松村潔のアナザーワールド/vol.22 隣の地球への移動体験と親切なノストラダムスとの交流

B!

地球は12個あるという説があり、もしこの地球が危なくなってきたら、ここと違う地球に移動するのがいいのではということをお勧めしてきた。
少し前に短編で「隣の地球へ」というものを書いてnoteに掲載したが、6月になって、実際にこの隣の地球に行ってみようと思った。行かないことには空論になってしまうからだし、外から見るのと、実際にその地球に行って内部から見るのはかなり違うはずだ。

この場合、ノストラダムスに案内してもらおうと思った。というのも、ノストラダムスはかなり詳しそうな気がしたからだ。
とはいえ、このノストラダムスは、ドロレス・キャノンがQHHTで接触したノストラダムスであり、書物で知られるノストラダムスとは違っている。
ドロレス本によると、彼はそもそも異次元との交流などにもっとも興味があったという話だ。彼は予言詩で有名だが、これはノストラダムスからするとそう重要ではないということは前から知っていた。

異次元との接触に興味があるというと、伝説のヘルメスと同じで、ドリールの書いた『エメラルド・タブレット』という謎本では、ヘルメスは異次元に移動することにもっとも興味を持っていた。
これはそもそもヘルメスが「越境の神」と言われることから、素直に納得できる。
基本的に異次元移動は、アルニラム意識のお家芸で、アルニラムとリンクしているアンタレスは「天の八衢(あまのやちまた)にいる」と言われる猿田彦と結び付けられているが、ヘルメスはアルニラムというよりはアンタレスから来た人というイメージでもある。

辻の神様である猿田彦は、西欧では境目の神メルクリウスであるが、ヘルメスは商業の神でもあり、そもそも商業とは越境することでなされる。海のない京都にニシンを持ち込んだのも商人で、彼らがいないとニシンそばなどは作れなかった。

以前、QHHTのセッションをはじめて受けたとき、プラクティショナーがずっとノストラダムスの話をしていて、そのときにはノストラダムスは水晶を見ていたと話していた。
わたしは本で知っているノストラダムスがデルフォイの水盤を使っていたと書いていたのを記憶していたので、水晶ではないのではと言ったのだが、プラクティショナーは譲らなかった。
でも、最近ドロレス・キャノンのノストラダムス本を翻訳している人の話によると、ノストラダムスは、異次元の存在からもらった鏡を使っていたという話があり、このプラクティショナーはこの英語本を読んでいるはずなのに水晶と言い張っているのは妙だと思った。

セッションの前に、彼女がノストラダムスの話ばかりをしていたので、結局わたしのQHHT体験では、わたしはノストラダムスのところに行ってしまい、わたしは水晶か何かを見ていたノストラダムスの背後の暗闇にいた。しかし、ノストラダムスには気がつかれたくなかったので、前に進まないことにした。
このときから異次元で接触するノストラダムスに親しみが湧いてしまい、今回、隣の地球に移動するときに、「ちょっと手助けしてくれないか?」と依頼したのだ。はっきり言ったのでなく、なんとなく期待したというところだ。

で、この地球に降ろした感覚を引っ込めて、トンネルを移動すると、ノストラダムスがいる隣の地球に到着したが、そのとき、目の前に「銀色の小箱」が置かれていた。
わたしはこの銀の小箱に興味津々で、それに見入ったが、背後に大きなノストラダムスが立っていたことは、次の日に思い出した。
すでにノストラダムスは人の形、人格などを捨てていたので、この隣の地球では巨大化していて、髭のおじさんのような風貌ではなかった。

あとで気がついたのだが、わたしがQHHTで、水晶を凝視するノストラダムスを背後から黙って見ていたのを知っていたらしく、今回は、銀の小箱を凝視するわたしの背後に黙って立っていたのだ。
水晶と銀の小箱はずいぶんと違うが、銀の鏡と考えるとそう違和感はない。

その後、ノストラダムスに接触したことが原因で、移動のトンネルが図太くなり、日常的に筒抜けになった感じがある。
筒抜けになると会話は成立しない。むしろ混じってしまい、自分が考えたのかノストラダムスが考えたのか不明になっていく。
ノストラダムスと自分を区別するには、互いに人格が必要で、これはトンネルの中に置かれた間仕切りということにしている。

人格を捨てた人に間仕切りなんかない。ノストラダムスとか、死後のドロレス・キャノンはあきらかに人格を捨てているので、彼らとわたしを区別するには、わたしが人格という間仕切を作らなくてはならないが、あまり必要性がないとも思う。
区別するべき確たる理由がないのだ。

この体験を細かく分析すると、隣の地球に移動するときのマニュアルを書くことができると思う。
でも、自問自答してみたのだが、「果たして自分は隣の地球に移住する気があるのか?」という点では、隣の地球であれ、やはり地球であり、これは息苦しい環境には違いないと思った。あまり本格的に移動する気はしない。
これはわたしが敷居の上に立つ存在だからで、他の人は違うかもしれない。

ストレスのない地球というと、魅力的な場所だと思う。わたしはQHHTのときには同時に四つの地球をレイヤーのように重ねて見ており、ひとつだけでなく同時に四つ重ねるのならば、そこに興味を持つことができるが、ひとつと言われると「幽閉」という言葉を思い出し、気乗りしなくなる。

基本的に12個の地球は、四元素のアナグラムのような形で違いを識別できる。
わたしは今のこの地球を「土の中の水」という言い方をしていて、土の元素、あるいは固形物の比率が高いので硬い。人類もこのままだと、だんだんと固くなりロボット化するので、これを「アーリマンの支配する世界」と呼んでいる。衝突と攻撃が多すぎるのだ。
これ以外の地球は、ここの地球よりもはるかにふわふわしていて、痛みが少ないというか、気持ちよさが多め、あるいは輪郭曖昧とみなすといい。

で、ノストラダムスもこの隣の地球にずっといるのかというと、まったくその様子はなさそうで、ここを別荘地と考えているらしい。
わたしが行くと言ったので、ちょっと別荘で待機していたという感じだ。

猿田彦、ヘルメス、アルニラム型意識、さらにアンドロメダ人などは、複数の宇宙を複合させた「全太陽意識」に住むか、行ったり来たりするものなので、ひとつの拠点にじっとしていると、その形が崩れていく。つまり、不安定になる。
わたしは自分の実体を見たことがあるが、複数の恒星をつないだネットワーク体のような形式をしていて、その形は幾何図形などというよりも不均等な形をしていて、『この世界の片隅で』という映画があったが、自分も、この宇宙の片隅で、と思った。

アンタレスのマトリクスは、最低8つの恒星のリンクで作られる。これは恒星マカバと言ってもよくて、8つの恒星の点で星型八面体が作られる。
もちろん、惑星マカバもある。恒星マカバとは、この8つの恒星のネットワークの中ならどこにでも飛ぶことができるという意味だ。タロットカードの17星のカードでは、天空に七つの小さな星と、中心の大きな星の合計8つの恒星が描かれているが、これをアンタレスのマトリクスと考えてもいい。

8つの星を、ひとつの星座の中でまとめたいという意見もあり、たとえばおおいぬ座でシリウスを含む複合とか、プレアデス、オリオン、大ぐま座、小ぐま座、カシオペアとかいろいろあるが、星座は地球から見て成り立つものなので、地球から離れたとたんに成立しない。
その性質から考えると、たとえばオリオン座の三つ星は、ほとんどオリオン的でない。

なので、この星座ごとにまとめるマトリクスは、生きている間にその星座の中にある複数の恒星に通暁し、そこに自我を移すことで、その後も通用するものとなる。
死後は、地球からの視点で成り立つ星座の形が認識できなくなるので、このネットワークをまとめられない。神話では英雄は死んだ後星になったという話が多いが、死んだ後では手遅れで、生前にまとめなくてはならないのだ。

形ある生き物として生きるために、より低次の物質を身にまとう目的で、惑星、さらに地球に接触する宇宙存在がいる。
恒星では生命の形というものは作られず、ある種の集合体に留まる。惑星がもっとも多い、いわば大家族主義のようなこの太陽系で、地球には、他の宇宙にないくらい、たくさんの生命形態がある。
もちろん、これは人間に限らず動物の形も含む。これが珍しくて、まるで動物園か水族館に来るように宇宙種族は地球を覗きに来るが、それはデザインサンプルを見るようなもので、あれこれサンプルを見た後、これにすると決めるのかもしれない。

とはいえ、ひとつの生命の形を長く使うより、あちこちとシェイプシフトしながら楽しむつもりではあるまいか。
タロットカードの「14節制」では、この肉体という器を移動するスタイルが描かれている。足元には蛇がいるが、たくさんの生命、器をあちこちと移動しても、本質としての中身は変わらないというときに、あちこちの生命を通過する蛇のような形になるのだ。

地球の人間に形をロックするのは、このいろんな生命形態を通過するのでなく、ひとつに閉鎖することで、これを象徴的に五角形と言う。
王仁三郎式に言うと、漢字の「火」は五つの方向に伸びた形で、これをイズノミタマと言い、人の形の基本型だ。
ミノス島や、それと北緯が同じ江の島などには、蛇と女神というスタイルの文明が想定されているが、蛇は多くの形を通過し、それでいて自分は変わらないという、いわば血管を通る血液を自分とみなすような考え方と、臓器のひとつ、たとえば心臓を自分とみなす人の形という違いがあって、これは人体では「体壁系の動物的知覚」と、「内臓系の植物的知覚」の対比にも似ている。

ノストラダムスは隣の地球にずっといるつもりはないということはわかったが、今後の人の生き方のスタイルとして、特定の場所にじっとしているか、複数のコスモスを行き来するか、重なった世界に住むか、いろんな方法があると思う。

いつも旅をしたい人からすると、今の地球がだんだん危なくなり住めなくなるというのは、いいきっかけをもらったと思うかもしれない。
彼らは今の地球がどんどんひどくなることを、ちょっとだけ期待している。でも、この地球がどんどん悪化している最中に、ここにいることは苦しいに違いない。
今回のことで、わたしはノストラダムスに対して感謝の気持ちを抱いている。ここまで親切な人は、そう多くないと思う。

 

松村潔
まつむらきよし/1953年生まれ。占星術、タロットカード、十牛図、エニアグラム、ライフシンボルなど、 いくつかの手法を活用して講座・研究会などを開催。アカシックリーディング等でも、タロットカードや占星術を併用すると安定性が高いという考えから、ツールの複合性を提案している。『わたしの運命がわかる地球星座占い』(角川書店)、『ディグリー占星術』『三次元占星術』(以上、説話社)、『土星占星術講座』(技術評論社)など著書多数。
http://www.tora.ne.jp/

 

『夢を使って宇宙に飛び出そう』
存在の4つのフェイズを縦横無尽に探究する
松村潔著/ナチュラルスピリット

『分身トゥルパをつくって次元を超える』
秘教の体系と神秘体験から見出した不死の身体とは
松村潔著/ナチュラルスピリット

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