はじめまして。アニマルケアカウンセラーの高野縁(たかのゆかり)です。
私はアニマルコミュニケーションとホリスティックケアを融合させた、動物と飼い主のためのホームケアカウンセリングを行っています。
みなさんがペットや動物たちともっと理解し合える関係性を築けるよう、これまでの経験から得た情報やアドバイスを、シリーズでお伝えしていきたいと思います。
愛犬の気持ちを知りたくてアニマルコミュニケーターに
私がアニマルコミュニケーションを始めたきっかけは、自分の飼い犬の問題行動からでした。家族に対しては穏やかで優しい犬が、一歩外に出ると激しい吠えと攻撃性を示し、しつけ教室やトレーニングを続けても、本質的な部分が変わらないことに行き詰まったのです。
犬が本当は何を考えているのかを知りたくなり、複数のプロのアニマルコミュニケーターの方に彼と話をしてもらいましたが、その答えはあまりくしっくりくる言葉ではありませんでした。そこで、「これは自分で聞くしかない」と思ったのです。
その犬は、アニマルコミュニケーションを学ぶ過程で私自身が変化したことをきっかけに、成長していきました。晩年の4年ほどは、自分の仲間や私の生徒さんやその飼い犬たちに、愛し愛されて旅立っていきました。全ては、アニマルコミュニケーションのおかげと言っても過言ではありません。
現在の私は、アニマルコミュニケーションをお教えする立場になりました。講座に来てくださる生徒の皆さんは、「自分の動物と話をしたい」という思いで参加されます。
私も同じ気持ちでスタートしたので、その思いはとてもよく分かるのですが、実は〝自分のペットと話すのは一番難しい〟のです。なぜなら、ペットのことを飼い主は知り過ぎているからです。
自分の知っている事実と飼い主としての希望が、動物から届く声と混ざり合ってしまうため、ペットと話ができるレベルまでに到達するには、越えなければならないハードルがたくさんあります。もちろん、それらは越えられないものではありません。
訓練すればテレパシーで動物と会話できる
全く霊感のなかった私も、そのプロセスを経て、アニマルコミュニケーターになりました。
そうなのです。アニマルコミュニケーションをするには、霊感は必要ありません。スピリチュアルな知識もほとんど不要です。だから、私も動物たちと話ができるようになりました。
人間が元々持っているテレパシーという能力を呼び覚まし、訓練していくことで、誰でも動物たちと会話をすることが可能です。
動物同士は、日常的にテレパシーで会話をしています。言語がまだ人のコミュニケーションツールとして確立されていなかった頃は、きっともっと普通に人間もテレパシーを使いこなしていたのだろうと思います。
今も私たちは、生活の中でその力を無意識に使っていることがあります。シンクロや虫の知らせというように〝なんとなく感じるもの〟がそれに近い感覚です。
動物からの言葉は、聴覚や視覚で捉えるものではなく、自分の中へと〝なんとなく〟入ってきます。その〝なんとなくの感覚〟を意識して使えるようにするのが、アニマルコミュニケーション習得のための練習であり、私の講座で教えているのも、主にその方法です。
使い慣れない能力なので、初めは難しく感じられるかもしれませんが、練習次第で誰でもできるようになります。会話のレベルを維持向上させるには、自分の内面と向き合ったり、グラウンディングをしっかり行ったりするなど、コミュニケーター自身を整えていくことが重要です。
それにより、アニマルコミュニケーションを通じて価値観が変わったり、自分自身が健康になったりする場合もあります。
アニマルコミュニケーションが叶える様々な動物との会話
アニマルコミュニケーションは、人と動物の共生のためにとても役立つツールです。
彼らとのセッションを通して私が行っているのが、日常生活での困り事へのアドバイスや、動物たちの生活の質の維持向上のお手伝いです。
主にコミュニケーションするのは、犬・猫・ウサギなどの家庭動物。飼い主からの依頼があれば、鳥や亀や馬とも話しをします。保護されている動物たちとも、話したりします。
野生動物とも会話はできますが、自分の好奇心だけのために会話をすることはほとんどありません。アニマルコミュニケーターというものは、基本的に飼い主とペットのために仕事をするからです。
動物たちの権利や尊厳を守ることに寄与することも、アニマルコミュニケーターの役目のひとつ。そのような志を持つための練習に対し、動物たちはとても協力的です。
私が練習生の頃に相手になってもらった水族館の魚やサファリワールドの動物たちも、好意的な子が多く、本当に助けられました。
過去世で共に過ごしていたペットとの再会
亡くなった動物とのコミュニケートのご依頼も、数多くいただきます。旅立った先代の犬が新しい飼い犬を探してくれたケースもありますし、失意の飼い主を叱咤激励する頼もしい猫もいました。
私自身、日常的に先代の自分の飼い犬と話をしますが、魂は永遠であるということや輪廻転生について理解することができました。
例えば、こんなことがわかりました。私が子どもの頃に飼っていたインコが、生まれ変わって犬として、私のもとに再びやって来ていたのです。彼女は何回も、インコとして私のもとにやって来ていました。私が何回もインコを死なせてしまっていたからです。
「ママ、インコだった時の私のこと、心からかわいいと思っていなかったでしょ?」と犬に生まれ変わった彼女に聞かれて、「確かにそうだった」と当時の気持ちを思い出しました。
「今回は犬になり、(ママが)本当の愛を知る学びができるよう、やって来た」と彼女は言いました。心からの愛や喜びを与えるために、私の元へ再びやって来てくれたのです。
セッションをしていると、このように動物と飼い主の過去世の関係が分かることがあり、それによって、今世での自分のやるべきことがクリアになり、生きやすくなったという人たちが何人もいます。
動物にも人間と同じく、今世でのミッションがあり、それを実現させるために飼い主を選んで生まれてくるのです。
動物との触れ合いが人生を深めてくれる
アニマルコミュニケーションを通じて、動物に対する飼い主の向き合い方が変わると、彼らの生活の質も向上していき、今世でやりたかったことを実現できるような環境が整います。
その他にも、日常生活での困り事の解決や、飼い主がペットと共によりよく生きる方法を明確にしたり、お互いの絆を深めるために、アニマルコミュニケーションを活用していただければと思います。
ぬくもり、幸せ、癒し、喪失体験、学び、優しさなど、動物たちはたくさんのものを人間にプレゼントしてくれます。
次回からは、アニマルコミュニケーションを通じて、私が体験したことや動物たちからのメッセージをご紹介していきます。動物を飼っていない方も、お読みいただけたらうれしく思います。
高野縁
たかのゆかり/千葉県在住。アニマルケアカウンセラー、アニマルコミュニケーター。ドッグマッサージセラピスト、犬のための植物療法家。テリントンTタッチ認定プラクティショナー、レイキマスター。
一般企業退職後、自分の飼い犬の先天的な病気と行動問題をきっかけに、ホリスティックケアについて興味を抱く。2006年から犬のための植物療法(ハーブ、フラワーエッセンス、アロマ)、マッサージ、ヒーリングを学び始め、2009年に日本国内でのテリントンTタッチプラクティショナー養成コース第1期生となる。2009年、のべ200頭との練習セッションを修了し、アニマルコミュニケーターとして活動開始。現在、アニマルコミュニケーションをベースに、ヒーリング、ハーブ、マッサージ、薬膳などを取り入れたアニマルケアカウンセラーとして活動中。
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