みなさん、こんにちは。
『バタ足ノンデュアリティ』『ノンデュアリティって、心のお話じゃないんですよ』(ナチュラルスピリット)をはじめ、ノンデュアリティについて語っています、金森将です。
今回は、このようなお勉強をする中でメッセージ(*)を受け取る時に、大事なことを3つお話しさせていただきますね。
*ここでいうメッセージとは、私や他のスピーカーさんが発した言葉を指します。

1. 受け取ったメッセージを並べて遊ばない

ノンデュアリティに興味をお持ちの方の中には、たくさんの知識を持っている方がとても多くいらっしゃいます。
本やブログやユーチューブ、セッション、セミナーなどで得た知識をたくさんお持ちです。

それ自体がどうだこうだということではないのですが、多くの方がその知識をあれこれいじくりまわしてしまうんです。
前からある知識と、新しい知識を比較したり、関係性を考えてみたり、整合性をとろうとしたり、いろいろ考えるわけです。そして、こんがらがってしまうんですね。

たとえば、「全体には何もない」というメッセージと、「全体にはすべてがある」というメッセージと、「全体には安心だけがある」というメッセージを横に並べて、「はて、これは?」と考え始めるんです。
わかるわけがないんです。答えが見つかるわけがないんです。

実感が現れると、確かに「全体には何もない」んです。
またある時には、確かに「全体には全てがある」んです。
またある時には、確かに「全体には安心しかない」んです。

これは、「全体には何もなくて、でも、全てがあって、そこには安心しかない」と同時に感じるということではありません。

別々の瞬間に現れるんです。確かな実感として現れた時、そこに矛盾は生じません。ただ「ああ、そうなのね」なんです。

ところが、これを言葉のうえで考え始めると、おかしなことになるんです。わからなくなるんです。

一方、事実では、その瞬間に現れたものしか存在しません。
比較するものがありません。シンプル過ぎるほどにシンプルなんです。

そして、事実は、すっと消えていきます。どこにも残しません。

ところが、頭はそれを記憶として残します。それで、ややこしくなるんですね。
以前に受け取ったメッセージと比べたりしないでください。それは、「考え」の中に入っていくことを意味します。
「考え」の中に皆さんが求める答えはありません。記憶の中にある知識をあれこれいじくりまわさないでください。
受け取ったメッセージは、その瞬間に届いたものです。それをそのまんまに受け取ればいいんです。

私たちの体の感覚は、生まれてからずっとそのように活動しています。その時の活動だけが存在しています。残りは全て「思考」の中で行われているだけです。実体はないんです。
その実体のないものに、私たちは振りまわされています。そこに気づいていただきたいんです。

2. 全てが自分の活動なんです

私がするお話は、全て「自分の活動の話である」ということを忘れないでください。
雲は高い空に浮かんでいるのではありません。自分の中に雲が現れているんです。
雲という対象物を相手にするのではありません。自分の目がそれを映し出しているという「自分の活動」なんです。
聞こえるもの、匂うもの、感じるもの、全てが「自分の活動」でしかないんです。

散歩していて、道端にタンポポがあるのを見つけたとしましょう。タンポポは、それがあなたの目を通して映り込んだから、現れたんです。「自分の活動」がない限り、タンポポは現れようがありません。
要するに、タンポポはそれ単独で存在することができないんです。「自分の活動」があって、初めてタンポポは存在できるんです。

「自分の活動」とタンポポはひとつなんです。ぴったり一致しているんです。
 
あらゆることが、「自分の活動」によって現れたり消えたりしています。外側に「対象」があるのではないんです。

車の音も「自分の活動」によってのみ、そこに存在することができます。
素敵な音楽も「自分の活動」です。
コーヒーの芳ばしい香りやアロマオイルの香りも「自分の活動」です。
お風呂のお湯も「自分の活動」です。
夏という季節、冬という季節も「自分の活動」によって現れます。
北海道という土地も「自分の活動」によってのみ現れます。

あらゆることが「自分の活動」なんです。どこまで行っても「自分の活動」しかないんです。「自分の活動」以外のものは存在しません。

言い替えると、私がお話ししているのは、あなたが生きている様子そのもののお話なんです。
ですから、新しく得るものではありません。「本来、あなたはそのようにして活動し、生きているんですよ」というお話なんです。そこをしっかり押さえておいてくださいね。

これが感覚的にわかってくると、自分以外の誰かがいるのではなく、“自分が”聞いているのでもない、ただそれらしい感覚だけがそこにある、という実感が自然に湧き上がってくるんです。
ノンデュアリティは、何か別の世界のお話なんかじゃありませんからね。「自分の活動」のお話なんです。ですから、とてもリアルなお話なんです。

3. 当たり前のことが当たり前ではない

そして、もう一つ。私がお話しする中でよく出てくることなのですが、「当たり前の中にこそ重要なことがあるんですよ」というお話です。

私は、いつも当たり前に思えるようなことばかり、お話ししています。
* * *
音が聞こえるでしょ? 
空が見えるでしょ? 
手のひらを見たら、ちゃんと手のひらが見えるでしょ?
カレーの匂いをかいだら、カレーの匂いがするでしょ?
走ったら、息がハアハアするでしょ? 
足を上げて下ろしたら、床があるでしょ?

* * *
と、そんなお話をします。
「そこにあるものが見えたり聞こえたりするのは、当たり前なのでは? 体を動かしたら、そのように反応するのは当たり前なのでは?」
と思われる方が多くいらっしゃいます。

でもね、これが私たちの生きている様子なんです。こんな当たり前のことが延々と続いているんです。
そして、こんな当たり前のようなことを見ていくことで、多くの方が実感したいと願っていることの全てがわかるんです。

と言いますか、これによってしかわかり得ないんです。難しいお勉強をいくら重ねても見えてくるものはありません。知識が増えるだけです。
もっと簡単なんです。当たり前のことを、今、もう一度きちんと見てみてください
そして、ある時、あなたはこう思います。
 
当たり前だと思っていたことが、当たり前のことなんかじゃなかった!
 
これが、“気づき”なんです。
当たり前じゃない難しそうなことをわかっても、たいていは役に立たないんです
生まれたときから持っている、生まれたときから経験している“当たり前のように感じていること”の中に、多くの方が求めているものがあるんです。

何かを見たり、聞いたり、感じたりした時に、あなたの頭に、「こんなこと当たり前じゃん」という言葉が浮かんだら、そこに何か大事なことがあるということかもしれませんよ
(^-^)
お勉強の参考にしてくださいませ。

それでは、また。

 

金森将
かなもりしょう/東京都練馬区出身。30歳を過ぎて願望実現にはまり、40歳を過ぎてケーキ店を持つ。50歳を過ぎて生き方に行き詰まり、あらゆる願望を投げ捨てたある日起きた突然の空白。その後、波のように押し寄せる“気づき”の中身を書きはじめたブログが人気となる。その8ヵ月後の2020年1月、『バタ足ノンデュアリティ』(ナチュラルスピリット)が発売されると、「わかりやすい」「今までにない」と多くの声を集める。ケーキ店の仕事をしつつ、セッションや講演をスタートさせるなど、ノンデュアリティライター、スピーカーとしての活動の幅を広げている。世田谷在住。愛妻家。元サーファー。
https://kanasho.amebaownd.com/

『ノンデュアリティって、心のお話じゃないんですよ!』
金森将著/ナチュラルスピリット

 

『バタ足ノンデュアリティ』
金森将著/ナチュラルスピリット

スタピ会員になって、全てのコンテンツを楽しみませんか?

スタピオンラインでは、「スタピ会員」(月/220円税込)を募集しています。会員になると、記事や動画を含む全てのコンテンツをお楽しみいただけます。
地上に生きるスターピープルに向けて発信する情報を、日々のマインドケア
にお役立てください

おすすめの記事