普通の主婦として、さまざまな人生の艱難辛苦を経験していたラームルーさん。45歳のある日、稀有な霊的能力が降りてきて、それ以来、悩める多くの老若男女の救済を28年間も無休で続けている。
今回も、2019年以降の地球で心健やかに生きて行くためのポイントを伺った。
※前回はこちら

人類の意識進化のためには人間関係に愛を増やす

──地球人の意識レベルが低い原因の一つに、エゴがあると思うのですが。どうすれば人類の意識レベルを高めることができるでしょうか?

ラームルー エゴをなくすことはできませんが、コントロールすることは可能です。人間は誰にでもエゴと愛が備わっていて、両者が葛藤したとき、どちらが優勢になるかだけです。
自分でエゴに氣づいて、極力出さないようにしていれば、愛が優勢になるんですけど。
でも「エゴに振り回されている」と頭ではわかっていても、抑えるのが大変ですよね。

かつて、私が主人と夫婦喧嘩をするたび、口が達者な私にかなわないことを知っている主人は、その反動でいつも暴力を振るいました。
どうすれば夫婦喧嘩をしないで済むのか考えた私は、ある日、仕事から戻った主人に対してこう伝えました。
「今朝はごめんなさいね。私がこうして生活できるのも、あなたが働いてくれているおかげなのに、今まで感謝の思いを口に出したことがなかったことに氣づいたんです。ごめんなさいね。本当にいつもありがとうございます!」。

そうしたら翌日、仕事から戻って来た主人が、ささやかながらお土産を買って来てくれたんです。私が全身で喜びを表現したら、次の日はもっと大きなお土産を買って来てくれて(笑)。
そのときに私が学んだことは、相手が取る行動や態度というのは、こちらの行動や態度に対しての反応だということ。

私が主人に対して謝ることができたのは、心の中で葛藤し合っていた愛が、エゴに勝ったからです。その結果、主人はとても喜んでくれてお土産まで買ってくれて、夫婦の関係性が良くなりました。
だから、自分から相手に対して最初に愛を与えてあげれば、相手の意識もプラスの方向に変わります。人類の意識レベルを高めるのも同じで、お互いが愛を与え合うことが大切じゃないかしらね。

「愛の祈り」で苦しみが激減した人生へと変化

──とてもわかりやすいエピソードでの説明をありがとうございます。他にも、身をもって得た教えはありますか?

ラームルー 私の人生の中で、ずいぶんと酷いことをされた個人的経験があります。でも、その経験をしたことで、初めて“悪人とはどういうものか”を教わったわけですね。教わらなかったら、後でもっと大変な目にあっていたかもしれません。
そう解釈できるまでには、それなりの時間がかかりました。

当時の私は、酷いことをした相手に対し、そのうち心の中で「許す」という意識が芽生えたので、「愛」と「エゴ」とがしばらくの間、葛藤していた時期がありました。
酷いことをした相手なので、本音では全然許せていないにもかかわらず「許します」と無理にでも声に出しながら、「どうかあの人も、幸せになっていただけますように」と何度も神様に祈り続けました。
「私はどんなに悪いことをされても許します。私は幸せな人生をちゃんと考えて歩んで行けるような自分になりたいので、どうか力をお貸しください」とお願いしたんです。
これが私流の「愛の祈り」です。

これを毎日毎日続けていたら、あるとき涙がこぼれて、心の中がフワッと広がり、大きく開いた感覚になりました。
それ以来、酷いことをされた記憶は残っていても、そのことに対して腹が立つという氣持ちが起きなくなってしまったんですよ。おかげで、ずいぶんと心が楽になりました!

これって結局、自分を愛したことになるんです。
相手に腹立たしさを感じている間は、自分を苦しめているのと同じで、自分を愛していないことを意味します。
宗教でも「自分を愛しなさい」と説きますが、「自分を愛する」という意味をわかっていない人が、たくさんいらっしゃるような氣がします。
いつまでも相手を憎んだり、腹を立てたりしている状態を解消して、喜びや幸せを感じられる状態に昇華することが、「自分を愛する」ということです。

ただ、その境地に到達するまでには、何度も何度も自分に言い聞かせることを無理にでも繰り返さないといけないので、時間がかかります。
他者ではなく、「自分の内側」との闘いです。私も酷い経験をしなかったら、いまだにその意味がわからなかったことでしょう。

 

ラームルー
1946年2月11日、福井県生まれ。普通の主婦だった45歳のとき、神の導きで「不動明王」に。現在は人間としての最終段階「ラームルー」へさらに進化を遂げ、悩み苦しむ多くの人々の救済を電話相談で続けている。『超巨大宇宙文明の真相』(徳間書店)で描かれているティアウーバ星では、マリオという存在としての過去生をもつ。『Star People 67号』にメディア初登場の記事が掲載されている。

 

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料金/1,000円(相談一件につき)
電話番号/070-2325-7170

(この記事を書いた人)
丹波-浪速 道(たんばなにわどう)/元ナチュラルスピリット社の関西支局担当者として、営業・取材・編集などに6年間従事。丹波~浪速の(京都~大阪を主軸とした)近畿圏の霊ラインを活性化させて、伊勢~白山の霊ラインにからませた霊ラインの十字架をつくることで、日本人の意識の目醒めを促進。現在は活動拠点を東京に移し、日本の未来を牽引していく'Star People'の発掘に余念がない。1986年、アメリカ大陸を101日かけて自転車横断達成。生まれながらの冒険野郎。次なる夢は、地球の地底世界に移住すること(笑)。