ゲイリー・レナード来日インタビュー〈2〉赦しの実践でもたらされる多大なる恩恵

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聖霊である「アーテン」と「パーサ」のサポートを得ながら、10年近くかけて「奇跡のコース」をみっちり学んだゲイリー・レナードさん。『神の使者』(河出書房新社)の出版を機に「奇跡のコース」のティーチャーとしての道を歩き始めました。
これまでにワークショップを開催した国々は、30ヵ国。ゲイリーさんにコースの学びの要ともいえる「赦しの3ステップ」についてお聞きしました。中でも特に重要とされる3ステップ目の「霊的視覚」については必見です。

アーテンとパーサが導いた赦しの実践

初めて『奇跡のコース』(以下「コース」)を手にとったときには、英語で書いてあるというのにまるで外国語を読んでいるかのようで、読み進めるのが困難でした。
アーテンとパーサの2人の教師がいなければ、最後まで読み通せなかったかもしれません。少なくとも、これほど早くに理解することはできなかったでしょう。2人は僕の学びの時間を、25年間くらい節約してくれたと思います。

2人の教師は、日常会話の中で、ごく普通の言い回しを使いながら、コースのアイデアを説明してくれました。僕にとって一番難しかったのは、最初の妻であるカレンを赦すことでしたが、2人の教師と話すことでずいぶんとリラックスできました。
そのあたりの経緯は最初の本の『神の使者』に書いてありますが、僕に理解しやすいようにとアーテンとパーサが話してくれたおかげで、読んだ人にもわかりやすい内容になったのだと思います。

赦しの実践は、当時と比べるとずいぶん楽になりました。楽器の練習と同じですね。最初は下手でも何年か続けていれば、ピアノでもギターでもブラインドタッチで弾けるようになります。
コースに「訓練を受けないマインドには何も達成できない」とあるように、何事も実践あるのみで、繰り返し行うしかありません。
しかし多くの人は、理論を学んだら実践を飛ばして、最後の段階にまで行ってしまいたいようです。

僕は最初の本を書き上げるのに10年近くの歳月を要しましたが、最近の学習者は1〜2年ほど学んだらすぐに自分で教え始めています。それでは、自分で何を言っているかわからないまま、教えているようなものではないでしょうか。

赦しに必要な「3つのステップ」

赦しには3つのステップがあります。

第1ステップは「エゴで考えている自分に気づき、やめる」
コースの実践でエゴをやめると、そのたびごとに自分がオープンになり、サイキック能力が高まります。そうすると、周りの人の影響を受けやすくなるのと同時に、周りの人もあなたの影響を受けずにはいられなくなります。
それに加え、赦しを実践すると、聖霊は必ずある種のヒーリングをもたらしてくれます。自分では気づかないような原子レベルのヒーリングが、自分の身体の中だけではなく他人の身体の中や、診断が下る前の未病の段階で起きりすることもあります。とにかく、赦しによって何かが起こるのです。

第2ステップは「聖霊のものの考え方を取り入れる」
聖霊は「これはただの夢だ」と告げます。あなたは誰かに何かをされたわけではなく、あなたが自ら相手の人物も出来事も創り上げたのだから、何も起きていない。
だから、あなたに何かをしたと思う誰かに対してではなく、そもそも何も起きていなかったという、そのことを赦すのです。
あなたが自分でした「投影」を赦します。すべては、自分に対する赦しです。その後で、第3のステップに移ります。

第3ステップは「霊的視覚」
何をするかと言えば、あなたに“何らかの害を為した”と、あなたがそう思い込んでいるその相手の、過ちに思えている部分をすり抜けてその人を見ます。
その人がどんなにクレイジーな行いをしているように見えても、その人の真実を見通すのです。
誰もが皆そうですが、その人の真実とは、未だかつて神から離れたことのないスピリットそのもののことです。エゴの目に写っている相手とは裏腹に、その人の神なる真実を見通すことをコースでは「贖罪(しょくざい)の原理」と呼びます。

スピリットというのは何かの一部ではなく全体そのもの、すなわち完全なる一体性をもち、天国と全く同じ度量をもつ、時空の中にある宇宙よりも大きな存在です。幻想のベールを通り抜けて相手を見ると、何ひとつ変わることのない永遠なる完全な存在としての、その人が見えます。その人の中に、神が見えるのです。すると、やがて自分もその人と同じ存在であることが見えます。

ここで大事になるのが、コースでいう「マインドの法則」です。それは、“自分が人に対して抱く思いは、自分が自分に対して抱く思いにほかならない”というものです。たとえば、ある人が罪を犯していると思ったら、実際には、自分が罪を犯していると信じていることを示しています。
なぜそれが起きるかといえば、マインドの法則が働くからです。例外はありません。つまり、「この人は許せるけれど、この人は無理」というわけにはいかないのです。
完全なる一体性とはそういうことです。イエスもブッダも、出会う人すべてにマインドの法則を当てはめていました。

赦しのステップでは、この第3ステップが一番大事です。ここまでいかないと、赦しは完結しません。難しいですが、心から望み、実践を積み重ねればできるようになります。

この世とは自分の中の投影を映し出す幻想の場

この世に見ているのは、自分の中の投影です。ですから、自分の中に葛藤があれば、世の中に葛藤を見ます。
つまり、自分自身が完全なるマインドに戻らない限り、世の中に犯罪なり、戦争なりを見てしまうのです。僕の2人の教師は、「内なる世界に平和がない限り、外なる世界で平和に生きることはない」と言います。

一人ひとりが平和なマインドに帰るのは、思う以上に大事なことです。
人はマインドの癒しの実践の場として、この世を使うことができますが、悟りを開いて天国に行く前の段階であっても、コースの赦しを実践すると平和な境地に辿り着けます。そこには、たくさんの利点があります。

たとえば、日常生活に役立つ具体的なアイデアがインスピレーションとしてやってきたり、この世で良いことができるよう、思いもかけずに導かれたり、より健康になったり、ということが起きます。
幻想であるこの世をあたかも生きているかのように、コースはさまざまな良きことを与えてくれるのです。

こんなことがありました。今の妻であるシンディとフランスに行ったときのことです。
ベルサイユ宮殿にいたら、いつも噴き出ているわけではない噴水がそのときは噴き出していて、なぜか急にシンディと踊りたくなったのです。彼女の手をとって、中世ヨーロッパの人々が踊っていたようなクラシカルなダンスを2人で踊りました。僕は普段、ダンスなんてしませんが、そのときはまるで別人になったような気分でした。人間の無意識には、過去生でやってきたことがすべて蓄積されているので、それが浮上したのかもしれません。

マインドの力というのは、計り知れないものがあります。訓練しないと野生動物のように走り回るだけですが、訓練次第でものすごい力を発揮する可能性を秘めているのです。

(この記事を書いた人/佐藤惠美子 通訳/幸田良隆)

ゲイリー・R・レナード
マサチューセッツ州ノースショア生まれ。プロのギタリストとして成功する。1987年から「調和ある修練」の期間に「呼び声」を聞き、人生の方向転換が始まった。1990年始めにメイン州に移り、そこで強いスピリチュアルな目覚めを体験する。また、啓示を受け、9年の歳月をかけて『神の使者』を執筆。その後、続編である『不死というあなたの現実』(ともに河出書房新社)と『愛は誰も忘れていない』(ナチュラルスピリット)を刊行して三部作を完結。現在は南カリフォルニアに在住し、執筆活動を続けながら、世界中で『奇跡のコース』の講演を行っている。
http://www.garyrenard.com/

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次回の来日は2021年4月頃の予定です
ゲイリー・レナードさんの来日に関する最新情報は
こちらをご覧ください
https://chronicstudents.com/events/acim

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『イエスとブッダが共に生きた生涯』
偉大な仲間の転生の歴史

ゲイリー・R・レナード著/ティケリー裕子訳/ナチュラルスピリット

『愛は誰も忘れていない』
人生への答えがここにある
ゲイリー・R・レナード著/ティケリー裕子訳/ナチュラルスピリット

 

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