科学と非二元の視点が合わさり、それぞれの分野の世界的な大御所23名が語り尽くすDVD『サイエンス・アンド・ノンデュアリティアンソロジー2』。
量子力学や非二元、覚醒体験、アナザーワールドなど、意識探究に興味のある方にとって、じわじわ面白すぎる内容です。目前に控えた12月5日発売を記念して、このDVDの魅力をあますことなくお伝えすべく、約1週間にわたって記事でお届けするこのシリーズ。(現時点で、予約購入の方たちが増え続け、うれし泣きをしております。皆さん、ありがとうございます!)。
本日ご紹介するのは、予感の研究者であり、ノエティック・サイエンス研究所主幹であるディーン・ラディン。予感を科学的に研究するとは、世の中にはなんとも意外なお仕事があるものですね〜。見るからに知的な彼が量子力学の見地も入れて、量子や意識の働きをわかりやすく語ります。さあ、ラディンさんに導かれ、ロマンいっぱいの世界に突入しちゃいましょう!

マインドは空間を超えて別の場所へと拡張し、情報を得ることができる

彼は予感について研究をしているスペシャリストです。質問者が彼に〝量子の世界に、意識は影響を及ぼすのか?〟と聞くと、彼は自分が行なったある実験について説明し始めました。

「光学二重スリットシステム」で、干渉パターンができる実験です。光子がどちらかのスリットを通るか、観察者が知らない場合は、光子は波動パターンを示します。どちらのスリットを通るかわかっている場合には、光子は崩壊し、粒子になり、波動パターンではなく、回折像を示します。
この現象を、正確に測定するシステムがあります。干渉パターンの量を正確に測れるのです。被験者に二重スリットを〝心の目〟で見て、箱の中を観察してもらうのです。実際の目ではなく、マインドの目で箱の中を観察してもらうのです。干渉バターンは、その活動の影響を受けるかどうかという実験です。
今のところの結果は、影響を受けると出ています。この実験では、マインドが空間を超え、別の場所に拡張し、情報を得ることができることを示しています。
100年前だったら、透視能力の実験と呼ばれたでしょう。今日では、量子測定の問題に関する実験です。意識が量子世界から情報を得て、量子の振る舞いを変えてしまうという現象の観察です。

いや~、おもしろいですねえ! 私はこの前後を見ても、意識が量子に影響を与えるのか、量子が意識に影響を与えるのか判断がつきませんでしたが、「意識が量子世界から情報を得て、量子の振る舞いを変える」っていうのはロマンがあります。
彼は予感の研究者ですから、出来事の前に量子世界から無意識に情報を受け取り、その内容を認識するのが「予感」だとすることでしょう。だとしたら、私としてはこう思ったりするのです。
人間はみんな量子の世界とつながっているがゆえ、時空を超えて何かに影響を与えられるなら、意識の力だけで、物質さえも原子レベルから変換させてしまうこと(原子転換)も、できちゃうんじゃないかと。
超能力などという、今となっては前時代的な言葉を使わなくても、巷にある不思議現象を科学で説明できるだろうなと、二重の意味でワクワクです。

実験結果の再現と神秘体験はさほど違いがない

質問者はラディン氏に、こんな質問もしています。
「非二元の気づきにより、時間の認識は変化するのか?」「瞑想者は未来の何かに反応しているのか」などなど。このような興味深い問いに、自らの実験結果を中心に、独創的な考えを理路整然と説明してくれます。
「科学とスピリチュアルはどのように寄り添えるか」という質問には、こう答えています。

科学と神秘学のアプローチの間に、これが科学、これが神秘学と区別できるような明確な違いがあるとは思いません。
科学の大きな部分をなすのは、実験で世界を試すことです。実験とは何かといえば、経験を公式化することです。私たちの経験を何らかの方法で公式化するのです。
それは、神秘体験を経験するのとさほど違わないと思います。もう一度経験したいと望み、模索し励むのは、科学者が実験結果の再現を試みているのと同じです。どちらも「現実」での理解を試み、若干アプローチが違うだけです。

予感の研究により、意識の力が別の領域に及ぼす影響を次々と解明中のディーン・ラディン。淡々とした語り口ながら、研究への情熱がじわっと感じられます。やはり、世の中には、こんなにもすごい人がいるのですね〜!

(この記事を書いた人/東村山キヨ)

量子論や非二元の世界が好きな人にとっては、垂涎のDVD!
『サイエンス・アンド・ノンデュアリティアンソロジー2』(12月5日発売開始)
 サイエンス・アンド・ノンデュアリティ・カンファレンス編集、本田法子&河井 麻祐子訳
ナチュラルスピリット


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