はらゆうこの「幸せ未知案内」〈 9 〉あなたの可能性を左右する「リミッティングビリーフ」

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こんにちは、思考と感情を快適化する専門家、ヒプノセラピストのはらゆうこです。
今回も、様々な出来事や出会った人たちから得た気づきを、皆さんの「幸せの未知案内役」としてお伝えします。

自分に制限をかける「リミッティングビリーフ」

世の中は、夏休み突入! 近年は、お盆が夏休み、っていう概念もなくなって、好きな時に、それが秋であれ、「夏休み」として取れる時代になりました。
これもひとつの制限撤廃、と言えるかもしれませんね!

 さて、今回は、「リミッティングビリーフ」という観点から、お伝えしたいと思います。
リミッティングビリーフというのは、あなたに制限をかける「思い込み」のことです。

例えば、「こうでなければならない」とかもそうですし、「これをしてはいけない」など、道徳的観念も思い込みの一種になります。

そのリミッティングビリーフは大別すると、24個前後あると言われています。
多くは、小さい頃に親や周りの大人から与えられた「観念や概念」だったり、子ども時代から今までに何か失敗や失態を犯した際に、周囲からバカにされたり、批判されたりした時にできあがるトラウマから生じるものだったりします。

 そしてその多くは、実は全然不要なものなのに、あなたの夢の実現を妨げる「ドリームキラー」という、大きな大きな虚像へと育っていってしまうのです。

欲しがってはいけない、それを得られないという思い込み

私は普段行うセラピーの中で、「あなたが叶えたい願望はなんですか?」とお聞きするのですが、みなさん。たくさんの願望をお持ちです。それはいいことですよね。

けれども、それがなぜ願望なのかというと、今の自分の手の中になくて「手に入れたい!」と思っているから、願望なんですよね。

なぜ手の中にないのか、なぜ今まで手に入らなかったのか? そこを掘り下げていくと、「欲しがってはいけない」理由が山盛りてんこ盛り出てくるのです。

 世の中には、「思い込みを外す」というセッションがたくさん存在します。
それくらい、私たちはその思い込みに阻まれて、小さな小さな世界で生きているということなのでしょうね。

私はとても厳しく母に育てられ、子ども時代に褒められた記憶はありません。
友だちとふざければ、「恥ずかしい」と言われ、誰かに何かをもらって喜んでいると「卑しい」と言われ、もらったことを喜ばないと「感謝がない」と叱られ、何をしても正解に辿り着けずに混乱したまま大人になりました。

何をどう表現したらいいのかがわからないので、人間関係が当然うまくいかず、「どうせ自分は他人とうまくやれない」という思い込みも大きくなっていったのです。

なりたい自分になれないという思い込みを外す

運が良かったのは、人生の節目節目で「あなたはあなたが思っているよりも、ずっと素晴しいんだよ」と言ってくれる大人が現れたことです。
「ああ、私は私でいいんだ」と思えた時から、私は人に優しくなれました。
だって、相手だって、その人のまんまでいいんだもの。そんなふうに接することができると、当然、人間関係も好転していくんですよね。

あんなに人から批判されることが怖かった私が、気づけば、褒めていただけるような存在になっていくことができたのは、最大の思い込みである「私は、私でいてはいけない」というリミットが外れ、褒められたら「喜んでいいんだ」と思えるようになったからに他なりません。

 時を経て、たくさんのクライアントさんの「私はダメな人間なんです」という思いにセラピストとして触れることとなり、ある時気づいたのが、「願望は制限の裏返し」ということでした。
なりたい自分像というのは、「そうなれるはずがない」という思い込みのうえにある願望なのだ、と思ったのです。

それに気づいてからは、どんな思い込みがあるか、というアプローチから、「どう在りたいですか?」という、その人の願望からアプローチすることが増え、制限を外すことが容易になっていきました。

制限には自分の可能性を広げるものもある

もうひとつ、私が自分の制限を外せた理由を考えてみると、そこには、モデル時代の恩師の存在がありました。
恩師はとっても厳しくて、「黒い洋服は着てはいけない」「手の使い方が汚い!」「階段を降りる時もエレガントに降りなさい!」と、いつもガミガミうるさくて、事務所のドアを開けた瞬間に「今日は20点! 帰りなさい!」と入れてもらうことすらできないこともありました。
一見すると、めちゃくちゃ強い「制限」ですよね。

けれどもその厳しさは全部、私の可能性を信じているからこその制限だったことに、気づくことができたのです。

「安易に黒でキメたら、個性という可能性を広げられない」
「一流のモデルは指先まで優雅」
「階段を降りる脚の運び方にプロ意識が現れる」

あの厳しさはぜーーんぶ、私の可能性という器を広げるためにあったんだなぁ、と今振り返っても涙が出そうになります。

 こうした体験から、制限というものには、自分の可能性を狭めてしまうリミッターと、逆に可能性を広げていくためにあえて課すものがある、という、数段深い理解を手に入れられたことに、本当に感謝しています。

もし今、あなたが何か大きな願望を叶えようとしているならば、今回のこの話を思い出してみて欲しいな~と思います。
あなたの可能性が大きく、深く、育っていきますように。

ではまた!

 

はらゆうこ 
ヒプノセラピスト、メンタルトレーナー、セールスコーチ、企業研修講師。ブライアン・L・ワイス博士の『前世療法』という本に出会い、ワイス博士の日本人初の直弟子からヒプノセラピーを学ぶ。ヒプノセラピストとしてだけでなく、私立高校野球部のメンタルトレーナーとして高校球児と一緒に甲子園を目指しており、また、起業家のためのセールスコーチ、企業研修講師として、思考と感情を快適化するというテーマでセッションやワークショップを提供している。
https://jibunkaikaku.com

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