ナチュラルスピリットで1月下旬に発売された新刊『日本UFO研究史』。この本の注目ポイントや読みどころを、日本最古参のUFO研究家で元CBA(宇宙友好協会)会員である、著者の天宮清さんにご紹介いただきました。

良質な事例に数多くふれてUFOへの認識を進化させる

この本では、最初に私が「真性UFO」と名づけた事例を、“国内外あわせて40件を選んで列挙”したのが、まず特徴といえます。
こんな大それたピックアップがなぜできたのか。その根拠を述べている項目を、ぜひ読んでみてください。
また、いくつかの事例を紹介しつつ、同類の現象を「筆者も見たことがある」と簡単にコメントしています。こへんが私独自の手法なので、注目していただきたいと思います。

私はUFO本に記載されたUFO事例を読みつつ、つねにその状況のイメージを頭の中で想像します。
「飛行機が飛んでいて、このへんからUFOが接近して…」とか頭に描きます。そして目撃者や遭遇者になったつもりで、彼らが「異常」だと思った情景の変化を頭の中に描いていくわけです。
それと同じようにして、「真性UFO」として提示した事例の一つ一つを、読者の方々にも頭の中に描いていただき、それがなぜ「真性」といえるのか、吟味してもらえたらありがたいです。

本のページの余白に、自分なりのラフスケッチを描くのも工夫の一つです。
UFO事例の評価や理解にとって、基礎となるのは「なるほど、そういうことなのか」といったUFO事例に対する納得、得心だと思うからです。
全てのUFOケースを自分の眼で目撃することはできませんから、多数の良質な事例を読み込むことで、他の良質な事例への類型の想起、類推による概念など、新しい認識が生じるわけです。そこにUFO本読書における「進歩」があろうかと思います。

行きついたのは「宇宙人との協同作業による核兵器処理」

このような基礎的な認識が身につきましたなら、私が1960年から1975年まで所属していた「CBA(宇宙友好協会)」の発展、成り行きに注目してください。
CBAの会員たちの間では、宇宙からの空飛ぶ円盤を、自分の見ている空に呼び寄せて目撃するのが当たり前になりました。
それまで偶然にしか見られないと思っていたUFOが、自分の「見たい」という意思によって見られる、このあたりの「ことはじめ」が、第4部第1章「岡山の地学教師…」にあります。

そしてCBA代表だった松村さんが、見知らぬ女性と横浜で接触し、やがて円盤に乗り、宇宙人からの任務を受ける、という流れになります。第4部第2章からです。
このへんはネット上でも知られていますが、第4章「原水爆は日本にもある…」というあたりからは、長い間、CBAでも極秘事項としていた「核兵器処理」の問題に入っていきます。
これが本書の「一番の読みどころ」といえるでしょう。このあたりは、編集者による「読ませ方」の技法が光っています。

つまり、それらを一度に全部説明するのではなく、最初に出来事のおおまかな輪郭を示し、次第にその中味を埋めるようにして、段階的に核心へと迫っているのです。
その行きついた世界は、「宇宙人との協同作業による核兵器処理」という、かなりの危険作業を伴う世界となります。

核施設を注視し、核兵器実験の場に飛来するUFO

実は、1947年からの空飛ぶ円盤現代史において、UFOがロスアラモスなど核兵器施設に接近し、内部を偵察するような動きについては、米空軍もCIAも注目していました。
また、記録映像の中から「水爆実験場におけるUFO活動」も注目されています。その一例を、写真2枚で説明しておきます。

1952年11月1日太平洋「エニウェトク環礁」で行われた、米国の水爆実験の記録フィルムから。「水爆小屋」と呼ばれる水爆装置のシャッターが開く瞬間、UFOとみられる白色物体が複数通過した。左端の柱近くに、2個の白色物体がみられる。

その直後に、上昇していく白色物体。1個になって見える(2001年5月9日スティーブン・グリア博士による「DISCLOSURE PROJECT」の会場で販売されたビデオテープ/日本では心交社ビデオ『水素爆弾』に映像がある)。 なお、この事例に関しては、本書348ページに「水爆実験地に赴く洋上の艦船からのUFO目撃」として紹介している。


「エニウェトク環礁」の位置。

「UFOは核施設に関心をもつ」、このような活動方針をもつUFOの乗員と出逢えば、必然的にその地球人は核兵器問題に対処する行動を重視する「宇宙の場」に立つことになるでしょう。

「こんなことを公開して、宇宙人と協力関係にある人が危険にならないか」という意見もあります。
しかし、我々の科学技術や世界の状況が50年前とは飛躍的に進歩しているのと同様、宇宙人側のやり方もそれに合わせて変化しているでしょうから、そのへんは心配ないと思っています。
UFO問題は世界を変える力をもつとよく言われますが、人類の抱える多方面にわたる危機的状況が、UFOの「支援的出現」によって、各分野で必死の努力を重ねている勇気ある人々に、活力と希望を与えてくれることを祈るばかりです。

天宮清
あまみやきよし/1944年10月27日、神奈川県鶴見生まれ。1961年8月27日、東京有楽町でウィリアムスン講演会に参加。8月30日夜、弟に教えられて初めて自宅2階窓から空飛ぶ円盤を目撃し、CBAに弟が撮影した写真とともに報告した。その後も各種のUFOを目撃、CBAに報告し『空飛ぶ円盤ニュース』にも掲載される。1961年11月8日、初めてCBA学生会員の会合に出席。CBA学生サークルの会合に出て自分の集めたUFO資料を説明。1964年5月号から1966年まで『空飛ぶ円盤ダイジェスト』編集長を務める。1970年6月のハヨピラ儀式を境目として、宇宙組織に対するCBA会員の立場が変わり、CBAは初期の目的を達成したとして解散を宣言。1989年10月より2011年まで個人UFO研究誌『UFO Researcher』を発行。その間、台湾と中国のUFO大会に何度か参加した。
著書は『天空人伝承〜地球年代記〜』(山岡徹・山岡由来著/たま出版) など。
※山岡徹、山岡由来は筆者と妻のペンネーム。

『日本UFO研究史』
― UFO問題の検証と究明、情報公開
天宮清著/ナチュラルスピリット

 

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