こんにちは。占星術家のいけだ笑みです。
今回は、来年の天体配置から見えてくる、2022年の傾向をシェアします。
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2022年に注目すべきは木星と土星のキーワード
12月29日に、木星が本格的に魚座入りすることで、晴れて二つの巨大惑星(木星と土星)が本来のサインに各々収まることになります。
本来のサインとは、サインと惑星の結びつき方の中で、最も強いコネクションを持ったサインに帰するという意味です。サインと惑星の結びつきで、代表的なものを図にまとめたものがこれです。
2022年の動向を担う「春分図」においても、木星は本来のサインである魚座にあり、土星もまた本来のサインである水瓶座に位置します。
《それぞれの惑星が担うこと》
●木星/その年において、拡大傾向にあることや、発展の方向性、幸運に関係すること全般。
●土星/その年において、縮小傾向にあることや、努力を要する課題や乗り越えるべき難所など、苦労全般。
木星が水瓶座にあった2021年は、木星が担う拡大原理全般がやや抑制され、本来のポテンシャルを発揮しきれずにいたのですが、2022年は木星の力が解放され、増やすべきものは増やし、チャンスや機会も今より多くなることが期待できます。
二つの巨大惑星が本来のサインに位置していた時に起きたこと
では、過去にこのように、巨大惑星が二つとも本来のサインに帰していた時期には、どんな出来事があったのでしょう?
木星が魚座、土星が水瓶座にあったのは、1903年3月前後の1年間、1962年と1963年の4月頃までです。いけだの目に留まったものを、ざっと拾ってみましょう。
木星と土星が本来のサインに位置していた時に起きたこと
1903年
●1903年~1945年まで/国定教科書採用
●6月/米国でフォードモーター創設
●4月/東京、大阪に中央郵便・電信局設置
●12月/ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功1962年
●アメリカが有人宇宙飛行(この時、木星はまだ水瓶座)
●7月/戦後初、国産旅客機YS-11完成
●8月/堀江謙一氏、太平洋単独横断に成功
●8月/三宅島噴火
●12月/首都高速1号線開通
●10月/ビートルズがデビュー1963年
●4月/日本初、横断歩道橋設置
木星は「宗教や教育」、土星は「構造や建造物、権威、古いもの」などとも関係します。
ざっと見ただけで、行動範囲を拡大する要素が多くないですか?
共通点を見出した私が抜粋しているので、このリストは、より明確化したものになっています。
米フォードモーターは、米国を代表する自動車メーカーであり、後にベルトコンベアーを生産に取り入れることで大量の自動車を安く生産することに成功しました。そのため、1台あたりの生産コストを革新的に低減させ、自動車の一般普及の旗手となった会社です。
ライト兄弟の人類初動力飛行成功も、人類の移動速度と移動距離を飛躍的に上げるきっかけとなります。
約60年後の同じ星の配置の時に、日本でも戦後初の国産旅客機が完成していることにも驚きますし、同じ年に首都高速道路の1号線が開通しています。
1903年から世界大戦の終戦までの期間、「国定教科書」が使われていたことも、木星と土星の品位の高さ(同時に本来のサインに帰している状態)に関係がありそうです。
木星は教育や宗教の布教活動などとも関係し、土星は統制する力や権限と関係があり、二つの惑星は「飴(木星)とムチ(土星)」に例えられ、相互に教育的働きをすることがあります。
国定教科書は極端なナショナリズムを助長する側面があるものの、民意を束ねたり、国家の指揮を上げる効果も望めるはずで、木星と土星が本気を見せたら、国定教科書の採用といったような、極端なナショナリズムの助長のきっかけとなる働きも出てくるのだと感じました。
2022年は物事が拡大したり、躍進する傾向に
長々と過去を検証したのは、同じこの配置があった時期にどんなことがあったかを知ることで、2022年も似たような傾向を持つことが分かるはずだからです。
結論としては、2022年は、
行動範囲を躍進させるテクニックの完成や、どこでもドアを彷彿とさせるような要素をはらんだ組織や会社の設立に追い風があり、
同時に、教育改革や民意を束ねるイデオロギーが人気となり、
極端に走ると洗脳教育やナショナリズムに傾倒する場合もあるかも。
という感じですかね・・・。
各人に対しては、次の点が共通したポイントです。
●2022年はチャンス多め。
●「木星の拡大原理」(自己成長や発展など、木星が司る特質)を軸に行動すると、うまくいく。
●行動範囲を普段よりも広めに。
占星術の知識がある人は、次のことを要チェック!
●物事を拡大させる木星が、出生チャートのどの部屋にあるか?
●努力を促す土星は、どの部屋にあるか?
私の場合、2022年は木星が、出生チャート上の「太陽」と「海王星」に対し、「グランドトライン」(*1)を描く位置を経過してくれるので、仕事のチャンス多めの年になりそう。
普段やらないことにもチャレンジしてOKそうです。
ハウスで言えば、2022年は「5~6室」を木星が経過するため、前半は遊び、後半は作業中心でがんばります。
*1/チャート上で、三つの天体がそれぞれ120度に位置して、三角形を形成すること。「幸運の三角形」とも呼ばれる。
それでは、皆さま良いお年を!
宇宙のからくりと人間存在の謎について、物心ついたころから考え続け、古代占星術と錬金術思想にたどりつく。1999年からプロの占星術家としての活動を開始。主にホラリー占星術の研究と実践に取り組みながら、東京、大阪、仙台、福岡などで講師活動やイベントを主催。著書は、『基本の「き」目からウロコの占星術入門①』『基本の「き」目からウロコの占星術入門②』『ホラリー占星術』(説話社)、『フレンドリータロット』(太玄社)など。
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いけだ笑み著/ 太玄社
『ホラリー占星術』
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