前回に引き続き、今回も人類学者、ハンク・ウエスルマン博士の驚きの体験をお届けしよう。今から10年前、シャーマニックな能力を持つ彼の身に起きた、見えざる存在「ジン」とのやりとりの様子である。
別次元の存在「ジン」との出会い
2009年12月8日、ウエスルマン博士は王家の谷の近くにあるラムセス3世の葬祭殿、メディネト・ハブに立ち寄った。
そのとき、暗がりから自分を見ている目を発見した。その日は大人数のツアーをガイドしていたので、翌日の9日、一人だけで再度ここを訪れた。
ウエスルマン博士を見つめていたのは、明らかに“この現実には属さない生き物”であった。それはコーランに記載された、イスラム教の創始者のムハンマドも交流したと言われる「ジン」という存在だった。
男性はジン、女性はジニーと呼ばれ、アラビアンナイトに出てくる存在である。
ウエスルマン博士は、ジンとの実に興味深い会話を記録し、これをブログで発表している。以下が簡単な要約である。
ウエスルマン博士とジンとの会話
最初にジンは、蜂蜜を欲しがった。そこで私はジンに、彼の名前を教えてくれれば蜂蜜を渡すことを約束した。
「ジンは自分の名前を知っているものに対しては、ウソをつくことができない」と神話に記されているからだ。
ジンが同意したので、私はボール一杯の蜂蜜をイメージし、それを目の前のジンに差し出した。すると、ジンはそれをゆっくりと飲み干した。