世界的なスピリチュアルリーダーであり、「奇跡のコース(A Course In Miracles)」のティーチャーとしても活躍する、アラン・コーエンさん。
今回はハートのケアについての質問をいくつか用意し、その答えを綴っていただきました。

日々、ナチュラルなマインドに戻す訓練を

Q
アランさんはいつも落ち着いて穏やかに見えます。どんなときでも、心の中を常に穏やかに保つコツを教えてください。

A
私も気持ちが動揺することはあります。誰もが自分の内側に天使を持っていますが、だからと言って天使ではありません。
ですから私の場合、セルフケアに自分を没頭させるようにしています。動揺している状態は低い波動にありますが、セルフケアをしているときは高い波動でいられます。
昼寝したり、犬と遊んだり、ビーチに出かけたり。そんなふうに、スピリットが伝えてくる「正しいマインド」に立ち戻るために必要なことを行っています。

自然と触れ合うことは、ハートに平和をもたらします。自然そのものが癒しだからです。
もし身近に自然がなければ、祈ったり、瞑想したり、本を読んだり、アファメーションをするなど、自分の心に平和をもたらすことを見つけ出しましょう。
動揺している状態は、誤ったマインドに流されている状態です。ネガティブな思考から正しい状態に戻す訓練が必要なのです。

 

Q
心の穏やかさを保ちたいとは思うのですが、何かがきっかけで、ネガティブな感情が湧いてくるようなときは、どうすればいいのでしょう?

A
「奇跡のコース」では、「まず、どれだけあなたが嫌な思いをしているかを知る必要がある」と言っています。嫌な感情がどれだけあるかを知らないことには、戻そうとする必要性も感じないことでしょう。
「こんな感情はもう要らない」と思うことが、まずはターニングポイントとなります。ですから、知ることが変化の始まりです。

コーチングプログラムでも「ケースによっては、クライアントにまず感情を吐き出してもらう必要がある」としていますが、それと同じです。
日本人は、まず感情をジャッジしようとする傾向があるようです。
ネガティブな感情に対して後ろめたさを持ってしまうでしょうが、「そんな感情であっても、持ってもいいんだよ」と教えてあげる必要があります。
そうすることで、感情の中にあるストレスという一つの層を取り除いてあげられるのです。少なくとも、一つの層をまずは癒すことができます。
取り除かずに押さえつけようとすれば、それは逆効果になります。