こんにちは、ビジョナリー・アーティストの深瀬啓介です。
今回は、ドリーミング・セラピー・カードにおいて重要なテーマである「ガイド」についてお話しいたします。

ガイドと言っても誰のガイドなのか?

私はドリーミング・セラピー・カードの3種類のカードの意味や使い方などの講座を行っていますが、その際に皆様からよくご質問いただくのが、「ガイドとは誰のガイドなのか?」です。
スピリチュアルな本でよく書かれている個人についている「ガーディアン・エンジェル」や「守護霊」などを想像されているのでしょう。そのため、「誰の?」という質問をされるのだと思います。

「私」や「あなた」と表現した場合、「私」とは別に「あなた」がいるということを表します。これが“分離の思考”です。
この世界における多くの概念や認知は、“分離の思考”が中心となっています。“分離の思考”が悪いと言っているのではありません。注意が必要なのは、「良い・悪い」というのは、分離した後に何かの基準で“判断”されたものだということです。

ここでは“判断”はわきにおきます。「私」が「あなた」と分かれているからこそ、「誰の?」という疑問を持つことが可能なのです。
もし分離していなければ、つまり全一性(oneness)であったなら、「誰の?」という疑問を持つことは不可能です。同じように、「誰のガイドなのか?」と表現した場合、“ガイドも分離している”ということが前提となります。

私はスピリチュアルなお話しをする時は常に、それは「分離の概念なのか」それとも「全一性の概念なのか」を明確にして話すようにしています。
ちなみに、「どちらなのか」ということも“分離の思考”なのですが、言葉を使って解説する場合は仕方がないことです。
まずは分離した言葉で表現し、次に言葉を超えられるようにサポートするのが分かりやすいのではないかと思っています。

ドリーミング・セラピー・カードに登場するガイドは、全一性の概念にあります。
そのため、「誰の?」というご質問に対して「そこにお答えすることは難しいのですが、あえて表現するなら“皆んなの”です」と私は答えています。

するとなぜか多くの方は「そうですか・・・」と声が小さくなります。自分だけの特別な存在を期待されているのでしょうか。
ご安心ください。確かに“皆んなの”ですが、ガイドはあなたの癒しに対して、決して手を抜いたりいたしません!

ドリーミング・セラピー・カードの【11:ガイド(Guide)】。ガイドは私たちを「光=本来の自己」へと運んでくれます。

ガイドとは目覚めへと導く不思議な力

私たちには、本来の「自己」へと導く大いなる力がついています。その力は「サムシング・グレート」や「ホーリー・スピリット」などさまざまな名で呼ばれていますが、私は単に「目覚めへと導く力」という意味で「ガイド」と呼んでいます。

ガイドという不思議な“何か”には姿はなく、声も聞こえず、触ることもできず、名前もありません。でも、人が人生に対して、自然に対して、宇宙に対して、神秘に対して謙虚になり、それまでの学びや思い込みを手放し、心を開いた時にガイドは“奇跡”を与えてくれます。

長年の疑問が解ける、悩みが消える、健康になる、新しいアイディアを得る、予知やテレパシーなどの新しい知覚が開かれるなど、さまざまな奇跡があるかもしれませんが、それらの奇跡の根底にあるは本来の「自己」への目覚めです。

ガイドは「自分」を超えた大いなる“何か”ですが、人や妖精や宇宙人のような存在ではありません。「神」という表現は誤解が多いので注意が必要ですが、ガイドは「神」というよりも「神の力」と表現した方が近いかもしれません。

ガイドを例えるなら「地球の重力のようなもの」です。見えなくても、誰もが重力の影響を受けています。重力は私たちが地球から離れないように常に働いています。
ガイドも、私たちが「源」から離れないように常に働いています。重力に逆らってもいいのですが、大きなエネルギーが必要です。それなら重力を利用して生きる方が楽です。ガイドと共に生きるなら、人生はとても楽になります。

神聖なる導きとともに本来の自分へと近づく

ガイドには姿も声もありませんが、あえてその姿を想像するなら、太陽や月のような「丸い光」、燦然と輝く一つの「星」「聖なる動物」「車輪のようなマンダラ」「子を抱く母」「白髪であごひげのある賢者」のようなものでしょう。

ガイドの神聖なイメージのひとつ。エジプトの「ホルスを抱くイシス」やキリスト教の「聖母子像」など、人は母と子の姿に「大いなる愛」を感じるのでしょう。

 

でも、これらのイメージはガイドそのものではなく、ガイドの雰囲気の表現です。人によってイメージに違いがあっても、それらに共通している雰囲気は「神聖で偉大な感じ」です。
私たちはガイドを思う時、何かに守られているように感じたり、心が落ち着いて安心したり、感謝が溢れたり、生きていることに感動したり、本質的な何かを悟ったりします。

ガイドの神聖なイメージのひとつ。「鹿」はツノが木の枝のように見えることから、植物と動物が統合された姿として「生命の木」を象徴します。人にとって「光」や「豊かな森」は、偉大さを感じさせるのでしょう。

 

この神聖で偉大なガイドを日常で感じ続けて生きてみると、平和でいる時が多くなります。怒っていたり焦っていたり混乱している時は、そんな「自分」の状態によく気がつけるようになります。
気がつくことができれば、その状態を静かに観察することもできるようになります。静かに観察できるようになると、もうそのような状態に振り回されなくて済むようになります。

平和の道は、本来の「自己」へと続く道です。ガイドとはその道の案内役なのです。そして、思いを向けようと向けまいと、あなたは今もガイドとともにあるのです。

 

深瀬啓介
ふかせけいすけ/ビジョナリー・アーティスト、企業研修講師、カラー心理セラピスト。1972年宮城県生まれ。人生を導く大いなる「ガイド」とのつながりを通じて、絵を描く画家として活動している。2019年、「ガイド」との交流から初の『ドリーミング・セラピー・カード』が完成。全国各地で講座やセッションを開催予定。著書に『カラーリーディング』(文芸社)がある。
http://www.pmcv.pw/

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