高島康司の進化への扉/第10回 未来への警告、ハンク・ウエスルマン博士の視点から

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前回までは、著名なUFOコンタクティー、ビリー・マイヤーが公開した異星人、プレヤーレンによる「エノクの預言」を解説した。
それは、2020年代以降の未来であり、現在の世界情勢を見ると、我々は確実に「エノク預言」に予告されている方向に向かっている気がしてならない。それは決して明るい未来ではない。
このコラムでは世界情勢をリアルタイムで追い、「エノクの預言」が本当に実現する過程に我々がいるのかどうか、きちんと検証する。もし、実現することが確信できれば、危機の時代に対処する方法を真剣に考えなければならない。そのことも、このコラムで紹介する。

※「プレヤーレン」とは、この宇宙の裏側にある別の宇宙のエラ星からやってきた地球外生物であり、プレアデス星人のことではない。外見は人間とそっくりで、精神性もテクノロジーも高度に発達している。マイヤーが毎週のように交信しているのは、プレヤーレンの長老である「プター」である。

 

ウエスルマン博士が説く「人間の精神的成長の段階」

では、このような危機にどのように対処したらよいのだろうか? プレヤーレンは、我々の内面に宿る「創造の力」を瞑想で覚醒させて、現実を変えるべきだと言う。それは具体的に、どういうことなのだろうか?

今回は、暗い「エノクの預言」を一回お休みし、別な人物の視点からこうした問いに答えてみることにする。その人物とは、このコラムの第4回の記事で紹介したハンク・ウエスルマン博士である。
6年も前になるが、筆者は2013年にウエスルマン博士に会ったことがある。そのときに、「エノクの預言」のような危機に満ちた未来がやってくるなら、どのように対処すべきなのかを聞いてみたのだ。

ところでウエスルマン博士は、人間には精神的に成長する段階のようなものが存在し、これから経験する危機は、人間に内的な成長を促す重要なきっかけとなるに違いないと力説する。それは次のような段階だ。

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第1段階/後期旧石器時代
人間はまだ周囲の自然と完全に同一化し、分離していない段階。周囲の自然すべてが、意識をもった生きた存在として、信仰の対象となるアニミズムが一般的。シャーマンが媒介者。

第2段階/新石器時代
まだアニミズムの状態にあるが、女性の繁殖力が崇拝の対象として突出してくる。だがまだ、聖職者や宗教組織のようなものは存在していない。

第3段階/バビロンからギリシャ、ローマ帝国時代
崇拝の対象が、自然そのものや女性の繁殖力ではなく、神という特定の対象に限定されてくる。多くの神々がおり、それらは階層化される。専門の聖職者が現れた。

第4段階/過去2000年の西欧文明
多神教の神々に代わり、絶対的な唯一神が崇拝の対象となる。一神教の神を祭る巨大な宗教教団が台頭する。

第4段階の最後/現代
科学の発達により、一神教の教えが無効であり、神話でしかないことが証明された時代。多くの一神教が信用を失墜する。

第5段階/これからから始まる新しい精神の時代
これまで「神」と呼ばれ、崇拝されてきた超越的存在を、個々の人間が自分の内面に直接体験できるようになる時代。このため、聖なるものを信者に伝える聖職者の必要性はまったくなくなるので、宗教教団のような組織も消滅する。新しい神秘主義の始まりの時代。

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