プラーナで生きる「不食」の第一人者として、世界的な活動を続けるジャスムヒーンさん。宇宙的な情報を降ろす能力を持ち、存在そのものから慈愛のエネルギーが放たれているような、圧倒的なパワーを感じさせる方です。
『統合リセット』(ナチュラルスピリット)も好評なジャスムヒーンさんによる“不食を通した生き方のヒント”のインタビューをお届けしましょう。
※このインタビューは、2019年11月下旬に行われたものです。2019年11月上旬に公開した〈1〉〜〈3〉記事の続きのシリーズとしてお届けします。
不快なことは、より良い自分になれる成長のチャンス
──ジャスムヒーンさんは、常に「美しいゾーン」の中で生きているとのことですが、「不快なこと」に対しては、どう向き合っていますか? 不快なことは、すでに感じなくなっているのですか?
すべては、私たちがマインドのエネルギーをどう使うかによります。
人生を振り返ったとき、多くの人たちが「とても不快な経験」をしていることでしょう。それは当時、本当にひどい経験だったことと思います。
でも、ある時点で振り返ってみると、その出来事によって成長したり、より賢くなったり、美徳を得たり、許すことを学ぶ機会になったりしているのです。
つまり、「ものすごく素晴らしいギフトだった」ということに気づくのです。
そのため、私は今では、何か不快なことがあっても、それをかつてのように「苦しみ」として見ることはありません。
妨げになるような出来事が起こったら、「やったー、これは何か学べる機会だ」と捉えます。「やったー、これで私はもっとより良い自分(ベターバージョン)になれる」と。
ですから、不快なことを、学べることへの「喜び」として捉えています。
こういったマインドの姿勢でいれば、感情が不安定になることはありません。ある感情が湧き起こっても、それに動じず、それが過ぎ去るのを冷静に、客観的に見ていることができます。
なぜなら、私は46年間も瞑想をしているからです。瞑想をすると、自分の平穏な状態に素早く入ることができるようになります。
少し呼吸をすれば、「今この瞬間」に戻ることができ、平穏な自分に戻れるのです。多くの人が自分の中の平穏さを失ってしまうのは、過去や未来に生き過ぎるからです。