中国の秘法であるクンルンネイゴンの正統な継承者であると同時に、世界各地に存在するエソテリックの奥義を体得、体現、継承しながら一修行者としての人生を送る、Kan.さん。
今回は、このままではすたれかねない日本の未来を救う方法について、すべての現代人に向けたメッセージをお届けしましょう。
※このインタビューは、2019年4月に行われたものです。
「本当のもの」が伝わるには学び手側が歩み寄る
この世には、言葉で表現すると死んでしまうものがたくさんあります。
死んでしまったら伝わるものも伝わりませんが、それをごまかす手法としてよく使われるのが、ハッタリです。伝える手段をごまかして、学び手側をわかった気にさせてしまうんです。
もちろん、それでは「本当のもの」は伝わりません。わかりやすくて耳障りのいい言葉を並べるだけでは、イミテーションの世界から抜け出すことも、その先にある、言葉だけでは伝えられないものがある“実質の世界”に入ることもできません。
では、「本当のもの」を伝えるにはどうすればいいでしょう? それには学び手側が、ある一定の水準まで歩み寄るしかありません。
相手の伝えていることがわからないからといって、相手が自分のところに“降りてきてくれる”のを待つのではなく、相手の言わんとしていることが理解できるところまで、自ら歩み寄る必要があるんです。
古典と呼ばれる世界は、まさにそれで成り立っています。