世界的なスピリチュアルリーダーであり、「奇跡のコース(A Course In Miracles)」のティーチャーとしても活躍する、アラン・コーエンさん。
スピリチュアルなコーチングの実力で、長年、大勢の人の人生を導いています。今回も、珠玉のエッセイを発信していただきましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本第9期ライフコーチ養成プログラム:2021年4月開講!
残席わずか!
世界的ライフコーチのアランさんから直接学び、修了認定を受けることができるプログラム
http://spiritfirst.com/life_coaching_program
アラン・コーエン日本事務局
https://spiritfirst.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
奇跡を使い果たすことを不安に思っていた女性
ある女性が私のラジオショーに電話をしてきて、こんな話をしてくれました。
数年前、子供を身ごもった時、彼女は医師に「赤ちゃんが生まれてくるのは難しいだろう」と言われました。
しかし、彼女は夫と共に子どもの健康を切実に祈り、その結果、赤ちゃんは健康に生まれてきて、今も幸せに生きていると言うのです。
それ以来、彼女は何度か流産を経験し、今、夫婦は「もう一人子どもが欲しいと心底願っている」と言うことでした。彼女は私にこう尋ねました。
「奇跡の数は、私たちにそれぞれ割り当てられているのでしょうか? そして、それを使い果たしてしまったら、もう私たちが奇跡を授かることはないのでしょうか?」。
「そんなこと、あるわけがありません」と私ははっきりと言い、こう続けました。
「奇跡や健康というとものは、私たちが自然に手にすることができるものなのです。際限なく自由に、永遠に与えられ続けます。
自分が手にできる幸運の数は、人のマインドが勝手に決めた限界です。
神からの恩寵は、頼み込んで得る必要などないものです。私たち自身が、恩寵そのものだからです。
神に頼む必要などなく、ただ求めれば良いのです」。
勇気ある行動で大いなる恩寵がもたらされたケース
今月は、素晴らしい恩寵に満ちた行動例を3つ、ご紹介したいと思います。
これは私の著書『Grace Factor(恩寵の法則)』(未邦訳)に書かれているものです。
***
1. 強盗の少年に食事をふるまい、改心させた男性
ジュリオ・ディアスが、ニューヨーク市ブロンクスの地下鉄を降りた時、彼にナイフを突きつける10代の若者と出くわしました。
その強盗は、ジュリオの財布を要求してきました。そして、ジュリオは自分から財布を素直に差し出しました。
少年が財布を奪い取り、そのまま夜の闇に紛れて逃げようとした時、ジュリオは彼にこう呼びかけました。
「ねえ、ちょっと待って。忘れ物だよ。もし今夜、君がもっと人から奪おうとするのであれば、寒くないように、僕のコートも持って行きなさい」。
少年は驚いて立ち止まり、ジュリオを振り返って聞きました。
「どうしてそんなことを言うの?」。
「数ドルを手に入れるために、君はリスクを冒そうとしているんだから、きっと本当にお金が必要なのだろうと思ったんだよ。
実は、僕はただディナーを食べたいだけなんだ。もし、君が一緒に来てくれるなら、大歓迎だよ」。
事実は小説より奇なりです。2人はそのまま共にディナーに行き、椅子に座り、食事をシェアしながら、お互いの人生について話しました。
ジュリオが少年に人生に何を欲するかを訪ねた時、彼は答えられませんでした。ただ、悲しい顔をしただけだったのです。
会計の時に、ジュリオは少年に言いました。
「君が僕の財布を持っていると思うから、君がおごってくれなきゃね」。
少年はジュリオに財布を返し、ジュリオは食事代を払いました。それから、ジュリオは20ドルを少年に渡し、彼が持っているナイフを代わりに欲しいと言いました。少年は、ナイフをジュリオに渡しました。
後にジュリオはこう言っています。
「人に正しく接すれば、正しく接してくれるに違いないと、少なくとも期待することができる。この複雑な世の中でもこれは変わらず、シンプルに証明される」。
(この感動的な話は、Youtube『Hey, You Forgot Something』でドラマ化されたものを見ることができます)
2. あわや轢かれる寸前の病人を走行中の列車から守った男性
50歳のウェスリー・アートレイは、ブロンクスの地下鉄のプラットホームに立っている時、若い男性がてんかんの発作で倒れ、列車が入って来ようとしているホーム下へ転落するのを見ました。
周囲の人が驚く中で、アートレイは線路へと飛び降り、男性の身体を覆い、列車が2人の上を走行する中、線路の間の溝に押さえつけました。
奇跡的に、列車が走り去った後、誰も怪我してはいませんでした。列車の車体はアートレイの頭のすぐ近くを通過しましたが、ニット帽を油で汚しただけで、彼は再び現れました。
この英雄的な素晴らしい行為は、私たちの本質が不死身のスピリットそのものだという深い叡智を教えてくれています。
3. 川に沈みゆく機体の中で乗客の救助を最優先したパイロット
チャーリー・B・スレンバーガーIIIは、アメリカの航空会社のパイロットとして、ある寒い1月の朝、ニューヨークのラガルディア空港を離陸しました。
離陸後まもなく、彼の操縦するエアバス320機は鳥の群れにぶつかりました。その鳥がジェットに吸い込まれたことで、飛行機はすぐに操縦不能になりました。
周辺に滑走路もなく、スレンバーガーの唯一の選択肢は、ハドソン川へ降りることでした。
彼が見事に飛行機を凍った川の上に着氷させたので、近くにいたフェリーの乗組員は事故に気がつき、乗客の救助へと向かいました。
しかし、スレンバーガーの真の勇気ある行動は、ここからです。
彼は自分で沈みゆく機体の通路を通り、誰も機内に残っていないことを確認しました。150名の乗客と5名の乗組員全員が安全に脱出したことを確信したうえで、初めて翼の上を渡り、差し延べられた救助の手を取ったのです。
***
これら3つの話は、私たちが互いに恩寵を広げていけることを教えてくれています。
最悪の状況の中でなくてもあなたは輝ける
『スターマン』という映画では、亡くなったばかりの男性の身体を複製して、地球にやってきた地球外生物について語られています。
***
宇宙からの訪問者は、その男性の「今は未亡人となった妻」に会います。彼女は、最初は驚き呆然としますが、結局、彼を助け始めます。
宇宙からの訪問者であるスターマンは、自分を捕まえようとしている国家権力から逃げて、地球にやって来ていたのでした。
彼は最終的には、追手を出し抜き、救出に来た飛行船と落ち合うように計画します。
彼が地球を去る直前、彼女にこう打ち明けました。
「僕が気づいた君の美しさを教えてあげようか?・・・最悪の状況の時こそ、君は最高に輝くんだ」。
***
試練は私たちに恩寵を広げていくチャンスを与えてくれます。しかし、最善を尽くすために、最悪の状態になる必要もありません。
私たちは、いつでも自分へ向けて恩寵を広げることもできれば、互いに恩寵を与え合うこともできるのです。
危険な時であるから輝くのでもなく、危険でなければ輝かないわけでもありません。
私たちは、望めばいつでも恩寵の中で輝けるのです。
(翻訳/桜水現実)
アラン・コーエン
アメリカ生まれ。ハワイ島在住。世界25カ国で著書が発売されているベストセラー作家であり、セミナーリーダー。全米のTVやラジオなどに多数出演する他、多くのスピリチュアルドキュメンタリーにプレゼンターとして出演。「101 Top Experts that Make our Life Better(より良い人生へと導くエキスパートトップ101人)」の中に名を連ね、その教えの深さと大きさから「Mentor’s Mentor(メンターのメンター)」と呼ばれている。毎年来日するほどの親日家であり、日本でも15冊以上の翻訳本やDVDが発売されている。代表作に『人生の答えはいつも私の中にある』『「願う力」で人生は変えられる』など。

