コンテンポラリー風水コンサルタントのフジワラユカです。
転居というのは、大きなエネルギー転換が起こるタイミングなのかもしれません。それは物理的な環境の変化だけでなく、転居すると決めたときから、潜在意識の変化が起こっているのではないかと思います。
夢のマイホームも、頭の中で想像する段階から、実は風水のエネルギーが動き出しているのかもしれません。
念願のマイホーム生活というタイミングで単身赴任
今日のお話は、購入したばかりの新居に引っ越したばかりのタイミングで、なんと夫が単身赴任!というケース。
物理的な距離は、ときに心理的な距離を生みます。そうなってしまったら、あるいは、そうならないためにはどうしたらよいのでしょう?
「早く帰ってきてほしいのです」。
クライアント女性の切実な言葉から、コンサルティングが始まりました。
そのお宅には30代の彼女と小さなお子さんが暮らしていて、新居に住み始めてすぐにご主人に辞令がおり、関西に着任することになったそう。新居も購入したばかりだし、お子さんも小さいことから、単身赴任という選択をしたということでした。
これから一緒に夢のマイホーム生活・・・、というタイミングで単身赴任とは! とても残念だったに違いありません。
その女性は、月日が経つにつれて不安が募り、「部屋の何かが良くないのかも?」と思ったそうです。その気持ち、ちょっとわかりますよね。
妻に支配されたフレーバーを持つ部屋
開放的なリビングは、白を基調として、清潔でエレガントな感じで整えられていました。その女性の印象そのものが、お部屋のフレーバーとして感じられました。綺麗に掃除がなされ、まるでモデルルームのようでもありました。
コンソールテーブルの上に飾られた生花と、目を惹くようなターコイズブルーの花瓶は、彼女のセンスの良さを表しています。空間に彼女の個性やセンスが放たれているのは、とてもよいことです。
エネルギーの滞りもなく、一見したところ大きな課題がないように見えました。
でも、片付いているから良い、ということではありません。
玄関脇の小さめの居室はご主人の書斎でしたが、そこには「陰の気」が多く感じられました。重ための家具、黒を基調にしたデスク周り、暗めの照明など。
その部屋の主人が不在なこともあり、「冷たい」「さみしい」印象の部屋になっていたのです。
改めて部屋全体を眺めてみると、この部屋が彼女のフレーバーに支配されているように見えてきました。
夢のマイホームでは、とかくこの現象が起こります。「こんな家にしたい!」と強く思い描いていくのは妻であるケースが圧倒的だからです。本当は家族のフレーバー、夫婦のフレーバーに包まれた、幸せなマイホーム生活を思い描いていたはずなのに。
コンテンポラリー風水では、同じフレーバー、同じ波長のものがチューニングフォークのように互いに共鳴しあい、引き寄せ合うと考えます。
ですから、妻のフレーバーに支配されてしまった家のバランスを、夫婦のフレーバーや家族のフレーバーに少し変えていくことで、新しい波長とハーモニーが生まれるのです。妻に支配されすぎた家の課題を解決することが、今回のミッションだと思いました。
空のワインラックと空の植木鉢が暗示するもの
そのような目で観察すると、リビングに配置されたアンティークの棚のようなものが目に入りました。よく見ると、ワインラックでした。「ワインを飾って、2人で飲みたいと思っていたのですけど・・・」とのこと。
16本は並べられそうなワインラックに今は1本もワインはなく、側面を向けて配置されていたので一見気づきませんでした。しかも、うっすら埃をまとっていました。
そのワインラックの汚れはすぐに拭き取り、こう伝えました。
「単身赴任中であっても、2人で乾杯するためのワインを保存しましょう。それは夫婦の時間、夫婦の空間としてのエネルギーとなって、2人のパートナーシップをサポートしてくれるでしょう」と。
「バグアマップ」(東洋の風水では八卦。人生の八つの幸せの側面を空間に示したもの)から見ると、この家で「愛・パートナーシップ」をサポートするエリアにあたるのは、ベランダでした。
そこには、空の植木鉢が見捨てられたように放置されていたのです。
何かを入れる用途があるのに何も入っていない容れ物は、愛さえも空っぽになってしまうかのようなエネルギーを発していました。やや乾ききったベランダを水掃除し、イキイキした植物かお花を2鉢ペアで配置するとよいことも伝えました。
家族が再び結集するための写真を飾る
あと一つ実行したかったことは、「家族を結びつける風水アレンジ」でした。
お子さんが作った工作があったので、それをご主人の書斎に移動しました。「家族写真はないですか?」とたずねると、お子さんがいらっしゃるお宅には珍しく、一枚もないと言います。でも、ぴったりのものがすぐ見つかりました。
それは、家族が手をつないで浜辺に寝そべっている写真。
まさに、笑顔で家族が「つながっている」状態を表す素敵な写真でした。この写真を飾ることで、家族が一つのチームとして意識に刻まれ、引き付け合うようなエネルギー空間になるだろうと思いました。
こうした少しの変化であっても、空間は新しく息づいていきます。
今日のような事例は、実は少なくないのです。知らず知らず、誰かが空間の支配者になっていないか、皆さんのお宅も観察してみてください。
それでは、またお会いしましょう。
フジワラユカ
コンテンポラリー風水コンサルタント。早稲田大学卒業後、大手出版社に勤務し、『こどもちゃれんじ』、『かいごのみかた』等の編集長を務める。仕事を通じ「家族関係」や「愛情問題」を深く見つめる中、コンテンポラリー風水の創設者であるMark Ainley氏と出会い、風水師に転身。「人生の流れを創るお部屋の風水」の実践は高い評価を得ている。著書に『幸せな子は、幸せな部屋で育つ。親子の日常をサポートする子育て風水』(麻布書院)。
「人生の流れを変えるお部屋の風水」ブログ
https://www.yukafujiwara-consulting.com/blog
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