ジュリアン・シャムルワ来日インタビュー〈2〉ワンネス体験で知った素晴らしき世界

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高校生の頃から、UFO&ETとのコンタクトが始まったジュリアン・シャムルワさん。それをきかっけに2004年、24歳の時に鮮烈な「ワンネス意識」を体験することになりました。
それ以来、ひんぱんにワンネス意識が訪れるようになったというジュリアンさんに、前回に続き当時の状況とワンネス意識について、お話を伺いました。

『ワンネスの扉』(ナチュラルスピリット)より
ジュリアンさんのワンネス体験のまとめ

2004年9月、ソロボンヌ大学に転学するため、パリ市内で一人暮らしを始めた頃から、ジュリアンさんは不思議な体験を重ねるようになります。

当時、アルバイトで墓園の雑草を刈っていたとき、立っている足元から、自分がいる墓園→墓園のあるパリの街→パリがあるフランス全体→フランスがある地球全体、と一瞬の間に次々と感じ、「すべてが繊細で美しい」という感覚に満たされました。

その体験をきっかけに、ぼんやりと景色を眺めているとき、2日に一度くらいの頻度で、「人生って素晴らしい!」という歓喜がふいに込み上げ、心に広がる体験が続いたのです。

10月からはさらに体験がひんぱんになり、「頭の中で誰かと会話している自分」に気づきました。その会話を通して「過去も未来もなく、あるのは今だけ」という気づきを得たり、宇宙や生きとし生けるものとの一体感などを、毎日、しかも日に何度も体験するようになったのです。

こうした体験に戸惑いつつも、やがて冷静に自己観察するようになり、これら一連の体験が「ワンネス意識状態」と知り、その体験のレベルを「5つのステージ」に分類できるまでになりました。

 

全ての美しさに号泣したくなるワンネス体験

──宇宙人たちの来訪に続いて、今度は「ワンネス意識」をひんぱんに体験するようになったそうですが、どう受け止めていったのですか?

最初はこの体験が理解できず、どうにかしてそれが起こるのを止めようとしていました。なぜなら、突然、涙が出てきたり、号泣するといった現象が伴うからです。
あまりにも日常とは違う現象だったので、「自分は大丈夫なのか?」という不安がありました。当時は「ワンネス」という言葉も知りませんでしたから。
ワンネスという言葉があるのを知って、ようやくこの体験が何なのかがわかり、安心できたのは、少し後になってからです。

ただし、泣くことを除けば、すごく感動的な体験でもあったので、「これは、日常的に起こるようなことではないけれど、一時的に身をゆだねることで、何かが発見できるに違いない」と思うようになりました。
たとえば、「そのうち、自分の意識状態次第で宇宙を旅できるのかもしれない」と、前向きに考えるようになったんです。

──それで「意図的にワンネスを起こす方法」を探求されたわけですね。

そうです。最初はとにかく、ワンネス体験が向こうから勝手に、時も場所も関係なくやって来てしまう状態でした。
スーパーマーケットで買い物をしていると、いきなりワンネス状態になって、周囲の人たちの悩みや思いなどが伝わってきて、それに深く共鳴して自分のことのように思えたり、感動が込み上げて泣いたりしていたんです。
人前でいきなり泣き始めると、自分でも止めるのが大変で「警察に、怪しい人がいると通報されないか」と不安でした(笑)。ですから、その体験をコントロールしたかったんです。

そこで、ワンネスが起こる前兆のようなものを自分で観察・分析して、ワンネスが起こりそうになったときの防御法を編み出しました。
結果だけ言えば、実に簡単で、「脳」を働かせて現実的なことを考えると、ワンネス意識になるのを抑えることができます。
つまり、体験を繰り返しているうちに、ワンネスとはハートや魂が主導する体験であることに気づいたんです。
ということは、日常生活のように頭を働かせてしまえば、ワンネス状態にならずにいられます。

──では、逆に、ワンネス意識を体験してみたい場合はどうすればいいのでしょうか?

重要なポイントは、「エンパシー(共感)している心の状態」に自分を導くことです。それは、他者を自分のことのように思う、深い気持ちの状態です。
私の場合、「高い波動」の代用として、他にもクラシック音楽を使ったりしました。そのような、「意図的にワンネスに入る方法」が効果的ですが、詳しくは本に書いています。

──ワンネス状態になると、周囲の見え方はどう変化するのでしょうか? 例えば、すべてが発光して輝いて見えたり、視界が鮮やかに見えるなど、何か特徴がありますか?

人のオーラが見えたりはしませんでしたが、人にはそれぞれスピリットガイドのような存在がいて、そのガイドと話しながら歩いている光景を、よく見ました。
それは、こういうことです。
かつて私は自宅で自分をワンネス状態に誘導して、窓の外を眺めたりしていました。見下ろした道には、たくさんの人々が行き来していましたが、その全員にスピリットガイドがそばにいるのが見えたんです。

歩いている本人は全く気づいていませんが、実はガイドといろんな会話をしていて、その内容が、こちらへと聞こえてきます。
悩みを持っている人は、ガイドが一生懸命「こうしたらいいのでは?」などとささやいています。そういうとき、歩いている本人も、なんとなく納得した表情になっていたりします。
それを見て、「自分も知らないうちに、スピリットガイドと会話しているんだろうな」と気づきました。これは皆さんにも起こっていることで、ただ、そのことに気づいていないだけです。

ワンネス状態で、視界がどのように見えるのかは、私が分析した「ワンネスの1から5までのステージ」によって、変わってきます。
全てのステージで共通していることは、“視覚を含めた五感が一体化してしまうため、視覚情報だけにフォーカスするのは難しい”ということです。
それくらい、日常の感覚とはあまりにも違います。いろんな感覚情報が同時にやってきている状態で周囲を感じ取っているので、このことを説明するのは難しいものがあります。

──スピリットが見えるだけでなく、他者のスピリットから話しかけられる経験もされていますよね? 普段から、誰かのスピリットが見えたり、語りかけられたりされますか?

スピリットの存在を初めて見たのは高校生の時で、母方のおじいちゃんが亡くなってすぐのことでした。私が寝ているベッドのそばに、現れたんです。
その後、ワンネス体験を経て、大学で知り合ったアニアという女学生に関係するスピリットが、彼女へのメッセージを私に伝えてきました。

でも、これまで自分からスピリットを見ようとしたり、こちらから話しかけたりしたことはありません。正直、そういうものはあまり見たくないです(苦笑)。
私の場合、いつも決まって向こうが勝手に現れて、何かを語りかけてきます。つまりは、スピリット次第です。よほど伝えたいことがあれば、現れて伝えてくる、という感じ。
そういうときは、スピリット自体は見ないようにして、「伝えてくるメッセージだけは聞きますよ」というスタンスで、聞くことにフォーカスしています。

──ワンネスを体験している時、体から離脱している感覚はあるのですか?

それは一切ないです。幽体離脱のように、体から出ていく感覚や体に戻る感覚というのは、体験したことがありません。
私にとってのワンネス体験というのは、体を離れてするのではなく、体を伴いながらハート(魂)が体験するものと理解しています。

そのためかわかりませんが、ステージ5という「意識の赴くままに宇宙を自由に移動できる状態」の意識状態に入ったとき、自分の内側から声が聞こえてきたんです。
「これ以上続けていては危ない、心臓が止まる」という直感的な声です。
それ以来、「ステージ4や5」などを自ら望んでするようなことはしなくなりました。

──心臓が止まる、というのは意外ですね。ワンネス状態でいると、健康になったりしそうに思えますが。

「ステージ1や2」の段階なら、日常に近い環境で起こるので、心身のバランスが取れ、健康にもいいように感じました。
でも、「レベル4以降」のように宇宙に出ていくような体験を続けていくと、どんどん体を離れてしまうんじゃないかな・・・。
魂がもし体を離れてしまえば、再び戻れるかどうかは、わかりません。

──「ステージ4や5」のような宇宙的体験で、アカシックレコードのような場所にアクセスしたことは?

アカシックレコードと呼べるかどうかはわかりませんが、「ステージ4」では、他者の人生が360度のパノラマビジョンで見えます。
私の友人や親せきの人の人生が見えましたが、誕生から肉体を離れるまでも含め、過去から未来までがすべて見えるんです。それらはすべて一つに重なっていて、過去も未来もなく、「ただ今がある」という感覚です。
これはとても感動的な体験でした。
でも、私自身の人生の未来情報に関しては、見ていませんし、見たいとも思いません(笑)。

ジュリアンさんが運営する、パリにあるコミュニティガーデンで採れたフレッシュな野菜。見えざる宇宙人との遭遇やワンネス体験が、生き方に大きな影響を及ぼしました。

 

──ジュリアンさんのワンネス体験に、宇宙人は関わっているのですか?

本にも書きましたが、ワンネス体験をしてから、宇宙人との意識的な交流がスムーズになりました。ですから、彼らがワンネス体験をさせたのかもしれません。
「レベル5」で宇宙と一体になり、「宇宙は愛でできている」という体験したときに、「宇宙が好んで見るもの」を私も見る体験をしました。

宇宙の観点から宇宙を見ると、あちこちに惑星があって、その惑星上にはいろんな生命体がちらちらといて、それらの生き物の間のつながりや、生き物のやり取りの中での感情などが手に取るようにわかり、すごく喜びを感じました。
その体験により、宇宙人に対する恐怖心が和らいだのかもしれません。

──では、ワンネス意識の状態になると、たとえば極悪人でも愛せるようになりますか?

ワンネス意識になる際、「ステージ1」という最初の段階で、心に感動の花のようなものが咲き始めます。あふれるような喜びと悲しみが混ぜ合わさってひとつになった感情が、ハートの奥から湧いてくるんです。
その一体となった感情の美しさに、ただただ感動している状態になります。

善悪も同じで、ワンネス意識でいると、すべてが一体化して愛になります。悪人という概念も消えて、「美しい愛すべき命」という思いになります。日常的な価値観といった頭が生み出すマインドの部分が無くなり、ハートで感じるだけの世界になるんです。
その意味で、人は日常的にハートを通して他者を見れば、どんな人にも愛を向けられるのかもしれません。とても難しいことですが。

──ワンネス体験での一番の学びはどんなことでしたか?

宇宙人との遭遇体験とも共通しますが、「人生のいろんな場面で、ハートで判断することの大切さ」です。
私はずっと「頭での判断」に人生を委ねてきました。でも、ワンネス体験によって、人生では時にハートの声を聴き、それに従って判断することも大切だ、と学びました。

これは「魂の声に従うこと」とも言えるでしょうね。もちろん、頭やマインドは肉体を維持するために必要で、ありがたいものです。
でも、人生のすべてを任せるものではない、と気づいたんです。

その他に大切な学びとなったのは、「人に共感すること」と「人生は喜びだけでなく、悲しみも味わいながら生きればいい」ということです。
ワンネス意識の状態は、喜びだけを感じるのではありません。半分は悲しみが混ざっていて、たとえようもなく甘美な感覚です。
悲しみは不要なものに思われがちですが、実は深いところでは喜びとひとつになっています。ネガティブなものに思えても、意味があるんです。

──今でも意図的に、ワンネス意識になったりしているのですか?

いえ、2004年の9月から数ヵ月間で体験を深めて、今述べたような気づきを得たあとは、もう体験する必要性を感じなくなりました。
ワンネスの素晴らしさをしったことで、逆に「今」にフォーカスしたいと思うようになったからです。
私にとっては、この3次元の日常で、まだまだやりたいことがたくさんあるので、その目標をどんどん実現させたいと思っています。

(この記事を書いた人/宙アキラ)

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ジュリアン・シャムルワさんインタビュー(「ナチュスピTV」より)

2019年以降の次元シフト、パラレル地球、人間関係、ワンネス、ネガティブな感情の扱い方

ジュリアン・シャムルワ
Julien Chameroy
1980年、フランスのブルゴーニュ地方、ディジョン市生まれ。パリ第5大学で人類学修士および言語学修士。台湾の淡江大学外国語文学部でフランス語助教授を1年間つとめ、帰国後、パリ第3大学で教育科学博士。16歳でUFOを目撃して以来、謎の宇宙人との交流が始まり、なんの予備知識もないままに繰り返しワンネスを体験。その現象を長年つぶさに記録した手記を書籍化。
現在はパリ在住。都会の中心に自然との絆を取り戻すことを目的に、コミュニティガーデンの活動に力を注ぐ。パンケーキ店を経営する一方、ビジネススクールISMACでマネジメントとビジネス展開を教えている。少年時代に日本アニメの大ファンとなり、14歳より独学で日本語を学びはじめ、留学生との交換学習を通じて会話を習得。日本語能力試験1級、華語(台湾中国語)文能力測験B1取得。

『ワンネスの扉』
ジュリアン・シャムルワ著/ナチュラルスピリット
本体1500円+税

「僕たちは『人間』の体験をしている宇宙なのだ! 」。冒頭から躍動感あふれる展開、読み出したら止まらない!
フランス人のジュリアンさんが流暢な日本語で書いた、愛の宇宙をリアルに綴った、圧巻のワンネス体験記。シンプルな言葉で、目に見えない魂の交流を鮮やかに語ります。

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