イギリスに、クレイグ・ハミルトン・パーカーというサイキックな予言者がいる。テレビに頻繁に出演している評判の予言者だ。その予言は、『デイリー・ミラー』などの新聞でもよく取り上げられている。
彼はYouTubeにチャンネルを持ち、公式サイトでは、個人のリーディングも受け付けている。その驚異的な的中率で評判が高い。

筆者がパーカーを知ったのは、2016年9月である。パーカーは毎年の年間予言を、前年の9月という早い時期に公表している。そして毎年、自らの予言の的中率をきちんと検証し、YouTubeのチャンネルで発表している。
外れたときは、「この予言で私は間違っていた」と正直に述べている。それでも的中率は驚異的で、筆者が見たところ、2016年から2019年の4年間ではなんと7割の予言が的中していた。

イギリスではかなり以前から有名だったが、世界的な注目の的となったのは、2016年である。
パーカーは、前年の2015年9月に2016年の年間予言を発表したが、そのなかに、トランプが次の米大統領になること、そして国民投票でイギリスがEUを離脱するとの2つの予言があった。

2015年9月の時点では、トランプは大統領選に立候補したばかりの泡沫候補だったので、大統領になると予想することは実質的に困難だった。また、2015年の時点では、イギリスのEU残留は圧倒的多数で決定されるものと予想されていた。
そのような早い時期に、これらの予言を公表して的中させたことで、パーカーの予言は注目の的になった。

ちなみにクレイグ・ハミルトン・パーカーは64歳で、広告宣伝会社の経営者という、サイキックとしては異色の経歴を持つ人物である。インドで修行してサイキックになったようだ。サイババの門下生である。

またサイキックな予言者というのは大抵暗い性格で、非常に悲観的な予言を公表するものだが、これとは反対に、パーカーは楽観的で明るい性格である。
パーカーによると、現代の世界が直面している多くの問題は、人類が意識の偉大な力の真実に覚醒し、自ら世界を変えるゴールデンエイジに入るための試練の時期として見ており、どんな困難があっても善意の力で乗り越えることを提唱している。

それでは、9月23日に発表されたパーカーの最新予言を紹介する。

2020年からのアメリカの長期予言

アメリカとトランプについて

●2020年の大統領選挙では、バーニー・サンダースは民主党の統一候補にはならない。最終的にはジョー・バイデンとエリザベス・ウォーレンの一騎打ちとなり、エリザベス・ウォーレンが民主党の統一候補になるだろう。

●しかしトランプ陣営のエリザベス・ウォーレンに対する批判は厳しい。彼女はアメリカを社会主義に誘導して、国民皆保検などの実現不可能な政策を推し進めようとしているとして、厳しく批判するだろう。

●共和党はノースカロライナやアイオワで勝利するも、フロリダは接戦で民主党が勝つ。

●2020年の大統領選挙に勝利するために、トランプは環境問題とその解決が弱点になるということを認識し、トランプ版の環境保護対策を実施する。それは主要各国に働きかけて、アフリカで大規模な植林を実施するのだ。
しかしこのプランには、経済的な目的がある。アフリカ諸国で資源開発の権利を得ると同時に、植林も行うのだ。

●2020年から環境保護への各国の関心が高まる。そして、環境保護を目的にした国連のような国際機関ができる。この機関はアマゾンを購入し、世界的な自然公園にするだろう。
これは、アメリカがロシアからアラスカを購入したのと同じような売買契約になる。

アメリカ経済

●2020年のアメリカ経済は非常によい。トランプ政権はイギリスやカナダなどと自由貿易協定を締結するだろう。
カナダのトルドー首相は政権の座を去る。それが幸いし、カナダとの自由貿易協定締結に至る。アメリカはかつての大英帝国のような状態になるだろう。

市場

●2020年にドルはクラッシュするという予測があるが、それは起こらない。ドルは堅調に推移する。
しかし、2021年頃に仮想通貨の全面的なクラッシュがある。それまでには手放したほうがよいだろう。

●一方、2020年頃には金や銀がよい投資対象になるはずだ。

●また、アメリカの製造業やハイテク産業はよい投資対象となる。アメリカ製造業は息を吹き返す。

●ドイツ企業の価値は下落する。またヨーロッパ企業の価値も同様になる。あまりよい状態ではない。

●「フェイスブック」が手掛けている仮想通貨、「リブラ」はまったくうまく行かない。

●よい投資対象になるのは、アメリカの製薬会社である。イギリスとの自由貿易協定によって、製薬産業は繁栄する。

●原油価格はヨーヨーのように頻繁に変動する。この市場に詳しければよい投資となる。しかし、慎重にしたほうがよい。

貿易戦争

●すでにトランプ政権は中国と貿易戦争を行っているが、2020年からはヨーロッパと貿易戦争を始めるだろう。しかし、2020年はアメリカ経済の状況はよい。
問題がおき始めるのは2021年からだ。いずれにせよ、いまの時点ではアメリカへの投資がベストの選択になる。

●私は過去に中国で革命が起こると予言したが、2020年からは香港だけではなく、中国本土に革命は拡大する。

●米中貿易戦争は緩和しない。一層激しくなるだろう。トランプ政権は法律を制定し、中国に進出しているアメリカ企業をアメリカに引き戻す政策を実施する。

●2020年には中国が大きな問題となる。しかし、毛沢東時代のような流血事件にはならない。共産党が引き下がり、平和的な民主化が達成されるだろう。

●中国の新しい民主主義の原則になるのは、孫文である。この原則に基づく民主主義は、世界的な影響力をもつことだろう。

政治的な事件

●2020年にはトランプ政権を本格的に転覆させる事件が起こる。これには外国が関与する。これに関与したものたちは法的に告発される。

次期大統領

●次のアメリカ大統領はトランプになる。

中東

●私は過去にサウジアラビアとイランが戦争になると予言したが、2020年にはこれが本格化する。先頃起こったサウジアラビアの石油施設と油田の攻撃は、この戦争の始まりにすぎない。もっと拡大する。
サウジアラビアはイランを直接攻撃する。アメリカは同盟国であるサウジアラビアを支援する。

●しかしトランプは、ロシアのプーチン大統領と協議し、サウジアラビアとイランとの関係を仲裁する。
しかしこれは、結果的にはうまくゆかない。サウジアラビアとイランの戦争はエスカレートし、非常に危険な状態になる。

●この戦争はアメリカの大統領選挙においては、トランプに有利に作用する。民主党は平和路線を主張するが、共和党の鷹派路線が米国民の支持を集める。

●2020年には、ベネズエラとコロンビアが戦争状態になる。トランプ政権はコロンビアを支援し、ベネズエラからの難民を受け入れることはない。

自然災害

●2020年の冬は大変に厳しいものになる。ニューヨークを寒波が襲う。また2020年の夏にはアメリカで地震が多発する。

●大規模なハリケーンがマイアミを襲う。

●私は2019年にトランプは病に倒れると予言した。しかし、これは起こらなかった。だが私はこの予言を変えたわけではない。2020年にトランプは病に罹るだろう。これはトランプが次期大統領に再選された直後に起こり、彼が大統領としての執務を一時中断する。

●トランプ政権時代のアメリカは経済的に繁栄する。しかし、トランプの時代の後には、民主党が政権に返り咲く。
その結果、アメリカの政治は民主党が主張する社会主義的な政策の方向に大きく移動する。国民皆保健などを含めた社会的弱者救済のセイフティネットが整備される。

●また2020年のアメリカでは、革新的なテクノロジーが出現する。そのひとつは、プラスチックを分解するバクテリアの発見、そしてもうひとつは大気から二酸化炭素を機械的に取り除く技術である。

●さらに、水からクリーンエネルギーを抽出する画期的なテクノロジーが開発される。これは2020年から始まるエネルギー革命を主導するテクノロジーになる。

アメリカの長期的な未来

●アメリカの建国にかかわったのは、清教徒のようなよきキリスト教徒であった。しかしいまのアメリカは、そうしたよき精神文化から大きく逸れてしまった。
しかし将来、アメリカでは精神革命が起こる。そして、本来のキリスト教の精神性が回復される。アメリカが覚醒するのだ。そしてアメリカは、世界の精神性の灯台のような役割を果たす。

●しかしこの覚醒は、福音派のようなキリスト教原理主義の活性化ではまったくない。新たな意識の覚醒なのだ。
興味深いことに、この覚醒の波はインドからアメリカにやってくる。人類は新しい意識が覚醒する段階におり、未来は明るい。

***
以上である。
今回のパーカーの予言は、アメリカを中心とした予言だったが、これから世界のほかの地域の予言を発表する予定だ。期待したい。

 

高島康司
たかしまやすし/コンサルタント、世界情勢アナリスト。北海道札幌市生まれ。子ども時代を日米両国で過ごす。早稲田大学卒業。在学中、アメリカ・シカゴ近郊のノックス大学に公費留学。帰国後、教育産業のコンサルティング、異文化コミュニケーションの企業研修などのかたわら、語学書、ビジネス書などを多数著す。世界情勢や経済に関する情勢分析には定評があり、『未来を見る!『ヤスの備忘録』連動メルマガ』で日本では報道されない情報を発信。毎年多くのセミナーや講演に出演し、経営・情報・教育コンサルタントとしても活躍している。
主な著作は、『2020年アメリカは分裂する! 』『望みなき時代の幸福論』(以上ヴォイス)、『日本人が「英語ペラペラ」を本当に実現できる本』(講談社)、『なぜ予測をはるかに超えて進むのか』(ヒカルランド)、『論理的会話トレーニング』(アスカビジネス)、他多数。

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