1987年にアメリカで発売されてベストセラーとなり、日本でも1995年に発売以来、ロングセラーを続けている『光の手』(河出書房新社)。
著者であるバーバラ・アン・ブレナンが、ヒーラーと科学者としての視点から、生体エネルギーフィールド等について徹底的に解明し、今もなお色褪せない不変の人気を誇っています。
その新訳版となる本書が、このたび発売されました。
虹色にキラキラ輝くタイトル文字の美しさもたまりません。
目には見えない人体のエネルギーシステムを究明した書
本書は新訳版なれど、内容はもちろん今まで通り。
人体が有する見えないエネルギーシステムについて理解したい人や、セルフヒーリングの手法を身につけたい人にとって、刺激に満ちた膨大な情報が詰め込まれています。
上巻は、「エネルギーの惑星で暮らす」「人間のオーラ」「精神力学と生体エネルギーフィールド」で章立てされた三部構成。
説明文でびっしり埋め尽くされているものの、オーラやチャクラ、エネルギー体の基本的な仕組みが網羅され、「心霊空間を感じるエクササイズ」「チャクラもしくはエネルギー中枢の診断」等の各種トレーニングや図解、クライアントの症例など、読みどころ満載!
鋭い透視能力を持つ著者ゆえに、ヒーリングの際に透視した様子の描写も、かなり具体的です。例えば、怒りや妬みを抱えるクライアントのオーラに関しては、このような説明が。
恐怖は、白っぽい灰色のとげだらけのように見えるものをもっている。
見た目はとても不愉快で、不快な臭いがする。
妬みは「ものすごくうらやましい(green wih envy)」というように、暗く薄汚れた緑色でベタついているように見える。
クライアントそれぞれに異なる傾向を持つ「エネルギー防御システム」として、タイプ分けした説明では、この通り。
「ヤマアラシ型」の場合、その人のオーラは、刺々しくなり、触ると痛い。鋭く尖っているのだ。本人が望んでいないのに、身体の上に手を置くと、手に刺が刺さるのを何度も感じることができた。
(中略)
「撤退型」の防衛では、その人の脅かされている意識とオーラの一部が、その人の身体を、水色のエネルギーの雲の中に置き去りにするだけである。本人は、目が虚ろなのに、あなたの言うことをしっかりと聞いているふりをする。
著者は透視のほかに、自分のガイドとのチャネリングができるだけでなく、バイオエネジェテック・カウンセリング、コアエネジェテックトレーニング、パスワークなど、レアでディープなヒーリングも習得したほどの探求者。
その視点からの分析と解析も、見事なまでの緻密さで、終盤で解説されています。
上巻だけでも本格的な知識が得られますが、下巻はいっそう本格的に!
「ヒーラーの知覚の道具」「スピリチュアル・ヒーリング」「セルフ・ヒーリングとスピリチュアル・ヒーラー」の三部構成で、自分や他者へエネルギーヒーリングするためのノウハウがぎっしり詰め込まれています。
上巻よりも専門性を増した数々のトレーニングや解説に、ますます目が釘付けになるに違いありません。
癒しに興味のある人にとって、たまらない面白さに満ち、時代を超えて愛される本書。
人体が併せ持つ見えない領域へと意識を拡大させ、この世界を見る目を大きく変えてくれる、ヒーラーとスピリチュアリストの必読本です。
(この記事を書いた人/Y-MAYUMI)
著者の情熱はとどまることを知らず、今年の春に待望の最新作が発売されています。
『光の手(上)』
バーバラ・ブレナン著/菅靖彦訳/河出書房新社
本体2,500円+税
『光の手(下)』
バーバラ・ブレナン著/菅靖彦訳/河出書房新社
本体2,500円+税