今回は、「ファティマの奇跡」で起こっていたことの真実について書きたいと思う。興味深いドキュメンタリーが制作されたのだ。

「ファティマの奇跡」とは?

まず、「ファティマの奇跡」と呼ばれる出来事の基本を確認してみよう。
周知のようにファティマとは、ポルトガル中部の山間にある小さな村である。

◆聖母から見せられた幻影と3つの預言

1917年5月13日
第一次世界大戦中、3人の羊飼いの子どもたちの前に聖母のような女性が現われた。
羊飼いたちは、10歳の少女ルシア、ルシアの従弟でフランシスコ、その妹で7歳のジャシンタで、彼らは教育を受ておらず文盲だった。

この日、3人がいつものように羊たちを連れて丘の上で遊んでいると、突然、強い閃光が走り、小さな柊の木の上に光そのもののように輝く女性が立っていた。
女性は子どもたちに、「6ヵ月間続けて、毎月13日にここに来るように」と言った。その言葉にしたがって、子どもたちは聖母のような女性に毎月会いに行き、様々なメッセージを受け取った。

7月13日
聖母と3回目の邂逅。聖母が両手を広げると、強い光線とともに火の海のような光景を3人は見せらた。
そこでは悪魔や人間の形をした霊魂が、絶望と苦悶のうちに火の固まりとなっていた。聖母は、「これは地獄の様子である」と告げた。子どもたちは、地獄が実在するということに戦慄する。

聖母は、こう警告した。
「私があなた方に言っていることがなされるならば、多くの霊魂が救われ、戦争(第一次世界大戦)は終わるでしょう。しかし人々が神に背くことをやめないならば、ローマ教皇、ビオ11世の代にもっとひどい戦争が起こるでしょう」。

さらに、ロシアの奉献を求め、こう警告した。
「その求めに応じればロシアは回心し、平和が来るでしょうが、そうでないならばロシアは戦争と教会の迫害を引き起こしながら、その誤謬を世界中に広めるでしょう。善い人々は殉教し、教皇は多くの苦しみを受けるでしょう」。
これは、第二次世界大戦とロシア革命への警告だった。

この時に、第3の預言も与えられた。この3回目の出現では、子どもたちの他に800人から1000人以上もの人々が立ち会っている。

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