金森将の「生きる世界が変わるノンデュアリティ入門」/vol.5 このお勉強の「キモ」であり、「土台」となる重要なお話

B!

みなさん、こんにちは。
『バタ足ノンデュアリティ』『ノンデュアリティって、心のお話じゃないんですよ』(ナチュラルスピリット)をはじめ、ノンデュアリティについて語っています、金森将です。
今回は、ノンデュアリティの根幹となる重要なお話をしましょう。

ノンデュアリティから見たこの世界のしくみ

さて、このお勉強において、とても重要なポイントのひとつについてお伝えします。
ノンデュアリティに触れて間もない方はもちろん、お勉強が進んでいる方も“おさらい”のつもりで、改めてよおーく噛みしめて、しっかり体にしみ込ませてください。

その内容とは、「想像を超える“全自動”」「感覚だけがある」「この瞬間はひとつしかないない」「今のようすがあるだけ」「ただ現れている」などと同様、全てがこの上に成り立っているとも言える「土台」のようなお話です。

それは、あなたの中に世界の全てがあるというお話です。

世界の中に、あなたがポツンと存在しているのではありません。
順を追ってお話ししていきますね。

今、あなたの目に、外の景色が見えているとしましょう。空や、雲や、家や、木や、走っている車が見えているとしましょう。
この時、あなたは、自分とは別にそれらのモノがあって、自分がそれを見ていると感じているでしょう。
あなたは今、外の景色を「自分以外の対象物」として見ています。あらゆる物をそのように捉えています。

もっと広く言うと、あなたは世界に存在する全てを「自分以外の対象物」として見ています。

実は、これが小さい頃からの思い込みなんです。
「事実」はそうではないんです。全ては、あなたの中に映った「映像」なんです。あなたの目がとらえた映像が、あなたの中に映し出されているんです。
あなたの「外側」にあるのではないんです。

でも多くのみなさんは、「あそこに確かにあるじゃないか」と言います。

違うんです。「あそこ」にあるのではないんです。
あなたの中に映っているんです。全てがあなたの中にあるんです。

視界から消えれば対象は存在しなくなる

実は、これだけが確かなことであって、実際にそのモノがあるのかないのかは、実は重要ではないんです。このお勉強に関しては、あってもなくてもどっちでもいいんです。

きっとあるのでしょう。
でも、それは重要なことではないんです。あなたとは別に、そのモノが存在しているのではないんです。

ですので、目をつぶれば、全てのモノは消えます。どこにもないはずです。
けれども「思考」は、「さっきはあったのだから、今もあるに違いない」と考えます。そして、目を開けると、さっきと変わりない「映像」が見えるので、「ほら、やっぱりあるじゃないか」と思うんです。

目をつぶった状態で余計な「思考」を働かせなければ、全てのものはどこにもないはずなんです。これだけが確かな「事実」です。
目をつぶっていて「あるに違いない」と思っているのは、「思考」です。「記憶」です。

目をつぶっているとき、外の景色はあなたの「思考」や「記憶」の中だけに存在します。
私たちの「体の活動」という「事実」から見たら、目をつぶっている時、どこにも存在しないんです。存在ができないんです。

こんな例はいかがでしょう?
***
ある日、家のリビングにあなたが見たことのないテニスボールが、ひとつ転がっていたとします。
でも実は、もう何週間も前からそのテニスボールは、家の中にあったんです。家族の誰かが買ってきたのでしょう。ずっと“あった”わけです。

けれども、あなたは実際に目にするまで、そのボールの存在を知りませんでした。
つまり、あなたの中に、そのテニスボールは存在していませんでした。存在のしようがなかったんです。
あなたが見るまで、そのテニスボールは、どうやっても現れようがないんです。
***

モノというのは、人が見た時、触れた時にしか現れません。モノは、人が感覚でとらえたときにしか存在できないんです。
モノは、モノだけでは存在できないということです。「見た」という活動、「触れた」という活動があって、初めて存在できるんです。

モノは、人の活動があって初めて現れるということです。

物体そのものが消えたり現れたりするわけではない

すると、こんな疑問が出てくることがあります。
「自分が家にいて、子どもが学校に行っている時、子どもは存在していないということでしょうか?」。
「主人が会社に行ったら、主人は存在していないということになるのでしょうか?」。

答えは、「イエス」です。お子さんは存在しません。ご主人も存在しません。

また、こんな質問も出てきます。
「自分が買い物に出かけたら、家は消えるということなのでしょうか? ガレージにある車も存在しないということなのでしょうか?」。

これも、答えは「イエス」です。

そして、こんな質問も出てきたりします。
「買い物から帰ると、家や車がまたブワーッと現れるということなのでしょうか?」。
「主人の勤務している大きなビルや、スカイツリーも消えたり現れたりしているのでしょうか?」。
これも答えは「イエス」なのですが、勘違いしないでいただきたいのは、物体そのものが消えたり現れたりするのではないということです。

物体そのもののお話ではないんです。すべては、五感の活動の現れなんですよ、というお話です。

家が見えたということは、「目がとらえた」ということであり、その時に初めて「家」が、あなたの中に現れるんです。
「感覚」として、自分の中に現れているかいないかのお話なんです。

五感の活動から見た時、視界から消えたら、モノは存在できません。ですから、モノは一瞬で現れ、一瞬で消えます。

世界の全ては自分の五感を通して現れる

ここまでは、「目に映るもの」のお話をしてきましたが、聞こえるもの、匂うもの、味わうもの、体で感じるもの、全て同様です。
例えば、何かの匂いが、自分とは別に存在していると思っているでしょうが、「事実」はそうではありません。匂いは、あなたの鼻が感じ取らなければ、存在することができないんです。

あなた自身の「体」だって同じです。「体がある」というのも、あなたの中に現れた「感覚」なんです。
熟睡している時、あなたの「体」は存在しません。
つまり、あなたの「体」も含めて、世界の全てがまるごと、あなたの中にあるということなんです。

世界の全ては、あなたの五感の活動によって、あなたの中に現れているんです。

世界があなたの「外側」にあるのではありません。あなたの「外側」に存在できるものは、何ひとつありません。
あなたの「外側」というものは存在しないんです。「ここまでがあなたで、ここからはあなたの外側になります」などということはないんです。

ざっとお話ししましたが、これに関して、2冊の拙著の中でも同様のお話をしています。言っていることは同じですが、下記に該当ページを記しておきますので、ぜひ読んでみてください。
すでにお読みの方は、もう一度、よおーく読んで“おさらい”しておきましょう。

『バタ足ノンデュアリティ』(ナチュラルスピリット)より
・世界はあなたの中にある(47ページ)
・ものがあるとかないとか(51ページ)
・あなたが目を開けたときだけ(159ページ)
・「対象」はどこにもないんです(160ページ)

『ノンデュアリティって、「心」のお話じゃないんですよ!』(ナチュラルスピリット)より
・質問 4(60ページ)
・質問 8(71ページ)
・質問10(77ページ)
・実践 7(269ページ)
・実践 8(271ページ)
・実践 9(272ページ)

 

それと、youtubeでお届けしている『聴くおさらい帳』からは、このふたつをお勧めします。

vol.13 世にも不思議なあなたの世界

vol.29 ぜーんぶあなたの五感の反応なんです

 

このお勉強の“肝(きも)”となるお話のひとつです。焦らずに、ゆっくりつかみ取っていってください(^ - ^)

それではまた。
次回が最終回となります。

 

金森将
かなもりしょう/東京都練馬区出身。30歳を過ぎて願望実現にはまり、40歳を過ぎてケーキ店を持つ。50歳を過ぎて生き方に行き詰まり、あらゆる願望を投げ捨てたある日起きた突然の空白。その後、波のように押し寄せる“気づき”の中身を書きはじめたブログが人気となる。その8ヵ月後の2020年1月、『バタ足ノンデュアリティ』(ナチュラルスピリット)が発売されると、「わかりやすい」「今までにない」と多くの声を集める。ケーキ店の仕事をしつつ、セッションや講演をスタートさせるなど、ノンデュアリティライター、スピーカーとしての活動の幅を広げている。世田谷在住。愛妻家。元サーファー。
https://kanasho.amebaownd.com/

『ノンデュアリティって、心のお話じゃないんですよ!』
金森将著/ナチュラルスピリット

 

『バタ足ノンデュアリティ』
金森将著/ナチュラルスピリット

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