こんにちは、ビジョナリー・アーティストの深瀬啓介です。
今回は「ドリーミング・セラピー・カード」を使った、実際のセッションをご紹介します。
3枚のカードを引けば解決の糸口が判明する
このカードは、相談者から特に質問がなければ、「現在人生で表面化している課題」について扱うことになります。でも、この記事では「質問を受けたケース」をご紹介したいと思います。
質問の内容は何でも構いませんが、できるだけ具体的にすると、より具体的な方向性が見えることでしょう。
ただし、多くの人に言えますが、自分の人生にとって深くて切実な問題を扱う時には、そこに働いている心理的な防衛というのも強いということを覚えておいてください。防衛が強い問題は扱ってはいけないというのではなく、一度で具体的な解決の糸口がつかめるほど簡単ではないということです。
切実な問題解決にチャレンジするなら、なかなか答えが得られないもどかしい状態が続くかもしれません。それでも繰り返しチャレンジすることで、少しでも光が差し込めば、気持ちが解き放たれて、平和や自由や愛を感じるでしょう。
もしかすると、仕事や生活を大きく変えることになるかもしれません。
今回の相談者Aさんのテーマは「なぜ、いつまでも体調が良くならないのか?」というものです。この質問はあまり具体的ではないですが、それでも、それなりに答えが得られます。
ドリーミング・セラピー・カードは、「罠」のカード群、「癒し」のカード群、「本質」のカード群の3種類で構成されています。悩み解決の糸口とするためにカードを引くなら、3種類からそれぞれ一枚ずつ引きます。
はまりこんだ問題を教えてくれる「罠」のカード
最初に引くカードは、青色の「罠」のカードです。
「罠」のカードはどれもネガティブに見えるものですが、恐れる必要はありません。このカードが伝えているのは「今のあなたは、このような罠にはまっているかもしれません」という指摘です。
この「罠」に気づくことができたら、それを癒しの入り口とすることができます。
まずは、カードを裏返して、青色の「罠」のカード、緑色の「癒し」のカード、黄色の「本質」のカードの3つの山に分けます。
まずは「罠」のカードを裏側にしたままシャッフルして、任意の一枚を選びます。
Aさんが選んだ「罠」のカードは【40:影(Shadow)】でした。このカードは、心の奥に隠された恐れや不安を表しています。
病気への恐れというのは誰でもあると思いますから、そのような体調のことよりも、ここでは心理的な恐れを見ていくと良いでしょう。
カードに描かれている人物は、よく見ると“自分の影に怯えている”のです。この人物は恐れを恐れているのです。見てしまえば、「なんだ自分の影じゃん」と安心するでしょう。
多くの問題は、しっかりと見ないことで恐れが強化されているものです。実際はどうなのかを知ることができれば、そんなに恐れる必要はないかもしれません。
Aさんに、今まで強く感じていた恐れとは何かを聞いてみました。すると、「周りのみんなから役立たずとか怠け者と思われること」という答えでした。続けてこうも言いました。「病気になった今、怠けているのではなくて、病気のせいなんだという言い訳ができると思いました」。
体調が良くないことは辛いでしょうが、Aさんの心の中での辛さは「みんなから怠け者と思われるのではないか」ということと、「病気を言い訳に使ってしまう自分を責めている」ということのようでした。
問題を無理なく乗り越えるための「癒し」のカード
それでは、このような不安と自責の念からどうやって抜け出したら良いのでしょうか? それには、「癒し」のカードを裏側にしたままシャッフルして、任意の一枚を選びます。
引かれたカードは【25:サレンダー(Surrender)】でした。このカードは大いなる流れに完全に身を任せるという意味です。カードに描かれている人物は、リラックスして何もしていません。あえてしていることといえば、抵抗しないようにしているということでしょう。
ガイドに導かれた人生の流れを信頼して、とにかく今はリラックスすることがとても大切です。周りの景色は勝手に流れていくでしょう。「自分」で何とかしなければいけないと、焦れば焦るほど辛くなるだけです。
Aさんからは「病気である今の状態にサレンダーするのですか?」と質問されました。病気にサレンダーというのは辛いことです。病気である今の状態にサレンダーするなら、病気に対して抵抗しない方が良いということになりますが、それはおかしいですよね。
病気を治して健康に戻る力は、体に宿っているのです。抵抗しているのなら「健康に対して」といった方がいいでしょう。健康になろうとして頑張っている体の自己治癒力にとって、抵抗となっている心理が働いているので辛いのかもしれません。
そのため、周りに何と思われようと、今はリラックスして自己治癒力を信じて待つというのが良いのではないでしょうか。
それでは、大いなる流れに身を任せることができるとどうなるのでしょうか? 「本質」のカードを裏側にしたままシャッフルして、任意の一枚を選びます。
最後に引かれたカードは【11:ガイド(Guide)】でした。このカードが伝えていることは、人生を導く大いなる存在「ガイド」があなたを運んでくれるということです。
3枚のカードが伝える前向きな対処法と未来
Aさんが引いた3つのカードをまとめてみます。
なぜ、いつまでも体調が良くならないのか?
それは、健康になろうとしている力を
心理的な恐れが邪魔しているかもしれないから。
だから今は、無理せず、焦らずリラックスして、
回復を待ってみましょう。
そうすると、大いなる存在の力が働いて、
体調を良くしてくれるでしょう
という感じです。
メッセージはとてもシンプルかもしれませんが、人はつい、シンプルなことを難しく考えて、あえて自分の心配を膨らましてしまうようです。難しいことではないのに、難しくしたいのでしょう。
「罠」のカードには、【31:困難さへの欲求(Desire for Difficulty)】というのがあります。「難しいことに価値があり、簡単なことには価値がない」という意味のカードですが、人はシンプルな答えにはあまり価値を感じないのかもしれません。
でも、シンプルなことがとても大切であることが多いのです。簡単なことでも続けるのは難しかったります。
ガイドが具体的にどのように働くのかは、分かりません。Aさんの自己治癒力をアップさせるだけではなく、テレビ番組や雑誌やネットでの記事、誰かからのアドバイスなど、回復のための良いアイディアが与えられたり、誰かからのサポートを受けて、無理する必要なく回復に専念できるようになるかもしれません。
ガイドの働きは全く未知ですが、必ず平和へと導いてくれるのだけは間違いありません。そのことを信頼して、ガイドに身を任せるというのが今必要なことなのでしょう。
当たり前ですが、体調が悪いなら病院に行って医師の判断を仰ぐのは大切なことです。
深瀬啓介
ふかせけいすけ/ビジョナリー・アーティスト、企業研修講師、カラー心理セラピスト。1972年宮城県生まれ。人生を導く大いなる「ガイド」とのつながりを通じて、絵を描く画家として活動している。2019年、「ガイド」との交流から初の『ドリーミング・セラピー・カード』が完成。全国各地で講座やセッションを開催予定。著書に『カラーリーディング』(文芸社)がある。
http://www.pmcv.pw/