こんにちは、人相見のいくらです。
みなさんは「邪視」をご存知でしょうか? かつて、オカルト映画ブームで人気を博した「オーメン」の主人公ダミアンは、敵対する相手を睨むことで、相手に不幸を招き寄せ、死に至らしめます。
そのように、標的とした相手に危害を加える魂胆を持つ、邪(よこしま)な眼差しを「邪視」と呼んでいます。
今回は現代にも伝わる「邪視」と、それに対抗するためのアイテム各種を紹介します。
イラストは私が描きました。

そもそも「邪視」とは?

悪魔的な怖さのある邪視ですが、現代でも形を変えて存在します。
それは、「他人の幸せを妬む眼」「立場の弱い存在を蔑む眼」「人の不幸を喜ぶ好奇の眼」「力で押さえつけようとする暴力的な眼」「セクハラ・痴漢・盗撮など、異性に対する邪な眼差し」など様々です。

そもそも「邪視」という言葉は、かつて、民俗学・微生物学・生物学で活躍した、南方熊楠(みなみかたくまぐす)が、英語の「イーブルアイ」を、日本語で「邪視」と訳したのが最初と言われています。
当時は他にも、悪毒・見毒・眼毒・眼害と訳されていたようです。
邪視の言い伝えは、中近東、南アジアが起源とされ、その後、世界各地で邪視の伝承や逸話が生まれるようになりました。

邪視の多くは「妬み」によるものとされています。その道の成功者には、羨望と賞賛の眼差しが送られる一方で、嫉妬の眼にさらされます。
他にも、富裕層、幸せに見える家族、容姿端麗な人が邪視の対象とされてきました。家畜などの動物も邪視の対象となり、家畜の不自然死は「邪視にやられた」と言われたそうです。

邪視を払いのける手段として、例えば、船の船首に「一対の眼」を描き込むことで、海賊などによる邪視から船を守り、安全な航行を祈願したという言い伝えが各地にあります。
中国では、明の時代に「竜眼」と呼ばれる一対の眼を、船に描いたそうです。

人相から見る「邪視」とは?

白目が目立つ「四白眼」

人相では「四白眼」といい、瞳が小さいため、上下左右の白目の割合が多い人のことを言います。
このような目の人は「剣難の相」も帯びていて、常に神経を高ぶらせていています。
「剣難の相」というのは、刃物で殺傷されたり、または殺傷する側になる危険性がある相で、加害者にも被害者にもなり得ます
剣難は刃物に関する一切を意味し、例えば、メスを使用する手術や、刃物を使って行う治療を受けることなども剣難に入ります。

瞳が黄色い

瞳の色が、黄色みがかり、チーターのような獰猛な印象を漂わせています。常に暴力がはびこる世界に身を投じている人に見られる眼です。

 

邪視から身を守るためのアイテム5種

では、実際に邪視から身を守るためにはどうすれば良いでしょうか?
ここでは、邪視を跳ね返すパワーストーンや、アムレットと呼ばれるお守り・魔除けアイテムの中から、5種をご紹介します。

タイガーアイ(虎目石)

パワーストーンの中でもメジャーな石の一つで、茶色、金色、褐色などの縞模様が「虎の目」を連想させることから、日本では「虎目石」と呼ばれています。
タイガーアイを研磨すると表面に美しい光の帯が発生し、猫の目のように見えることから「シャトヤンシー(*)効果」と呼ばれています。
*フランス語で「猫の目」の意味。

その昔、古代エジプトでは、神々の像の目にタイガーアイをはめ込んだそうです。虎の目は「全てを見通す」と考えられたことから、神々の目に使うにはぴったりの石だったようです。また、古代ローマでは、兵士が身を守るために身に着けていたとされています。

タイガーアイが金運や洞察力を高めることは有名ですが、邪念を跳ね返すパワーがあると言われ、身に着けた人に向けられる悪意や邪視から守ってくれます。女性にとっては、痴漢や盗撮、セクハラ、ストーカー対策のお守りとして、強い味方になってくれます。

アイアゲート( 天眼石 )

チベットで発見された石で 「神の眼」と言われています。加工した時に、目のように見えるのが特徴的で、強力な邪気祓い・魔除けの効果があります。
ダライラマ14世がノーベル平和賞を受賞した際、授賞式で身に着けていたとか。
目のように見えれば「アイアゲート」、ボーダー上に見えれば「バンデッドアゲート」と呼ばれます。

ナザール・ボンジュウ(ナザール・ボンチェック)

トルコのお守りで「邪眼を防ぐ石」と知られています。英国圏では「イーブルアイ」、ギリシアでは「マティ」と呼ばれています。
円形の青い目玉のようなガラス細工で、装飾品を始め、多様な用途で使用されています。様々な形やデザインがありますが、共通している特徴として「青い目」であることが挙げられ、邪視や嫉妬、妬みから身を守ります。
この眼が割れた時、災いから身を守ってくれたと信じられています。

 

ファティマの手

同じく、トルコのお守りです。ファティマは予言者ムハンマドの四女のことで、社会奉仕に尽力した慈悲深い彼女の手のひらをお守りにしたものです。
嫉妬や災い、邪視をさえぎる呪力があるとされ、愛情や幸福を招き入れるとされました。目のお守り「ナザール・ボウジュウ」と組み合わせると、効果がより強力なものになります。

 

ホルスの目

エジプトのお守りです。古代エジプトでは、隼(はやぶさ)の姿をした神「ホルス」の眼をお守りにすることで、あらゆる邪なものをあばき、窃盗・貧困・病気などから守ってくれると言われました。

また、ホルスの目は墓穴や棺にも置かれました。棺の中の主を、無事あの世に旅立たせるためのお守りとされた他、エジプト王の遺体を冥府に運ぶ船にもホルスの目が描かれていました。

 

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いかがでしたか?
現代において、様々な場所で「邪視」が感じられやすい世界となりました。自分自身が巻き込まれないよう、そしてそういう視線を他者に浴びせないよう、いかなる時も慎ましくありたいものです。

 

いくら
人相研究・占術家。セツモードセミナー修了。顔学会会員。観相術(人相・手相など)四柱推命を主に扱う。喫茶店やファミレスなどで対面鑑定を行う傍ら、セミナー講師、Web・雑誌の記事の執筆・監修など、多岐に渡り活動している。

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