こんにちは。占星術家のいけだ笑みです。
昨今の空模様から連想される徒然について、今回も発信します。

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やっとまともな手応えを感じられる時が到来

10月の主だった天体の動きは、このようになります。

 

10月8日までは/金星と火星がミューチュアルレセプションM/R
11日/土星順行
18日/木星順行
19日/水星順行
29日/金星が東方で最大離角(*)
30日/火星と蠍座がイングレス

*金星の「最大離角」とは:宵の明星は日没後、最大40度くらいの位置に観測されることもあるらしいのだが、今回は比較的低い位置にとどまる模様。

 

10月の空模様は、11日の土星順行を封切りに、18日木星、19日水星と、次々に逆行していた天体が順行に戻ります
9月はあれこれと手を広げてもなかなか全貌が見えず、回収もできず、とっちらかり感が強かった人にとって、やっとまともな手応えを感じることができる月になると期待しています。

金星と火星の特殊な影響下で起きていたこと

しかし、ここのところの天体配置はとっちらかって、何ひとつ形になっていない感はいなめないものの、ロマンあふれる配置もチラホラあり、期待感だけは膨らむ一方だったりしましたね。
それの片棒を担いでいたのが、長期にわたる金星と火星の「ミューチュアルレセプション」(*)だったと私は考えています。

 

ミューチュアルレセプション(M/R)とは

あるサインAの支配星が、別のサインBにあるとき、Bの支配星がAにあり、互いの支配星を交換している状態を指す。

●例えば、蟹座のルーラーである月が山羊座にあり、山羊座の支配星である土星が蟹座にある状態など。

 

今回は、天秤座の支配である金星が蠍座にあり、蠍座の支配である火星が天秤座にある状態です。

金星と火星はそれぞれのオーナーであるサインを入れ替えた配置にあり、互いの安全を保障していましたから、けっこう無茶な動きをしたり、分不相応な行動をとっても「なんとかなった」のが、金星火星のM/R下にあった9月15日~10月8日だったのだと思います。

ホラリー占星術になじみのある方は、金星と火星のM/Rの影響力が特別に大きいからくりにお気づきだと思いますが、そうではない人に少し説明していみましょう(図解しないとちょっと難しいのですが・・・)。

 

●まず、金星を支配するサインは牡牛座天秤座、火星を支配するサインは蠍座牡羊座です。

牡牛座―蠍座、牡羊座―天秤座は、オポジション(180度対向)のサインにあたりますから、ホロスコープ上では、1-7ハウスや、4-10ハウスといったように、重要なハウスの“対の支配たちが光を交換”していることになります。

●例えば、1-7の支配として考えると、私(1室)とあなた(7室)の間で支配を交換していることになり、そのような支配の交換は、互いの「安全を保障」したり、互いを「招待している」と解釈されます。

●つまりは、通常は対向のサインにある惑星は“お呼びじゃない感”“身元のはっきりしない流れ者扱い”になるところ、“通行手形を持った来客扱い”に転じるのです。
その結果、多くの無茶ぶりが「通る」ことが多くなります。

●ハウスの経過時間は、一つのサインをおおよそ2時間ですから、金星と火星の支配サインである4つのサインを時間に換算すると・・・
1日24時間のうち、4×2時間=8時間もの間、無茶ぶりがなんとなく通る感じの時間帯があることになります。

10月30日からはパワー炸裂の状態に

ここまで読んで嫌気がさしている人は、ごめんなさい。「まぁ、こういう考え方もあるんだね」くらいに思っておいてください。
ホラリー占星術の世界観では、こういうふうにトランシット(星同士の角度による影響)が見えているのです。
「なんだかわからなかったけれど、おもしろそう」と感じてくれた稀有な方は、ホラリー占星術の世界へようこそ

 

『ホラリー占星術』
いけだ笑み著/説話社

『ホラリー占星術』
アンソニー・ルイス著/鏡リュウジ訳/駒草出版

『クリスチャン・アストロロジー第1&第2書』
ウィリアム・リリー著/田中要一郎訳/太玄社

 

さて、この記事がアップされる頃には、もう終わってしまっている配置の解説で、本文のほぼすべてを埋めてしまって、ごめんなさい。
結論は、9月は華があったがまとまりもなく、気着点が見えにくい星の配置(この記事も!)でしたが、10月はいよいよ形になり、落ち着き、平常運航を取り戻せます

ということで、目の前の地味な仕事にそろそろ着手したら、いい結果を期待できそうだと考えてオーケーです。

10月30日に火星が本来のサインである蠍座に入ったら、一気に下腹に力がみなぎり「かめはめ波〜!」状態になりますので、それも楽しみです。

 

いけだ笑み
宇宙のからくりと人間存在の謎について、物心ついたころから考え続け、古代占星術と錬金術思想にたどりつく。1999年からプロの占星術家としての活動を開始。主にホラリー占星術の研究と実践に取り組みながら、東京、大阪、仙台、福岡などで講師活動やイベントを主催。著書は、『基本の「き」目からウロコの占星術入門①』『基本の「き」目からウロコの占星術入門②』『ホラリー占星術』(説話社)、『フレンドリータロット』(太玄社)など。

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https://twitter.com/emi0711

『いますぐ深読みできるフレンドリー・タロット』
いけだ笑み著/ 太玄社

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