ちょうど2年前、世界的なベストセラー『アナスタシア ロシアの響きわたる杉』シリーズの邦訳版『生命のエネルギー』(ウラジーミル・メグレ著/直日)の書評を書いたのだが、その8巻目がいよいよ発売された。

日本や世界、そして地球の未来に関心がある自分としては、本シリーズは必読の一冊。
ずっと待ち望んでいただけに、読み応え十分だったが、不思議なことにいつにも増して短時間で読み終えてしまった。
でもなぜ、そんなに早く読了できたのだろうか?
その理由を分析した答えは、今回のコロナウイルスパンデミックにあった。

コロナウイルス狂騒曲

今年の1月頃から世界中を巻き込んだこの騒動(?)は、いまだに続いている。
今月5日15時時点で、厚生労働省が発表した国外の感染者数は約3500万人、死亡者は約100万人。
しかしながら、この数字を見る限り、こんなにも騒ぐこと自体がおかしいし、海外では疑問を呈する人たちも多い。

「反コロナ」デモはドイツ、フランス、イギリスなど欧州各地で拡大。
さる8月29日には、ベルリンで5000人規模のデモが開かれ、そこでロバート・ケネディ・ジュニア氏が12分近くのスピーチを行ったことも記憶に新しい。
彼は米国の元司法長官・ロバート・ケネディ氏の息子で、米国の現大統領・トランプ氏とも親しい間柄だ。

それにしても、調べれば調べるほどおかしなことだらけの、コロナウイルス狂騒曲!?
いつまでマスクをしなければならないのか?
コロナウイルスそのものへの防御もさることながら、もっと深刻な問題は、世界の経済がガタガタに崩れていることではないか?

メディアコントロールによる洗脳社会

そんな複雑な心境でいた中、たまたま手にしたのが本書だった。
そして、特に印象深かったのが、著者が「イメージ」について言及しているくだりだった。

まさにここでもイメージが作用したというわけです。それは私たちが、そもそもの原因ではなく、その結果と闘っているからです。
イメージは何にも邪魔されることもなく、政治家や将軍たち、高級官僚や一般民衆の意識に入り込むことができます。
イメージには行く手を阻む国境警備隊も、執務室へのドアも存在しないのです。
(中略)
イメージとはそれほどな強大なエネルギーなのです。
それなのに、わが国の政治家たちは『発展した民主国家』『文明化した西側諸国』という言葉を繰り返しながら、国を破壊に導くイメージを強化してしまっているのです。

 

コロナウイルスの報道状況を見るにつけ、まさにイメージで大衆が動かされているのだと思わざるを得ない!
それは、とどのつまり、洗脳(マインドコントロール)と言ってもいいだろう。地球の全人口約77億人の大半の人たちが、コロナウイルスに対して恐怖感を植え付けられていく・・・。
ネガティブな波動が蔓延したとき、この地球はどうなるのか?

そう言えば、本シリーズの第1巻『アナスタシア』(ウラジーミル・メグレ著/ナチュラルスピリット)を数年前に読んだとき、アナスタシアが「闇の権力」について語っていた。
アナスタシアが言及した内容が予想外で、新鮮でもあり、その信憑性はかなり高いのではないかと思えた。

そして本書も同様、一連のコロナウイルス騒動に対しての回答を示唆するようなくだりが、随所にちりばめられている。
だからこそ、このタイミングでこの本を読むことに、大きな意義があるように思う。

支持されるアナスタシアの構想

本書では、著者がアナスタシアに出会ってから、10年後のエピソードが綴られている。

登場するのは、シベリアの奥地に住むアナスタシアや彼女の祖父、彼女との間に生まれた幼い息子ヴォロージャ。彼らと著者が交わす会話は、非常に興味深い。

例えば、「放射能に打ち勝つ」の章では、著者がヴォロージャと会話する中で、思いがけなく核廃棄物の処理方法を教えられる。
「なるほど、そういうふうに考えればいいのか」とその叡智に目を見張る思いがするとともに、いまだ収束の兆しが見えない東日本大震災後の世界にとって、何がしかのヒントとなり得えそうだ。

「若返り」の章で印象的なのは、ヴォロージャが、植物や水で父の身体から有害なものを取り除き、健康を回復させるエピソード。
ヴォロージャは、きれいな湖の深くにある微生物がほとんど入っていない「dead water」を父に飲ませる。その理由は、飲むと体内が洗浄され、多くの微生物やバクテリアが排出されるからだそうだ。
その「dead water」をなるべくたくさん飲んでから、次に「living water」を飲ませる。これは、不純物が入っていない小川やため池の表面の水らしい。

アナスタシアの祖父いわく、湧き水をそのまま飲んでもそれは「living water」とは言えず、口の広い木か土でできた器に入れて、約3時間、日光を吸収させる必要があると説明している。
太陽の光に3時間当てておくことで、人間が生きるのに必要な微生物やバクテリアが増え、その後で日陰に3時間以上置くと、ようやく「living water」になるのだと。

このくだりを読んで、かつてホ・オポノポノのワークショップに参加したときに使用されていた癒しの水「ブルーソーラーウォーター」を思い出した。

別の章では、すでに発売されているシベリア杉シリーズのひとつ『家族の年代記』に書かれた、ロシア大統領のプーチン氏による応援メッセージが紹介されている。

家族の歴史を知ることは、自分のルーツや、自分と私たちの偉大な祖国の歴史との強いかかわりを、ロシア国民の一人ひとりが認識するために、必要不可欠である。

ロシア大統領 Ⅴ・Ⅴ・プーチン

 

また、モスクワおよび全ロシア総主教のメッセージも紹介され、ロシア国内で絶大な影響力を誇る二人に支持されていることが、明らかに示されていて驚きだ。
これは、すでにアナスタシアの壮大な夢の一部が実行されていることに、他ならないのではないか。

希望ある未来へ向けて

どちらにしても、貨幣制度を始めとして、世界のさまざまなシステムが変わらざるを得ないような大変革の時期を迎えていることだけは間違いないだろう。

これまでアタリマエだったものが、アタリマエでなくなる。
パラダイムシフトの到来だ!
願わくば、良き未来に向けてのグレイト・リセットであってほしい。

最後に、本書の圧巻と感じたくだりを引用して、この書評を締めたいと思う。
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この構想については、総出版部数六百万部(原書出版時点)におよぶウラジーミル・メグレ氏による『ロシアの響きわたる杉』シリーズの本の中で詳しく語られています。
CIS諸国、そしてその他の国の人々は、ロシア国民であるV・メグレ氏の本から、すべての人間や家族そして国家に必要不可欠な、新しくて美しい、再生への希望を感じたのです。

構想の本質

この構想の本質は次のようなものです。
「すべての家族または国民が、自身の小さな祖国の一角、すなわち『一族の土地』を整備するための一ヘクタール(*)の土地を無償で受け取れるようにする。そしてその土地が世代から世代へと相続できるようにする。
そうすれば、地上に生まれた人間は、自身の手や幾世代にもわたる一族の手で創造し育てられた、自分のための祖国の一角を所有するようになる」。

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本シリーズでも何度も登場している、「一族の土地」。
地球が抱えている諸問題を解決するためには、“地球に住む人類全員が1ヘクタールの「一族の土地」を持つように”との、アナスタシアの提案だ。

政府が無償で1ヘクタールの土地を各家庭に提供し、その土地とそこで生産される作物に一切課税をしないこと。
そして、これらはその子孫に無償で引き継がれること。
また、1ヘクタールの4分の3、もしくは半分を森とすること。

*100m×100m=10,000㎡
地球の大地って、元々が地球のものだよね。それなのに、人間が所有権というエゴで勝手に自分や国家のものだと線引きして、勘違いしているに過ぎない。

コロナウイルス禍という世界的な危機は、ある意味で、ものすごい大きなチャンスともい言える。
この危機に乗じて、どうかアナスタシアの構想がアタリマエになるような時代が来てほしい。
そのためにも本書をぜひ、ご一読ください!

(この記事を書いた人/丹波-浪速道

『新しい文明 (上)
ウラジーミル・メグレ著/にしやまやすよ訳/岩砂晶子監修/直日
本体1900円+税

 

 

 

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