります。自然豊かな環境で、素朴な暮らしぶりの人々と接して、心の原点のような場所に戻ってきたと感じていました。でも、現地の方々も、ほかの文明人と同じように様々な問題を抱えていました。
どういう環境にあっても、全ての人は同じと思います。どこでも人生の課題があり、学んでいくということだと思います。

私たちは、しっかり繋がっている時もあれば、途切れている時もあります。世界全体は大きな精神病院で、何らかの意味で全員がおかしくなっているとも言えます。それでも、「共におかしくなって一緒に癒しましょう」ということをやっているのだと思えば、それほど悪いことではありません。
でも、世界各国の人に比べると、日本人はなかなか正常だと思いますよ。
私は「UFO会議」というものに行ったことがありますが、進化した文明を持つ異星人と接触したと言う人がいました。その人が異星人に「どの国に一番最初にコンタクトしますか?」と質問をしたら、「日本だ」と言われたそうです。日本は最も進化した国だと・・・。

──それは驚きですね。アランさんもUFOに乗ってみたいと思われますか?

はい。愛犬同伴でよければ(笑)。

アランさんが犬と日本を好きな理由

私は犬が大好きで、犬を崇拝しています。犬は先生です。私の愛犬は白いポメラニアンとマルチーズのミックスです。犬も許可してくれなければ、進化している文明とは言えず、悪意のあるエイリアンの文明です(笑)。
日本はきれい好きなのに、ペット同伴を許可しているレストランがあるのが印象的です。それは、高度な文明の証だと思います。アメリカでは、レストランへのペットの同伴は禁止されています。
代官山でよくセミナーをしましたが、犬を同伴できるレストランがありました。犬専用の椅子もあって、犬のための食べ物もいろいろあって、他の犬はセーターを着ていたりしました。
それを見てパートナーと私は、「輪廻転生したら、日本に犬として生まれ変わりたい」と話していたのです(笑)。

日本人は互いに助け合い、謙虚で親切です。私は日本人を愛していて、日本の文化を大変尊敬しています。
東日本大震災が起きた時は、直後に来日し、日本の皆さんを励ます本を書いたほどです。
日本に来ると仕事という感じがしなくて、くつろげます。人々は親切で、生徒はいい人ばかりです。
自分のスピリットは日本とマッチすると思っています。初来日から17年間、毎年のように来日を繰り返すのは、「来たい」という思いからです。
日本では、教える以上に学んでいます。日本の多くの人たちはスピリチュアルという自覚はないですが、日本人の霊性(スピリチュアリティ)は骨格に入っているのが感じられます。

(この記事を書いた人/天海日花)

アラン・コーエン
アメリカ生まれ。ハワイ島在住。世界25カ国で著書が発売されているベストセラー作家であり、セミナーリーダー。全米のTVやラジオなどに多数出演する他、多くのスピリチュアルドキュメンタリーにプレゼンターとして出演。「101 Top Experts that Make our Life Better(より良い人生へと導くエキスパートトップ101人)」の中に名を連ね、その教えの深さと大きさから「Mentor’s Mentor(メンターのメンター)」と呼ばれている。毎年来日するほどの親日家であり、日本でも15冊以上の翻訳本やDVDが発売されている。代表作に『人生の答えはいつも私の中にある』『「願う力」で人生は変えられる』など。

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2019年10月来日予定!

「第7期ホリスティックライフコーチ養成講座」
3日間の対面トレーニング
10月12日(土)~14日(月・祝)

約6か月にわたり、アランさんから直接学べる「第7期ホリスティックライフコーチ養成講座」のスタートとなる、3日間トレーニング。この養成講座で修了認定を受けると、プロのコーチとして活動できます。アランさん自身が「人生における最高の喜びの一つ」と言っているほど思い入れの深いプログラムです。

10月19日(土)・20日(日)セミナーを予定!

その他、個人セッションも行います。
詳細は、以下で随時更新中。
アラン・コーエン日本事務局
https://spiritfirst.com/

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『頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる』
アラン・コーエン著/本田健訳/PHP研究所

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