最近読んだ本の中で、とても面白かった本をご紹介します。それが、『日本列島から日本人が消える日』(ミナミAアシュタール/扶桑社)。
著者は4名で、宇宙人のさくやとアシュタール、チャネラーのミナミさん、宇宙人のメッセージを発信しているセミナー講師でもある、破・常識あつしさんのコラボレーション。
彼らの情報によると、日本の歴史の頂点はなんと江戸時代で、巷の歴史好きたちが心躍らす明治維新は、日本の波動を落としたトンデモ事件だったというのです。

歴史を覆す予想外の情報のオンパレード

まず私の立ち位置を説明しますと、歴史好き、縄文好き、UFOちょっとわかんない、宇宙人はもうちょっとわかんない、でも人間は不思議存在、非二元はちょっと格好いいかも、もっと楽に生きたい〜という人間です。
ですので、この本に書いてある、〝明治維新は西洋のイルミナティーに飲み込まれる契機となった日本のクーデターだ〟という主張は、もう知る人ぞ知る認識なのかもしれないけれど、学校でまじめに歴史をふんふんと習った私としては、びっくり仰天でした。

このエピソードに限らず、本書の中の主張には何気に一貫性があって、むげにできないどころか、妙に説得力がある!
例えば、こんな情報が・・・。
織田信長はサンカの出身で、室町時代まで続いた朝廷内外の権力闘争の歴史に終止符を打ち、〝庶民の社会という、まったく新しい日本を作るのだ〟と革新的な意識で立ち上がったという。
ここでいうサンカは、縄文人の流れを受け継いでいるという意味ですね。

「本能寺の変」に秘められた驚きの真実

そんな信長の魅力あふれる世界観や情熱に感銘を受けた秀吉、家康は、一緒に国づくりをしようと歩調を合わせたのです。だから、信長が明智光秀に殺された「本能寺の変」は出来レースというよりも、その後の道筋までつけての一世一代の狂言だった。光秀、秀吉、家康、そして妻の濃姫も、このことを知っていた。
本能寺の変を引き起こすことになった、信長による光秀へのいじめは、もちろん後々のことを実行に移せるようにしかれた伏線であり、「計画的いじめ」だった、と明かされています。

しかし、なぜそこまでして、信長は下野しなければいけなかったか? それは、名実ともに庶民の社会をつくるためには、農民出身の秀吉が適任だから。それを諸大名に悟られないよう、うまく権威を移行させるために企てられたのが、本能寺の変であるというのです。
そのため、信長は実は生きながらえていた、というのがこの本の見解。本能寺の変の後、信長は完全に隠遁生活を送り、長野の山奥で過ごしたというのですから、唖然としてしまいました。

織田信長は「本能寺の変」の後、山奥で隠遁生活を送ったという。

「本能寺の変」を起こすために、信長は明智光秀をわざといじめていた!?

信長と秀吉と家康の巧みで壮大な連携プレー

ふ〜む。しかし、私の知る一般的な歴史情報からすると、秀吉は民衆を見るというよりは、自分の誇大妄想に走ったように見えるし、晩年は実の息子に後を継がせたくて無理強いをし、家康にも後見人になるよう迫ったはず。
皆をまとめて新しい日本を築いていくという大将には、とても見えなかった。ところがこの本は、ここら辺の疑問にもちゃんと答えてくれています。
歴史の裏事情は、表舞台で言われていることと少々違うらしく、こんなエピソードが。
例えば、秀吉による「いきなりの朝鮮出兵」。当時の琉球王国に、中国の明と朝鮮半島の李氏朝鮮がちょっかいを出し、琉球王国を助けるために大々的に出兵したといいます。
なんだか、なくもない話と感じてしまいますよね。

しかし、実子の秀頼に自身の権限を移行させようとしたことに関しては、秀吉の悪い癖「女好きで女性に弱かった」がたたったらしい。
というのも、一般に言われているとおり、秀吉は側室の淀君にぞっこんだったうえに、その淀君から、目に入れても痛くないほどのかわいがりようだった秀頼に「すべて継がせるように」と、何度も何度もつつかれてしまった。そして、ついには信長との約束を反故にするかのごとく、淀君の願いを受け容れたからなのでした。

今までいなかった嫡子が授かり、信長が熱く語っていた理念を忘れ、自分の思いを抑えられなかった秀吉。
それにケリをつけて、庶民の社会を建設したのが家康だった。という、ここら辺の記述も、とても面白い。

どこまでいっても妙なエピソードが存在しない、あっぱれな家康。

淀君にほだされて、信長との約束を破ってしまったらしい、秀吉。

 

 

 

 

 

 

 

この三人が力を合わせて、貴族・公家・一部の武士の権力闘争から抜け出し、新しい日本を作ろうとして、それを成し遂げたというのは、なんとも歴史の大ロマン!

他にも、宇宙のはじまりや地球の誕生、ムーやアトランティス文明についての謎を解き明かし、縄文時代から現代に至るまで、表に出なかったビックリ情報のオンパレード。
なので、つい、『日本列島から日本人が消える日』という、ギョッとするタイトルの理由をスルーするところでした。それくらい、さりげないトーンで〝消える理由〟がちりばめられて書かれているので、じっくり解読しながら読むのと楽しいかもしれません。

ただ一つ残念なのは、本の中の有名な戦国武将の名前の表記が間違っちゃっていること。独眼流が、なんだか日本酒名のようになってしまっているのですが・・・。
この本は、いろんな意味で、驚きの展開を見せてくれたのでした。

(この記事を書いた人/東村山キヨ)

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