Kan.さん×流奈くん対談/私が楽しいとみんなが楽しい【『StarPeople』バックナンバーより】

みんな同じだから堂々と生きよう

Kan. こうやってユーモアで人を笑わせながら、淡々と鋭い言葉が出てくるところに、流奈さんの知性を感じます。
ほとんどの人が、ワイドショーや新聞、本で見たままを自分の考えだと思ってしゃべっていますが、流奈さんが語る言葉は、全然借り物ではありません。一人ひとりがそういうところから会話をし始めると、流奈さんの言葉で言えば、みんなが愉快になるのにと思います。
ところが、そうではない知識の言葉で話すから、お互いに〝自分の言うことが正しい合戦〟になったり、足の引っ張り合いになったり、嫉妬したりということが起きます。
流奈 私は一般常識からかけ離れて育ったようなので、普通の人たちの大人になるまでの経緯を聞くと、本当に大変だな、私は恵まれているなと常々感じています。だからこそ、この恵みを分かち合うことが大事だと感じてきました。そのために私は、伝える言葉を学び続けました。

Kan. 私たちは、言葉があるからわかり合えるものだと思っていますが、実は誤解の原因は言葉にあって、それは当たり前に話せるからではないでしょうか。
流奈さんは、感じることが先にあって、そのあとに表現する術を獲得しましたが、それは人類が言葉を獲得したプロセスに似ています。
最初、言葉がなくて、「あー」「うー」と言っているなかで、意思疎通をはかるために言葉が生まれ、だから言霊が宿りました。同じプロセスを経た流奈さんの言葉に、言霊が宿っているのはそのためでしょう。
いまの私たちの社会というのは、自覚がないまま人を傷つけているし、逆に相手にその気はないのに、勝手に「この人は私を傷つけた」と思い込んでいます。思っていることと言葉が離れすぎているのです。
私たちは、言葉をもう一度取り戻さないといけません。だからこそ、20代に入った流奈さんを、いろいろな方に知ってもらいたいというのが、私の悲願なんです。
流奈 私もいろいろ試してはいるのですが、外に出るのが、なかなか難しい身の上でして。

Kan. 数学というのは、たぶん言語を超えていて、数学者たちにはわかり合えている世界があると思いますが、言葉も本来、数学のように共通の理解に達しなくてはいけないものです。
流奈さんの言葉は、数学者の数学のようです。ですからあとは、一人ひとりが数学のように言葉を研ぎ澄ませていく必要があるのではないでしょうか。
流奈 私は数学が大好きです。数字に愛を感じていました。太陽系にいくつの惑星があるとか、数字は本当に美しいです。
Kan. 私もそう思います。流奈さんの住んでいる世界を、人は文系の世界のように感じるかもしれませんが、目覚めた人というのはそうではなくて、宇宙はどちらかといえば数学ですよね。誤解がないです。
流奈 全くその通りです。数字と同じように、言葉をそのまま受け取る能力が人に備わると、この世は言葉という美で溢れます。1は1であるように。
でも、みんな自分の中のフィルターで、数字を歪めてしまいます。そこに真の宇宙はできません。

Kan. 数学というと、学生時代に苦手だった数学を連想してしまいがちですが、そうではなくて、ハートのある数学というのでしょうか。
おそらく流奈さんのご両親は、流奈さんが自由な表現ができるようにと、半端ではない取り組みをされたのでしょう。その半端ではないところに、宇宙と直結する何かがあったのでしょう。
流奈 ありましたね。数式は宇宙そのものです。この美しい世界を知ることが、幸せにつながります。みんな同じだと気づくことが大事なのでしょうが、それが大変なようです。
人は、自らでしか自分を変えていくことができません。これは絶対です。私は寄り添うことしかできません。だから、私はいつでも私であり続けるだけです。それが私の愛と言えば、愛でしょうか。Kan.さんもそうではありませんか。
Kan. 全く同感です。何だか不思議な感覚になっていませんか? 代わりばんこに、同じところからしゃべっていますよね。
流奈 全く違和感がありません。私が話したいことを、Kan.さんがみんな言ってくださるので、私も不思議な感じです。正直、こんなことはいままで一度もありませんでした。
Kan. 身体がここに2つある意味が遠のいてしまうくらい、同じです。
流奈 大きいのと、小さいのと。どっちも同等です。
Kan. 抱えるほうと、抱えられるほうと、どちらも同等ですよね。それがいろいろな境遇、いろいろな立場にいる人たちに言いたいことですね。
流奈 みんな同じだということです。卑屈になる必要はありません。卑屈になるということは、その人が上とか下とかで人を見ているということです。だから、自分が堂々と生きていくことも、とても大切です。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。