いくら流・ワクワク人相講座〈27〉美に関するご利益がある神社仏閣／日比谷神社（港区新橋）

2021年4月21日

こんにちは、人相見のいくらです。
日本の神社は「除災招福」「家族繁栄」「学業成就」など、様々なご利益を授けてくれます。中には「顔に関する病気を治す」「美容面で美しさが増す」など、顔に関してご利益のあるものも。
人相を長年探究する私にとって、顔は外せないテーマです。今回も「美」に関するご利益のある寺社仏閣をリポートします。
※イラストは私が描きました。

虫歯封じを含め諸病平癒にご利益のある「日比谷神社」

今回ご紹介するのは、東京都港区新橋にある「日比谷神社」です。
新橋のガード下、飲み屋が連なっている通りを汐留方面に向かい、通りを抜けると正面に第一京浜道路が横断し、道路沿いに神社が見えます。

この神社には、歯痛を無くす「虫歯封じ」を始めとする、「諸病平癒」のご利益があります。

道路越しから見た「日比谷神社」。大都会の中のオアシス的存在。

正面から見た様子。思わず通り過ぎてしまいそうなさりげない佇まいといい、知る人ぞ知る神社。

周囲の高層ビルとのコントラストが印象的。

境内には、ご利益が書かれたのぼりが。

ご祭神は「豊受大神」と「祓戸四柱大神」
「豊受大神」（とようけのおおかみ）は、食物・穀物の神として、伊勢神宮の外宮に祀られています。

「祓戸四柱大神」（はらいどのよつばしらのおおかみ）とは、以下の神のこと。
　・瀬織津比賣大神（せおりつひめのおおかみ）
　・速開都比賣大神（はやあきつひめのおおかみ）
　・気吹戸主大神（いぶきどぬしのおおかみ）
　・速佐須良比賣大神（はやさすらひめのおおかみ）

これらの「祓戸四柱大神」は、虫歯や虫封じなどの諸病平癒に霊験あらたかで、あらゆる禍事や罪、穢れを取り除いてくれる神とされています。

現代的な造りの本殿。

「日比谷神社」の縁起（社寺の由来）

芝口（現在の新橋）の地に鎮座して、400年以上経つ古神社が「日比谷神社」です。
元々、旧麹町区（のちの千代田区の一部）、日比谷町にある日比谷公園の大塚山（日比谷公園東北隅の心字池の辺り）に鎮座し、「日比谷稲荷明神旅（さ）泊（ば）稲荷明神」と呼ばれていました。

こちらの社は霊験著しくあらたかであることから、崇敬者も多く、江戸幕府の時代には、毎年1月6日に神札を捧持して登城する慣例があったそうです。

慶長11（1606）年、江戸城築城に際し、日比谷御門を造営することとなりました。
そのため、氏子とともに日比谷大塚山から芝口に移動となり、町名はは変えずに、従来のまま日比谷としました。

しかし、寛永7（1630）年、芝口に新しく芝口御門を造営することとなり、町名も日比谷町から芝口町へと改称。
しかしながら、神社の社号はそのまま「日比谷」で変えませんでした。

その後、いく度となく災厄に見舞われるも、崇敬者たちによって再建がなされました。
平成21年には都の道路計画により、社殿が現在の東新橋2丁目に移転、新築されて現在に至ります。