【松村潔】ウェイクアッププログラムと不死のプロセス、第二地球との接触

ノストラダムスは自分が死ぬ時、机のわきでバラバラになると言っていたが、その通りになった。グルジエフはわざと自動車事故を起こしたが、死んだ時内臓はすでに腐敗が進行していて、これまで生きていたのが信じられないと言われたが、寿命を待てない尸解仙は、こんな感じになるのではあるまいか。
不死の人になると早死にするというのは笑い話みたいだが、歴史上の人物で尸解仙になった人を探すと、意外にたくさん見つかる。
そしてそのようにいろいろなパターンを見るにつけ、自分はどうやって死期を迎えるのかを考えるようになる。
死は個人という主観を捨てて、宇宙に参加することだ。尸解仙としては、これは洋服を着替えるシーンでもあり、その後の生き方をデザインするものでもあるのだから、興味津々だ。何かお祭りのようにして、その後、神話が残るようにしたいと思うのではあるまいか。これはまるで、葉隠思想にも見える。

李白は詩仙とも酒仙とも言われる。酒に酔って船に乗っている時に、水面に映る月を捉えようとして船から落ちて溺死したという伝説があり、実際には62歳で自宅で死んだという話なのだが、この場合、仙人とはエーテル体ボディであり、物質的には不可視であり、ある時期から肉体から離れた別コースで生き、抜け殻がまるで取り残されたロボットのようにしばらく生きているというケースもあるのではないか。
エーテル体とかアストラル体は常に象徴として扱うものなので、伝説と事実というものが対立している時には、肉体を持って生きている人は事実を重視し、仙人としてのエーテル体を考えると象徴や伝説が真実であるということも多くなる。
そうなると死にまつわる伝説が、その後のことを推理することに役立つ。水面に映る月を捉えようとして船から落ちて溺死、ということがとても印象的だ。月、そして池に飲み込まれるということがキーワードだ。

地球がシフトする時に、わたしは地球というのはそもそも7つあって、今の地球は一番下の沈殿部分であり、シフトするというのは今の地球がシフトするのでなく、わたしたちがその一つ上の地球に移動するのだということを、わりにいろんな本で書いたりしている。
「案内者として、犬を連れたヘカテが四辻に突っ立っているよ」と最近の本に書いた。
7つの地球は7つのエーテル領域と考えて、この違いを理解するのにチャクラが参考になるとたとえてみると、今の地球は一番下の物質的ムラダーラチャクラの性質の地球。
次の地球は、その上のスワディスターナチャクラの性質の地球と考えることができる。スワディスタナは水であり、また月を象徴する。もともとがガンジス川を象徴していて、そこをいろんなものが流れている。李白は仙人になって、そこに移動したのだと考えてみると面白い。

この二番目地球を考える時に参考になるものとしては、中沢新一の「アースダイバー」で扱われた縄文の海の話だ。
わたしはよく夢の中で、神奈川とか京都が半分以上海になっている光景などを見たりする。20代の後半に、フェリーボートで北海道に行った時、北海道と本州の間の海の上で、いずれ自分はここに飲み込まれてしまうという妙なことを考えた。
過去のわたしの引っ越し歴を見ると、自分がほとんど縄文の海を移動するコースをたどっていることに驚いた。原宿に引っ越した時、一か月の間毎晩ボートのエンジン音がうるさくて不眠症になった。自分はボートの上にいて、地面の上にいないのだ。
交通事故にあった場所も、救急車で運ばれた病院も、この縄文の海のコース上だった。縄文の海の場所は、商売とかが盛り上がる場所らしく、中沢新一によると金持ちは高地に住み、仕事場を海の中にしていくのだと言う。

第二地球が、今のこの地球と接している場所はあきらかにポータルであり、ヘカテが立っているとしたらその場所だ。
渋谷のスクランブル交差点は、縄文の海のどん底なので、映画のバイオハザードでも魔物的なものが出現する場所として扱われている。個人的には、わたしにとってこの第二世界の侵入が激しく、引っ越しはこのコースでしていたと言うように、町を見ても、人が見ているものと違うものを見ていることが多いのかもしれない。
わたしの視点はおよそ猫の視点に近い。しかし李白のように、この第二地球に移動すると、もうこの今の地球の光景は見えなくなる。少し接触し、少し干渉している場所では、ふたつが重なって見えるが、しっかり移動するともう土の地球とは接触しなくなる。
同時に土の地球に住んでいる人からすると、李白はもう不在であり「気化」したのだ。

以前は地球のエーテル体として惑星グリッドなどについて盛んに扱ってきたが、第二層のエーテル領域は、地球の地形に幾何図形的にぴったりかみ合うわけでなく、むしろ蔦がからまるように曲線の多い形になっている。そもそも北極や南極も使わず、アレキサンドリアも起点にしない。
ずっと昔、ガゼッタ岡さんとわたしは知り合いであったが、彼は世田谷区のポータルの地図も持っていた。ドロレス・キャノンによるとポータルは移動していくという話だが、複数の世界があり、それらの世界の違いでポータルの場所も違うのかもしれない。
しかし李白が溺死した場所というポータルはわりにポピュラーでわかりやすいと思うので、都市の中でこうした場所を提示してみるのも面白いのではないかと思った。たぶん公式的に紹介すると、この門はだんだんと閉まって行き、場所を変えるだろうとは思うが。3パーセントの人にだけ教えると言っても、この比率は非常に大きくて、スタピの読者の数でさえ、これよりぐっと少なくなるはずだ。
今月の話は、仙人とは実はスタピだったのだということ、滴仙は追放されて地球に来たのでなく、世界造物主の謎かけに好奇心を持ったり、ボランティアで来たという話だ。

 

松村潔
まつむらきよし/1953年生まれ。占星術、タロットカード、十牛図、エニアグラム、ライフシンボルなど、 いくつかの手法を活用して講座・研究会などを開催。アカシックリーディング等でも、タロットカードや占星術を併用すると安定性が高いという考えから、ツールの複合性を提案している。『わたしの運命がわかる地球星座占い』(角川書店)、『ディグリー占星術』『三次元占星術』(以上、説話社)、『土星占星術講座』(技術評論社)など著書多数。http://www.tora.ne.jp/

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