こんにちは。医療占星術家の福本基です。
私はプライマリ・ケア医のかたわら、ナチュラルスピリットでセミナーを開催し、毎回ご好評をいただいています。
現在、コロナ禍でストレスを感じたり、自分自身について見つめ直している方も多いかと思います。そんな皆さんに向けて、医療占星術を使って心身をケアする、今回のセミナーの醍醐味をお伝えしましょう。
占星術に秘められた大きな可能性との出会い
私が占星術に興味を持ち始めたきっかけは、「金融占星術」というものでした。これはその名の通り、金融市場の未来を占星術で当てるというものです。
当時の私には、「未来がわかる占いならば、一見不確かに見える金融市場も見通せるのではないか?」という淡い期待がありました。
これを読んでいるあなたにお話するのは恥ずかしいのですが、人生や自らの生き方に悩んで、といった高尚な目的ではなく、ひどく俗っぽいきっかけで占星術を学ぼうと決めたのです。
しかし、その期待はとてもはかない結果となりました。金融占星術をどれだけ学んでも、はっきりどうなるとは見通せないのです。
突き詰めると、株価は“上がるか下がるか”の二択です。
それすらも確実には見通せないことに、「占いとはこの程度のものなのか」という、逆に大きな驚きがありました。
金融占星術に興味を失ったものの、どうしても占星術の可能性には引っかかるものがありました。
古代の王侯貴族がこれを頼りに物事を判断していたのは、「本当に、ただのまじないではないはずだ」と思ったからです。
「そういえば、古代の人たちは占星術で治療していたというけれど、どんなのだったんだろう?」。
ふとそのことを思いつき、勉強し始めたのが、私と「医療占星術」との出会いのきっかけです。
天体の配置が地上に反映するという驚きと感動
学び始めた時は、伝統的占星術と現代占星術の違いすら知らず、とても苦労しました。
ざっくばらんに言えば、現代占星術はスピリチュアリズムをベースに近代になり誕生したもの、伝統的占星術は古代からあった占星術です。
そして私が学びたかったものは、伝統的占星術による「医療占星術」でした。
確かに、長い目で見れば、スピリチュアルなものも重要でしょう。しかし私が興味を持ったのは、“身体と心に起こっている、今そこにある問題の対処法”だったのです。
勢い込んで医療占星術を学ぼうとしましたが、伝統的占星術の基本用語すら理解できていませんでした。そのため、いきなり医療占星術を学ぶことはできず、まずはその基礎から学ぶことになりました。
とはいえ、目標を持ちながらの勉強でしたので、苦労もありましたが楽しいこともいっぱいありました。
何より楽しかったのは、それまで学んできた占いでは得られなかった「天で起こっていることが、本当に目に見える形で地上にも具現化するんだ!」という実感です。
これは、「迷い猫は1週間以内に無事に戻ってきます」「今回の仕事の応募は受かりますが1ヵ月後に辞めることになります」などの具体的事実を当てようとする、伝統的占星術ならではの醍醐味だと思います。
ホロスコープを正確に読み取れば、そのようなことでさえも見通せることに深く感動し、そのすごさを今でもたびたび感じます。
“きちんと根拠があって人に説明できる”ということも感動した点です。感じる感じない、見える見えないといった能力は、私にはないからです。
ですから、少しでも占星術に興味のある方は、ちょっとでも良いので伝統的占星術をかじられることを強くお勧めします。
「伝統的医療占星術」とは病気の真因を解消させるもの
少し脱線してしまいました。
それでは、「伝統的医療占星術」とはどのようなものだったのでしょうか?
私たち人類の祖先は何千年もの間、星空を見上げてきました。そして、ひとつの答えに導かれました。
夜空の星々、動き回る惑星の配置と動きには、私たちの生きている世界と共通点があるのだということに──。占星術では、そこから運命を読み取ろうとします。
それだけでなく、「これを健康にも生かせないか?」と考えた先人たちがいました。
そのようにして徐々に占星術の医療への応用が始まり、17世紀頃のイギリスでは一般庶民に対しても盛んに行われるようになったのです。
これは当然、現代医療でもなければ、代替医療でもありません。
ですからそれ独自の手法、法則、専門用語があり、医師免許がなくても習熟した占星術師であれば行えるものです。
現代医療は、理解しうる物質についてのみが研究対象です。そのため、現代医学は細分化されて近視眼的になり、逆にとてもパワフルなものになりました。
「外科的なこと」「急性疾患」「単一の原因による病気」に対してはとても有効です。
しかし、何よりの弱点は、症状に目がいきがちということです。患者さんも、“風邪を引いたから風邪薬”となりがちです。
これは私自身、気をつけるべき落とし穴です。
「医療占星術」では、症状は身体のバランスが崩れているという、ある種のサインと捉えます。そして、この“バランスの乱れが病気の真因”であると考えます。
そのバランスを正そうとして、風邪を引いたから風邪薬という考えは、「医療占星術」からすると“身体が出している危険信号のスイッチを切っているのと同じ”です。
これでは長い目で見れば、かえって健康を悪化させるのは明らかでしょう。
天体からもたらされた自分だけの処方を知る
このバランスの乱れを読み解く魔法のカギが、エレメントとも呼ばれる「気質」です。
前回のセミナーでは、誕生日のホロスコープから気質の乱れを読み解く方法「ネイタル占星術」をご紹介しました。これは医療で言えば、予防医学のようなものです。
今回のセミナーでは、「ホラリー占星術のホロスコープから気質の乱れを読み解く方法」をご紹介します。
これは医療であれば、まさに現在起こっている病気の治療法です。
ホラリー占星術の場合、その時その場において、占星術師が相談者から症状の聞き取りが終えた瞬間に立てたホロスコープから占います。そしてその読み方は、「ネイタル占星術」とは全く異なります。
例えばネイタル占星術では、病気とは第6ハウスとなります。しかし、ホラリー占星術ではホロスコープそのものが病態を示しているので、第6ハウスが必ずしも病気の原因とはなりません。
これひとつとっても、「医療占星術」はその他の占星術の手法とずいぶん違うのがおわかりでしょう。
また、ホラリー占星術による「医療占星術」は、その他のホラリー占星術の読み方とも大きく異なります。私自身、伝統的占星術を学んだのと同じ期間だけ、医療占星術を学ぶのに要しました。
それくらい全く異なるものなのです。
セミナーでは、占星術的な診断方法だけでなく、一人ひとりにふさわしい生活習慣や、気質を整える宝石の処方をお伝えします。占星術と合わせ見て効果を発揮するサプリメントや、様々な治療法についても時間の限りアドバイスさせていただきます。
心身の健康回復やより良いコンディション維持を願う方、天体の力を受け取ってさらに輝く自分になりたい方は、目からうろこが落ちて、しかも実践的で楽しめる今回のセミナーに、ぜひご参加ください。
福本基
ふくもともとい/医療占星術家。医学博士。1979年、東京生まれの京都育ち。信州大学医学部医学科卒。東北大学医学部博士課程修了。精神保健指定医。日本抗加齢医学会専門医。プライマリ・ケア医として勤務中。伝統的占星術による「医療占星術」を専門にしている。
https://traditional-astrology.jp/
https://ameblo.jp/traditionalastrology/
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2月21日(日)開催!
ナチュラルスピリットワークショップ
「ホラリー占星術で身体のアンバランスを整える!」
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『基礎からわかる伝統的占星術』
福本基著/ 太玄社