ばら色人生プロデューサー・公認心理師のcocoです。
何度乗り越えても繰り返してしまう問題を、あなたは抱えていませんか? 私はそのような問題の核を消去する「SRT(スピリチュアル・リスポンス・セラピー)」のセッションも行っています。
今回も「SRT」を使わずにできる、蓄積された不調和な感情への対応の仕方をお伝えします。このような感情は、人生を破壊しかねない威力を持っています。これらと距離を置ける自分になって、豊かさにあふれた人生を送りましょう!
繰り返し甦る不機嫌な感情は人生さえ左右する
思い出すだけでも甦る、あの怒り。他のことは許せるけれど、あのことだけは忘れられない、あの人だけは許せない。ずっと前のことなのに、昨日のことのように甦ってくる、怒りの感情。
笑顔でいようと心がけても、ついつい引き戻されてしまう不機嫌な状態。
「だって、あの人が変わらなければ、問題は解決しない!」という不平や不満。
どうにか自分の心の状態を整えようとしても、引き戻されていってしまう、なんてやっかいな感情たちでしょう。
“目の前の出来事は、自分にとって必要な学び。あなたの内面を映し出している鏡です”などと言われると、「あんなひどい目にあったのに、私の問題なの?」「あの人は悪くなくて、私が悪いの?」「私だけが我慢すればいいってこと?」と気持ちも思考も混乱し、怒りや悲しい感情で、気持ちがぐちゃぐちゃになるかもしれません。
いいのです、そういうものです。長い人生、そういう出来事の一つや二つあるものです。私にだって、ありました。怒りを抑えるのに必死だった時がありました。
相手を責めていたはずが、度量の狭い自分に自己嫌悪し、そうかと思ったら、こんな気持ちを引き起こす相手をまた責め始め、ぐるぐるぐるぐると乗りたくもないメリーゴーラウンド状態に。
このような感情は人生を焼きつくしかねず、気がつくと目の前は炎で燃やし尽くされた焼け野原・・・、なんてこともあり得るわけです。
なるべく早く、この不調和な感情の炎を消せる自分になりましょう。
恋人との夢のような時間と暗黒王の時代の幕開け
今回も私の人生から得た、「転んでもただでは起きないわよ!」の学びをご紹介したいと思います。こんなダメダメだった私でも、今や「最強で最高!」と言えるわけですから、みんなでLet’s Try!です。
昔のことですが、4年間共に暮らした人がいました。結婚を前提にお付き合いが始まり、どちらかというとイケメン、高身長、高収入で、白金のマンション在住でした。
お金に頓着のない人で、欲しいものも言えば買ってくれるし、美味しいレストランにも連れて行ってくれる、感謝感激の相手でした。なのに、なのに、それなのに、この男性と共にいた4年間中の3年半は暗黒時代・・・いえ、私が暗黒王の時代だったのです。
なぜなら、彼はスーパー「妹&妹家族大好き男」で、歴代彼女を苦しませた魔性の妹がおりました。
「お兄ちゃん、子どものクリスマス会でサンタになって」と言えば、恋人はサンタクロースではなく、お兄ちゃんはサンタクロース。
「お兄ちゃん、誕生日ケーキ焼いたから、食べにおいでよ」とメールが入れば、喜び勇んでお土産持参でスタコラサッサと、妹家族の住む町へ出向いたのです。
私と付き合い始めると、彼は私にぞっこんLOVE(古い?)。自分よりも私を優先しかけたのが妹の気持ちに火をつけたのか、デート中の週末のコアタイムに、妹からリンリンとLove Call。
彼女の悩み相談は延々と続き、最長2時間。デート中にそんなに電話をするか?するものなのか? 国内外問わずの旅行中にも、電話はリンリンするわけです。でも最初の頃は、「家族を大切にする人なのね」なんて思っちゃって、「妹はいい子なんだよ、仲良くしてほしい」という言葉を、軽く受け流していた私でした。
LoveLoveだった時に「結婚しようね!」と約束をして、お互いの両親にも挨拶をして、ルンルン気分でハリーなんちゃら店に婚約指輪を選びに行ったりしたのですが、突然、彼から驚く言葉がポロリ。
「妹が賛成してくれるまでは、結婚は難しい」と。
妹の意見により、結婚は先延ばしになったのです。戦いのゴングがカーン!と鳴らされたようで、勝ち目のない戦いとも知らず、挑戦者cocoは闘志を燃やしました。
長引く怒りと不機嫌さで関係性が崩壊
それは、「妹の家には行かせない!」という戦いでした。彼が彼女に会うたびに、10万単位でのクレジットカードの請求が来たからです。彼のお金だから、何に使おうと知ったこっちゃないと言いたいところですが、結婚前提で付き合っていて、まの悪いことに彼は株で大損していたことが判明し、預金残高はマイナスみたいな状態にもなっていました。
私としては「結婚するから私も頑張るね! 節約、節約!」と頑張っていた頃だったので、そんなタイミングで最高50万円の請求は大ショック。
想定外の出来事に、怒りの権化となりました。なぜ、妹にそんなにお金を使うのか? なぜ妹に反対されたからといって結婚が延期になるのか? もう、365日24時間スーパー不機嫌でした。
「俺が間違っていた、妹より君が大切だ!もう妹とは距離を置くから、結婚しようと言え~、言え~」みたいな怒りの塊の私。その頃は、彼も私のことが好きだったから、どうにか私をなだめてくれていましたが、月日が流れるとともに、私の不機嫌さは増すばかり。不機嫌&怒りの権化の私が、彼の帰宅を待っているわけです。
彼としては、「帰りたい? 帰りたいか、そんな家に? いんや、帰りたくない! でも家はそこにしかないから、帰るしかない!」な日々だったのです。
彼のために家事などをするけれど、不機嫌な状態は継続。私には、不機嫌でい続ける理由があり、彼が改心しない限り、不機嫌でい続ける権利があると思っていたのです。
そんな不毛な日々だったにも関わらず、なぜ4年も一緒にいたのか? それは私の中に、「彼との間でまだ何か学びきれていない」という感覚があったからです。
でも、不機嫌&怒りの権化に付き合い続けた彼も疲労し、うんざり感がマックスとなりました。大喧嘩をした次の日にこう言われたのです。
「君がこのマンションを出て行かないなら、僕が出て行く」。
その時に、私はやっと気がついたわけです。自分が欲しかった状態を、自分の怒りと不機嫌さですべて壊したのだと。
怒りの原因を作ったのは、彼。けれども、怒りを持ち続け、不機嫌な状態でいると選んだのは、私だったと。
不機嫌でい続けると失うものはあまりに大きい
“私はあなたをこんなに欲している”
“私はあなたのために、こんなに尽くしている”
“私って、いい人でしょう?”
これらを分かってほしくて、私は「不機嫌でい続ける」という形を選んでいました。
でも、怒りを持ち続け、不機嫌でい続ける時、私たちは代償を払っていることに気づいていない場合が多いのかもしれません。私の場合は、
彼からの愛情
彼からの信頼
自分らしい表現
健康(風邪をひきやすかったです)
を失いました。
今の私なら、ここに“運気”という言葉を付け加えます。ご機嫌な状態を保っていると、良い運気は当たり前のように流れ込んできますが、不機嫌でいると不機嫌にふさわしい運気がやってきます。
人は、不平・不満、憤り、怒りを持続させている時、相手に対し「私が正しい」「私の気持ちを分かってほしい」という思いが根底にあります。
ですが、不平・不満、憤り、怒りを持続させ、不機嫌でいることは、あなたが本当に得たいものから、あなたを遠ざけてしまうのです。
これは「怒るな」「不平・不満を持つな、訴えるな」と言っているのではありません。あなたの考え、気持ちを伝えることはとても大切です。
もし私が相談を受けたなら、「自分の考えや気持ちは伝えましょう」と言います。言い分が通らなかったり、無視されたら、怒ってもいいですし、不平・不満を持っても良いと思います。
ただし、その感情を伴った態度を日々持ち続けて、不機嫌でい続けることはお勧めしません。
「その相手や関係を失ってもいいです。運気が落ちても、体調が悪くなっても、私が正しいことを相手が認めるまで、この怒りは引っ込めることはできない!」という場合もあるでしょう。
それはそれでOKなのです。
自分がその状態を継続することで“失うものがある”“払う代償がある”ことを理解したうえでの選択であれば、何を選んでもOKだと思います。
私は自分が憤りを感じた時や不機嫌になり始めた時、「この関係、健康、運気を失ってまでも、怒り続けていたい? 不機嫌でいたい?」といつも自分に問いかけます。
すると、関係性にもよりますが「健康と運気は失いたくない!」という答えが返ってきます。
3回にわたって、考え方などの工夫をご紹介してきました。次回からは、高次元との繫がりをより強く、深くする方法をお伝えしていきます。
coco
ここ/早稲田大学大学院卒業。公認心理師・臨床心理士。SRT公認コンサルタント&ティーチャー。過去世から引き継いだカルマ(プログラム)をクリアにし、その人が現世で具現化しようと決めてきたステージに押し上げるメソッドSRTのコンサルタント&ティーチャー。日本全国、海外からも依頼を受けている。また、最後のシャーマンと呼ばれたリパン・アパッチ族のグランドファーザーが伝えたシャーマン・ヒーリング・グランドファーザーメソッドのワークショップを行う、日本では数少ないファシリテーターの一人。ホンマルラジオで「さよなら!行き詰まり人生。開運☆幸せ人生の極意教えます」のパーソナリティも務めている。
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