いくら流・ワクワク人相講座〈24〉美に関するご利益がある神社仏閣/穏田神社(渋谷区原宿)

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こんにちは、人相見のいくらです。
2021年、ついに新年を迎えました。今年はコロナ禍の真っただ中の年明けとなりました。年頭から先行きが見えず、こんなにも不安のつのる年明けは初めてではないでしょうか?
だからこそ、意識を高く持って生活を送りたいものです。初詣がまだな方は、ソーシャルディスタンスを守りながら参拝しましょう。
そんな方たちも含め、今回も「美」に関するご利益のある寺社仏閣をリポートします。
イラストは私が描きました。


整った容貌を成就させる
「穏田神社」

日本の神社は「除災招福」「家族繁栄」「学業成就」など、様々なご利益を授けてくれます。
中には、「顔に関する病気を治す」「美容面で美しさが増す)」など、顔に関してご利益のあるものも。

人相を長年探究する私にとって、顔は外せないテーマです。今回リポートするのは、東京都渋谷区神宮前にある「穏田神社(おんでんじんじゃ)」。

流行の発信地であり、観光スポットとして定着している原宿から、表参道〜渋谷間にある隠れたお洒落スポット「キャットストリート(渋谷川遊歩道)」を通り抜けた一角に、鎮座しています。

神社入口の狛犬は、かなりユニーク!

建立されている場所は徳川家康から賜った土地
こちらの神社の創建は、定かではありません。天正18年(1590年)に徳川家康が関東の領主になると、翌年、家康に従っていた伊賀衆が「穏田の地」を賜りました。
これは伊賀衆が「本能寺の変」の際に、京都にいて命を狙われていた家康を東国へと導いた「伊賀越え」などの武功によるものとされています。

御祭神は「整った容貌」を意味する男女の神
御祭神は、天地が誕生したのちに現れた七代の神々(神代七代:かみよのななよ)のうち、六代目にあたる男女の神です。

●淤母陀流神(おもだるのかみ:男神)
「面足尊」「面足命」(おもだるのみこと)とも言い、おもだるは「整った容貌」「顔かたちが満ち足りていること」を意味する。

●阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ:女神)
「惶根尊」(かしこねのみこと)とも言い、「畏れ多い女性」の意味とされ、男女の人体の完成や整った容貌への畏怖を表す。

 

神代七代とは、日本神話の天地開闢の時に生成され、登場した七代の神々の総称、またはその期間を言います。
最初の代は抽象的で無性だった一柱の神々でしたが、代を重ねるうちに、男神と女神という有性の「二柱」に分かれます。
最後の七代目では夫婦となり、子を生みます。つまり、神代七代とは男女の肉体や性別、神格や国土の誕生を意味すると言われています。

御利益は「美容」や「技芸上達」など
この二神は、美容や技芸上達、夫婦円満、万物想像の神として信仰されています。鎮座される渋谷は若い世代の流行発信地であり、この神社が鎮座するのも納得です。

全国の「第六天社」の御利益はさまざま
第六天様を祀った「第六天社」は、河川や水路沿いに設けられることが多く、例えば名前も、水神や農耕の神など様々に呼ばれ、その土地柄によって、主なご利益が変わります。

都市部にある第六天社の場合、本来の「淤母陀流神」「阿夜訶志古泥神」のご利益通り、恋愛や美容など男女に関係するご利益が主流のようです。

御朱印とお守り

美しい女性の仏様が訳あってご祭神に
こちらの二柱の神々は元々仏様で、仏界での正式名は「他化自在天(たけじざいてん)」
仏界にある六道の内の「第六天」にいることから「六天さま」「第六さま」「でーろくさま」と呼ばれ、庶民や信仰者に親しまれた、美しい女性の仏様です。

この仏様は、「人間の悦びを自分の悦び」とします。ただしその悦びは純粋な悦びに限らず、淫らな悦びも自身の糧にしていたため、この仏様は仏敵とされていました。
にもかかわらず、庶民信仰の対象として人気が高かったと言われています。

しかし明治時代になり、「仏教排斥運動」や「神社合祀運動」が活発になり、不純な悦びも良しとする仏様が排斥の対象にされることを一部の信仰者などが怖れ、六道の第六天から、神道に伝わる「神代七代」の第六天に半ば強引に鞍替えさせた、と言われています。

***
いかがでしたか?
次回も、顔にまつわる神社仏閣の情報をお届けしましょう。

 


今回、ご紹介したのは・・・
穏田神社
ご利益/美容・技芸上達・夫婦円満など
東京都渋谷区神宮前5-26-6
*アクセス/JR「原宿駅」から徒歩約10分。東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)駅」7番出口から徒歩約5分。


※参考文献:『「第六天」はなぜ消えたのか』(川副秀樹著/言視舎)、『増補改定 日本神名辞典』(神社新報社)、穏田神社配布用リーフレット

 

いくら
人相研究・占術家。セツモードセミナー修了。顔学会会員。観相術(人相・手相など)四柱推命を主に扱う。喫茶店やファミレスなどで対面鑑定を行う傍ら、セミナー講師、Web・雑誌の記事の執筆・監修など、多岐に渡り活動している。

人相見いくらの、開運「顔」ブログ
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