こんにちは。悟りをテーマに活動している、ドルフィニスト篤です。
今回も、私の師匠であるマスター・ゲート氏の教えを交えながら、日常の中で目覚めていくためのポイントを、悟りの観点から綴っていきます。

より良く生きるために死を受け入れる

前回の記事では、「死」を受け入れながら生きていくことの重要性について書きました。
自我にとって、「死」は大切にしている全てを奪い去っていく敵というイメージがあるので、「死」を忌み嫌い、「死」に抵抗し、戦おうとします。
しかし、そうやって「生」に没頭し、夢中になっている間に、いつでも「死」が訪れるかもしれないということを忘れてしまいます。

ですので、「死」に反発し、戦おうとするのではなく、「死」を受け入れようとする態度が大切になってきます。
生きている時にも、「死」はいつも隣にあるのです。すると、必然的に生きている時に何をしなければいけないか、あなたにとっての「生」の重要性が明らかになってきます。

死んだ後は自分の考えの中に閉じ込められる

マスター・ゲート氏は、次のようにおっしゃいます。

「生」において、生きるということにおいて重要なことは、目覚めていくことしかありません。
そのためには、他のことを考えたり、他のことに神経を使うのではなく、ただ、「目覚めるように自覚だけをしよう!」、そのように皆さんは努力するべきです。
そのような努力をして、皆さんがずっと目覚め続けていけば、その時から完全な「生」を生きていくことになるのです。
他人との比較も必要なく、他人からの影響も受けることなく、そして他人に対して影響を与える必要もなく、私自身が完全な存在として、充足しながら生きていくことになります。

目覚めるために、難しい勉強は必要ないのです。
「生」の中に「死」も含ませて、いつも「死」を思いながら生きて、「生」の価値を感じていかないといけません。
「生」の重要性を感じる人は、当然、自分自身を目覚めさせようとするでしょう。
自分自身の精神をずっと目覚めさせていくことが、自分の「生」において最も価値あることです。
皆さん自身がこのことを深く理解し、100%納得しないといけないのです。

生きている間に、辛い考えや感情に追われながら一生を終えるとします。
「生」の主人として一度も生きることができなくて、いつも様々な考えに引きずられて、その奴隷となって、辛さや悲しみや不安に苛まされて生きていったとしたら、どうなるでしょうか?
考えや感情の奴隷となって一生を生きて、死んだとしたなら、すべてのことが終わるでしょうか?
死んだら憤怒も消えて、苦痛も消えて、悲しみも消えて、恐れもみんな消えると思いますよね?

とんでもないことです。
終わらないのです。
だから問題なのです!
死ぬことですべてが終わるなら、どれほどいいでしょうか。

今、皆さんは喜びや楽しみよりも、辛さをたくさん感じながら生きていると思います。
だから、「あー、死んだらこの辛さが終わるんだ。死んだらすべてリセットされるんだなぁ、生きているより、どれほどいいだろう!」と思うかもしれません。
しかし、残念なことに肉体を終えても、終わりではないのです。

肉体を抜け出ても、肉体で持っていた考えをそのまま持って行くので、生きている時は肉体に閉じ込められ、死んだ後は自分の考えの中に閉じめられるのです。
だから、生きている間に、完全に「考えを操る主人」「感情を操る主人」にならないといけないのです。

生きている時、本当に価値ある生き方をしないといけません。
一日一日が、無意味に流れてはいけないのです。
何が意味があって、何が価値のある生き方かというと、“私の意識を目覚めさせていくこと、それだけが意味があり、価値のある生き方です。

生きている間に、一番大切な価値を探し当てられないまま死んでしまうと、肉体を脱いだ後にも、結局、自分の考えの中に閉じ込められて、意味のないことをしていくことになります。
肉体のない霊魂が食べるために努力をし、着るために努力をし、他人を支配するために努力をするようになるのです。
肉体を持っている時によくやっていて、よく知っていたことを、死後も同じように繰り返すことになるからです。

それに飽き飽きすると、また肉体という経験を選ぶことになります。
そしてまた、意味のない世俗的な考えや感情に引きずり回されて、その奴隷となって生きて、死んでいくことになります。そのようにして、時計の振り子のようにあっちに行ったり、こっちに行ったりしながら、生きていくことになるのです。

 

生きている間に「死後の世界」を体験することはほぼないので、「死後の世界」については漠然としたイメージがあるだけだと思います。

「死後の世界」は「夢の世界」とよく似ている

しかし、私たちは生きている間にも、生と死のように「起きている覚醒状態」と「眠っている睡眠状態」を体験します。
私たちは起きている覚醒状態ばかりに意識を向け、社会で評価されるようにどう生きるかを考えがちですが、睡眠状態の時にも精神的に活動していて、それを夢という形で体験します。
夢を見ている時を思い起こしていただければわかるのですが、覚醒状態の時は社会でとる認められるためにいい人に振舞いますが、夢の中では、社会の犠牲となって、抑圧したり、隠してきた人格、あまり意識していないけれど当たり前にやっている損得の計算や、価値観などの潜在意識が優位になります。

そのように心の中に隠して、表現されなかったものはエネルギーが蓄積されていて、それが夢の中で自動的にドラマを展開していくのです。
ですから、夢の中のストーリーは、あなたが意志を持たなくても、勝手に展開していきます。

そして、日常生活の中で隠してきた「裏」の人格が、夢の中では「表」になって、現れてきます。
社会でうまく認められるために、いい人に振舞うことによって犠牲になった自分は、当然、苦しみを抱えているので、夢の中ではその苦しみが表現されることになります。

ゲート氏によると、「死後の世界」は「夢の世界」と非常によく似ているそうです。

生きている間に何かを守ろうとして、その犠牲になり、本心を隠し、抑圧してきた人格は、死後の世界では表に現れて、それを解放することになります。
ですから、うまく隠してきたつもりでも、死後の世界を含めれば、逃げ切れないということです。

このように、社会に合わせてうまく生きることばかりにフォーカスしがちですが、そのために犠牲になる生き方の代償はあまりにも大きいということです。
生きている間に自分が何の犠牲になり、どのような価値観の奴隷になっているかをよく知り、流されて生きるのでなく、主人として生きなければいけないのです。
欲望や執着に心を奪われて、時間を浪費している場合ではないのです。

私たちにとって幸いなことは、「生」も「死」も幻想に過ぎないということです。
ですので、「生」にも「死」にも心を奪われるのではなく、俯瞰して見ることで、どちらも幻想であると見抜き、目覚めていくことが大切です。
私たちの本質には、「生」も「死」もないのですから。

 

 

ドルフィニスト篤
ドルフィニストアカデミー主宰。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学院理学研究科物理学専攻、修士課程修了。2001年より、イルカのスピリットをチャネリングする綾子夫人と共に、イルカのように生きる「ドルフィニスト」を提唱し、全国にて講演活動を行い、人々の目覚めやヒーリングに従事する。現在は悟りのコミュニティにおいて、鋭い論理と慧眼で悟りへと導いている。著書『悟りハンドブックー〈私〉を思い出すこと、それが悟りです!』(ナチュラルスピリット)。

 

ドルフィニストアカデミー
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『悟りハンドブック』
ドルフィニスト篤著/ナチュラルスピリット

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101キャンドルライト
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『悟りの錬金術』
マスター・ゲート著/アン・テファン訳/ナチュラルスピリット

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