こんにちは、ビジョナリー・アーティストの深瀬啓介です。
「ドリーミング・セラピー・カード」は、ガイドからのメッセージを受け取ることにより、使用者の視点を変化させるための教材です。
視点が変化するとはどういう意味を持つのかを、今回は解説していきましょう。
神聖な力としてのガイドの目的
ガイドは、「癒しの道」のためのさまざまな情報を与えてくれます。私はそれを「ガイドの授業」と呼んでいます。
ドリーミング・セラピー・カードも、日常を癒しの教室とするための教材として、ガイドから与えられました。正確には、ガイドは私たちが知らない情報を与えているのではなく、元から知っている記憶を思い出させるだけです。
ガイドの目的は、私たちを「本来の自己」へと導くことです。逆に、ガイドの助けなしに、本来の自己へと目覚めることはできません。
例えば、その人の中で観念として作られている「自分」が「自分」を救おうとすると、観念を強化することになります。それでは、単にエゴが強化されるだけで、苦しみの原因を育てるだけです。
それに対し、ガイドは「自分」という概念を救うためではなく、魂が本来の自己を思い出せるようにと働きます。私たちの本体は肉体ではなく、魂だからです。
霊の場合、その在り方は「情報とエネルギーと意識」ではなく、「愛と命と光」の全一性です。
先ほどの「記憶」と「力」と「在り方」にあてはめると、記憶は「愛」、力は「命」、在り方は「光」になります。まさに、愛のメモリーですね!
ガイドは全てと一体となっているために、私たちが特別に何かをしなくても、自動的に「癒しの道」を進むことができるように導きます。
その力は、常に自然な形で自動的に人生に作用しますが、本人が望めば目覚めのための力を与えてくれます。
ガイドの力を得ると元気が出てくるだけではなく、目覚めに関わるさまざまな知識も得ることができます。
正確には、そのような知識は本来の自己が持つものです。分からなかったことを新しく知るのではなく、すでに知っていたけれど、忘れてしまった記憶を思い出させてくれるのです。
ガイドは、本人が受け入れられる分だけ、忘れていた記憶を取り戻させてくれます。
“分離の夢”の中に生きている限り、まだまだ受け入れられない知識も膨大にありますが、受け入れられないものを思い出すことはできないので、気にしなくても大丈夫です。
ガイドの役割は、その人の視点を変えるだけ
「ガイドの授業」は、魂レベルで本来の自己の記憶を取り戻していくように学びが進みます。これによって、自らの視点が変わっていきます。
スピリチュアリティというのは“霊を中心としたものの見方”のことで、癒しというのは“霊を思い出す道”のことです。
「ガイドの授業」で意味する霊は、一般的な霊と違い、一つであって分離していません。また、「私」や「あなた」のように、分離して見える存在に対しては、「魂」と呼んでいます。
だからといって、個人個人に「守護霊」がいないということではありません。“あなただけに特別についている存在”は霊ではなく、あなたと関わりのある魂です。
あえて表現するなら、「守護魂」なら矛盾が生じません。
ガイドは「存在」というよりも、「力(power)」です。一般的には、力のことを、存在とは言いいません。例えば、地球の重力を「存在」と呼んでいないのと同じです。
ガイドを「守護霊」と呼ばないのは、私たちを何かから守っている力ではないというのも理由です。
人は、本来の自己を思い出すことで、自動的にバランスを取ることができます。なので、わざわざ何かに守ってもらわなくてもいいのです。
でも、忘れてしまった道を戻るには、ガイドが必要です。ガイドがやっていることは、その人が持つ分離の視点を、ただひたすら本来の自己へと戻すだけ。
つまり、ガイドとは「視点を戻す力」のことです。
私たちは「視点が変わっただけでは何も変わらない」と思い込んでいますが、“視点”とは何か、それが変わるということはどういうことかをちゃんと理解していません。
理解できない理由は、「自分がどう見ているのかという主観的な視点と、目の前に広がっている客観的な世界は別である」という考えがあるからです。これが、分離の概念です。
分離の概念の上に、この世界を、肉体や精神を、「霊」でさえも見ようとするのが私たちの視点なのです。
頑張って、せいぜい部分を統合して「全体性」の視点を持つことができても、「全一性」を体感することは難しいでしょう。
人はその都度、意識を合わせた世界に生まれる
魂において、視点が変わるのは大きなことです。なぜなら、視点とは「意識をどこに合わせるのか」ということだからです。
魂が意識を何かに合わせると、その世界に入り込みます。強く意識を合わせると、“その世界に生まれる”ことになります。
強く意識を合わせるというのは、“選択する”ということです。自らの在り方を選択することで、その世界の体験をリアルなものにするのが、魂の働きなのです。
これはちょうど、テレビのチャンネルを変えるようなものです。
チャンネルを変えれば、見ている番組が変わります。魂がそれを行うと、以前の世界から離れて、新しい世界に移動することになるのです。これが、魂のレベルでの視点の変化です!
ガイドは視点を変化させますが、それは、魂を“別の世界”へ連れていくのではなく、魂をテレビ番組から解放して、本来の在り方である「愛と命と光の霊」へと戻すことです。
だからこそ、視点が変化するというのは、すごいことなのです。
この世界においても、視点を変えることによって受けるストレスは変わりますし、豊かさへのチャンスも見えるでしょうし、過去の不安や未来の心配からも解放されるなど、思考レベルでもそれなりの効果があります。
もし、魂レベルで視点が変われば、分離の世界から解放されますね!
その人に合わせた大いなる癒しの流れ
そもそも何者にも脅かされることがない「霊」は、守護を必要としていません。
ガイドは私たちを守護するのではなく、混乱して世界を見ている視点を訂正してくれている力です。
でも、“分離の夢”の中に生きている「魂」としての私たちは、守護の必要を感じています。なぜなら、恐れを感じるからです。
分離の世界では、「自分」以外の「他」から肉体も精神も守らなければなりません。コロナウイルスからも守らなければなりません。何よりも、自分のよりどころとなっている「概念」を守らなければと怯えています。
人は、宗教観を超えて大いなるガイドを受け入れることはまだまだできないため、自分が受け入れることができる概念に基づいて、受け入れられる部分のみを受け入れています。
ガイドさえも何かに置き換えて受け入れるか、そもそも自分が属する宗教観を守るために、ガイドを受け入れないかのどちらかです。
唯物論というのも、一つの信仰と言えるでしょう。
素粒子や遺伝子を信じてはいるけれど、どのような機材を使っても測定することができない、数字で扱うこともできない大いなる力などは信じないという考えの現れです。
この信仰に従うなら、宇宙の神秘や生命の奇跡を、ガイドと表現してもいいかもしれませんが、霊的な力としてのガイドは受け入れないことでしょう。
ガイドを受け入れようが受け入れまいが、ガイドは怒りませんし、導きをやめることもありません。
「癒しの道」は、絶え間なく流れる水脈のようなものです。それは自分の足で頑張って歩くのではなく、ガイドに身を任せて流れていくものです。
雄大な流れを受け入れる者は、楽しい舟下りのように人生を眺めて癒しの道を進みます。逆に、流れを受け入れない者は、激流にオールを突っ込んだ戦いの人生になるでしょう。
どちらでもかまいませんが、この大いなる癒しの流れを止めることは不可能です。来世であっても、いずれあきらめて流れを受け入れることでしょう。
個人個人の在り方によって、癒しの流れは異なるものとして感じられます。そして、ガイドはそれぞれの人に合わせて導いてくれるので、安心ですね。
解放される恐れと無自覚的な抵抗
“ありのままを受け入れる”ことは、概念から自由になっていないとできません。概念というのは、現象に意味を持たせるものです。意味は視点によって変わります。
そのため、概念は、視点を固定するのに役立ちます。固定された視点があれば、そこに善悪の判断も可能にさせます。
もし、概念から解放する力があからさまに働けば、今まで正しいと思ってきたことの根拠が脅かされてしまうため、心の中で激しい抵抗生まれます。
抵抗すると、流れに身を任せることは困難になります。ガイドの導きは大きな癒しの流れを生み出しますが、抵抗すれば癒しの進み具合は停滞します。
そこで、ガイドはその人に合わせて穏やかに癒しを行うのです。それが、この世界が一瞬で消えて一気に目覚めたりはしない理由にもなっています。
・・・もしかしたら、急激に目覚める魂もいるかもしれませんが、私たちよりも目覚めている宇宙人でさえ、そうではないので、なかなか一気に目覚めることはできないのでしょう。
もしくは、一気に目覚める必要はないのでしょう。
魂の無限の時間においては、人生における「癒しの流れ」の違いなど問題ではありませんが、肉体として生きている私たちには、人生という時間は限られています。
人はガイドを知ったとき、「癒しのチャンス」と思うか、「スピリチュアリストの妄想だ」と無視するかを選ぶことができます。
なるべく早い段階で自らの癒しの流れを知り、その際にバランスをとることで、後々人生で体験することが大きく違ってきます。
視点を変えるだけであっても、そこに人生哲学や信仰が関わっているなら、そう簡単ではないかもしれません。
簡単ではないので、ガイドに頼るのです。ガイドなら、優しく視点を変えてくれます。
深瀬啓介
ふかせけいすけ/ビジョナリー・アーティスト、企業研修講師、カラー心理セラピスト。1972年宮城県生まれ。人生を導く大いなる「ガイド」とのつながりを通じて、絵を描く画家として活動している。2019年、「ガイド」との交流から初の『ドリーミング・セラピー・カード』が完成。全国各地で講座やセッションを開催予定。著書に『カラーリーディング』(文芸社)がある。
http://www.pmcv.pw/