普段からできる開運法は自宅から吉方位に移動する「出門」

田中 運についてどうお考えですか? 運は有限ですか、無限ですか? 運はある程度、決まってるものなんでしょうか?

黒門 どんなに運が良くても、飛行機が落ちたら亡くなります。だから、絶対、無限なはずはないです。

田中 風水を使って開運することで、運を使い切ってしまうことってありますか?

黒門 それはないです。

田中 なるほど。では、普段からできる、運を良くする方法ってありますか?

黒門 朝、自宅を出る時間を見る「出門」をやるだけでも全然違います
それが一番簡単ですが、簡単なことって、なかなかやる人がいないんですよね。

田中 「出門」は、かなり効果が現れますか?

黒門 やれば効きます。でも、自営業の人はさておき、会社員は毎日同じ時間帯に家を出なきゃいけません。ということは、良くない時間にも出発することになります。だから、結局、吉凶混濁するところがあって。

「出門」の仕方はいろいろあるけど、奇門遁甲の場合、「出門は、自宅から見てどこの方位がいいか?」をまず見るんです。
例えば、駅のある方向が吉方位なら、そのまま行けばいいけど、別の方向が吉方位の場合、自宅から出た後に、いったん、迂回した先でしばらくとどまってから駅に向かわなきゃいけない。
しかも、奇門遁甲では「全方位、凶」になったりもするんです。
でも、会社に行くためには移動しなきゃいけない。もし、方位が悪いから、その日に休んだとしても、休んだことによる会社の評価が下がるという、凶の作用が現れるんですよ(笑)。

田中 ははは。ダメでも行かなきゃいけない。

黒門 だから、凶を受けるしかないんです。ただ、たとえ凶方位でも、凶の中の一番軽い方向を選び取ればいいんです。自営業の人なら、「今日は9時じゃなくて、正午頃に家を出よう」とか、出発時間に融通が効きやすくていいですね。
逆に、吉方位が巡ってきたときは、その方位を使っていくので、結果的に相乗効果みたいになる感じです。

田中 運の悪い人に対し、「出門」はお勧めですか?

黒門 お勧めですが、こういうことです。
本来、奇門遁甲は「盤」であり、盤の象意を読んで、「この方位だとこういう現象が起きる」と予測します。でも、それは素人には難しいから、単に、吉方位を読み取って移動する方法が主流です。
効果という意味では、恋愛、仕事、お金など、目的に合わせたものでなく、全体的に運が上がっていくので時間が少しかかります

あと、これは僕の見解ですが、移動する方位が吉方向だとしても、例えば「震」に凶が入ってるときは、震の象意をなるべく排除しなきゃいけません。
逆に言うと、東の方に行っても、東にある「震」の象意を排除していくと、震の象意は現れないことになります。

田中 つまり、凶方位の凶の象意のところに近づかないってことですよね?

黒門 「震」だと、移動するにしても、まずは車や電車に乗ってはいけない(笑)。
僕は、普段電車に乗りませんが、「震が悪い日」は、車や電車に乗らない方がよいです。なぜなら、振動したり、音がガンガンするところに寄り付かないようにしなきゃいけないから。
だから、本気で取り組むと、一つひとつが大変なことになります(笑)。

運を良くしたければ付き合う人を変えること

黒門 その他に、運を良くする方法は「友だちを変えること」。これ、絶対開運します。

田中 なるほど。運が悪いときは、友だちが悪いってことですね(笑)。 「勢いのいい人の近くにいなさい」とか言われますしね。

黒門 こんな例があります。体が硬くて前屈がきつい人がいたら、その人を真ん中にして、前屈ができる人が左右から挟むんです。そして一緒に前屈をすると、硬い体の人が柔らかくなります。逆の場合も、しかりです。
つまり、人との距離によっても、肉体に波動的な影響を受けているんです。

田中 それはあるでしょうね。

黒門 運が良くなるときって、付き合いが変わっていくので、自然と運の悪い人との縁が切れます。以前付き合ってた人から「最近、付き合いが悪い」とか、妬みを言われたりもします(笑)。
もちろん、運が悪くなるときも人間関係がそれ相応に変わっていきます。
では、開運したいという人が「何人との縁を切れるか?」といったら、実際は実行できないんです。その状態が一番、潜在意識にとって居心地がいいからです。

間違いなく言えるのは、「運を良くするにはつきあう人を変えていくこと」だけど、実行するとなるとすごい難しい。長くその人たちといると、だんだん居心地が良くなってしまうし。
人間って、基本的に自分の心地いい方を脳が選ぶようになっているんです。
「ダイエットしよう」と「食べたい」の2つの願望があれば、「食べたい」方が心地いいんです、ドーパミンが出るから。
人間の脳はそういう仕組みになっていて、その仕組みと戦わなきゃいけないので、何かを変えるのは、相当大変なことです。

運のいい人は運の良くなる環境を選ぶ

田中 風水で間取りを鑑定する際に、重視しているポイントはありますか?

黒門 実は、僕は不動産屋もやってるんです。なぜかというと、クライアントが風水的に良い物件をみて欲しいと何十軒もの物件の候補をFAXで送ってくるけど、全部ダメだったりするからです。
ラチがあかないから「こちらで見つけます」ということで、不動産屋を始めました。

運がいい、悪いという面では、運がいい人は引っ越し先のマンションを選ぶときでも、数件見ただけでいい物件に出会えます
あるオリンピックで活躍した選手の引越しの相談に乗ったときは、当人が選んだ2軒とも「旺山旺向」でした。「旺山旺向」の物件は僕ら専門家が探しても100軒か200軒に1軒しか見当たらないんです。
悪い家はどんどん空きが出るけど、いい家というのは、空きが出ないんですよ。

田中 それは言えてますね。一度住み始めると、なかなか出ていかないですね。

黒門 それに面白いことに、運がいい人って運気のいいときに選ぶけど、運が悪い人って運気が悪いときに選ぶんです。

田中 それはあるでしょうね。でも、運がいい時期に入ってるのに、運の良さを自覚できないまま過ごす人もいたりしますけど。

黒門 四柱推命からみても良い結果だったある人のケースですが、「このとき、運が良くなかった。なかなか運が良くならないんですよ」と言います。でも、その人の旦那さんはお医者さんで、家賃が何十万もする都内のマンションに住んでいるんです。
「買い物する時に、値段見て買ったことある?」と聞くと、「いえ、ありません」。「それ、運が悪いって言わないよ、それをどう良くしろっていうの? その生活、普通の人がどれだけうらやましいことか」って言うしかないですよね(笑)。
そういう人がけっこう多くて。

田中 裕福さに気づいてない人、多いですよね(笑)。うまくいっているのに、うまくいかないって思っているというか。
逆のパターンだと、運の悪い人は運の悪い行動を取ろうとするというのもあります。ある男性が引っ越しすると言うので、物件を一緒に選んでいたんです。彼が持ってくる物件が凶のものばかりで、困っていたら、やっといい物件があり、「それにしましょう」ということになり、話が進んでいました。
でも、後日「新しいの、見つけました」って、また悪い物件を持ってきたんです。
そこに引っ越して住んでいたんですが、1年くらい経ったとき、「また新しい引っ越し先を見つけたので」って、新たな悪い物件を持ってくるんです。だから、運の良くない人って、そういう感覚なんでしょうね。

黒門 運が良くなることがいやなんですよ。金運の悪い人や恋愛運の悪い人とかいろいろいるけど、良くない間取りをすごく好むんです。いい間取りは、気に入らない。
服の色とかも同じことが言えて、「あなたの場合はこっちね」って言っても、気に入らない。

田中 こっちからしたら、いい状態になるようにアドバイスをずっとしている。でも、向こうはいい状態を変えてしまおうとする。
せっかく、いいところにおさまってるのに、そのおさまりが気持ち悪いみたいですね(笑)。

黒門 結局、人って、人間関係も仕事も自分の心地良さを基準に選ぶんです。でも、運が悪い人の場合、運が悪くなるような物に心地よさを感じてしまう。
「なぜ、そんな相手と結婚したんだ?」というような人がいるけど、しょうがない。その人が好みなんだもん(笑)。

田中 類は友を呼ぶと言いますが、本当にそう思いますね。

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