1999年に『水からの伝言』(江本勝著)が出版され、その美しい水の結晶の各種写真は自然の摂理への驚きと感動を私たちに与えつつ、少しずつ、そして力強く世界に広がっていきました。
それらは万華鏡のように美しい幾何学模様に満ち溢れ、その神秘的な美しさを説明すべく、心洗われる解説文が人々に心地よい感動を与えました。
その後、いくつもの疑問と反論が呈されながらも、多くのファンと研究者たちに支えられ、より深く水の神秘の世界が語られ、内容も数段に切磋琢磨された感があります。

2人の研究家が明かした、水に秘められた新たな可能性

『水からの伝言 ザ・ファイナル』はそれらの集大成であるとともに、水についての新たな発見を伝えてくれています。
一つはフランスの科学者リュック・モンタニエ博士による水の情報記憶に関する実験で、「水は情報を記憶し、伝達する」ということが証明されたこと。

そしてもう一つは、アメリカの科学者ジェラルド・ポラック博士による「第四の水の相」に関する実験によって、「水はエネルギーを蓄積し、変換する」ということが証明されたこと。
これによってどんなことが言えるか、本書にはこう記されています。

例えば、ヒーリング・エネルギーの場合には、ヒーラーから送られたエネルギーが、クライアントの身体の中の細胞に含まれる「第四の水の相」によって吸収され、さらに「第四の水の相」の働きによって、クライアントの身体の中で、自己治癒力や免疫力などへ変換されていくのではないか、ということです。
(中略)「第四の水の相」がポジティブとネガティブの波動を異なった形で受け止めたと考えれば、それを凍結させた結果として現れる結晶の形態もまた、異なった形となる可能性があります。(本文より抜粋)

 

これらの研究結果により、さらに生物学や医学・薬学への波及へと、水が持つ可能性の研究が期待されています。
情報伝達は何も神経やホルモンだけに限らず、最も身近で私たちの肉体の大半を構成している水によってもなされているのであれば、今後はもっと簡素なやり方で健康維持ができるのではないかと思えてきます。

水が裏づける地球という善なる世界

他にも印象的だったのは、『水からの伝言』が持つ思想性です。
聖地の水や感謝の言葉を聞かせた水の結晶が美しいという指摘は、おそらく人間には普遍的な倫理道徳観を満たしてくれる、心に安寧をもたらす現象であり、それゆえの広がりだったことだと思えます。

そこに本書で紹介している科学的裏づけが加わることにより、“地球(水の有無はまだ証明されていないので宇宙ではなく地球とします)は本来、人間が感じるところの善で構成されている”という考えに対し、ある程度の科学的説得力を与えられたのではないでしょうか。

神様の存在証明は一般的にまだなされていませんが、地球は善で構成されているという認識は、水の結晶の写真でより勇気づけられ、力強く私たちの心に迫ってきます。
その意味で『水からの伝言』は、人の良心を刺激する現代のイソップ童話、もしくはトルストイ短編集と言えるかもしれません。

(この記事を書いた人/東村山キヨ)

『水からの伝言 ザ・ファイナル』
オフィスマサルエモト著/ヴォイス
本体2000円+税

 

 

 

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