こんにちは。占星術家のいけだ笑みです。
昨今の空模様から連想される徒然について、今回も発信します。
太陽系を体感できるスタンプラリーに心奪われて
ヘロー、ヘロー!
あんなにも暑かった日々が終わり、過ごしやすい陽気が続くので、スタンプラリーがはかどりますね!
スタンプラリーといえば、東京都三鷹市主催の「太陽系ウォーク」という、星好きにはたまらんイベントをご存じでしょうか。
三鷹市には国立天文台がありますから、三鷹駅を太陽の位置とし、太陽系惑星たちを13億分の1の縮尺で配置。歩いて太陽系を体感できるスタンプラリーが、毎年秋に開催されます。
https://www.taiyokei-walk.jp/concept/
2020年はコロナの影響から中止となってしまいましたが、私は縁あって太陽系ウォークに過去何度か参加し、すっかりスタンプラリー大好き人間になってしまったのです。
街を太陽系のていで歩き回る「太陽系ウォーク」では、比較的太陽(三鷹駅)に近い軌道をもつ水星は、駅ビルや駅前の小田急バスステーション、タリーズなどが該当し、金星は駅周辺の花屋、メガネ屋、ブティックが管轄します。
太陽系ウォークは当然ですが「天動説」なので、金星より少し離れた位置には地球、火星、小惑星帯からはケレスまでが三鷹駅から300メートルくらいに分布します。
火星エリアで食べるラーメン、また食べたいなぁ。
惑星スタンプが配置されているショップは占星術のシンボルと一致する部分も多く、距離を体感しながらシンボルのシンクロニシティも楽しめるのが、このイベントの魅力です。
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●水星/ターミナルビル、バスステーション、ファストフード
●金星/花屋、ケーキ屋、メガネ屋、ギフトショップ
●地球、火星/スポーツジムや飲食店多数
●木星、土星エリア/事務所、オフィスが増えてくる
●天王星/公園、学校、住宅街、病院もあり文化的
●海王星エリア/大学、JAXA、コーナン、業務スーパー、町工場
●冥王星/農場、空き地、高速道路、開発中エリア
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中心地(駅)からの距離感で、このような分布になるという自然派生的なところが、大変興味深いのです。
どの街も、基本的には同じような広がりを持つ配置であることに、注目してみてください。
私は都市や建造物の角度(方位)と天文学との因果関係に最近関心があり、そういった文献を何冊か読んだのですが、この分野の沼感、やばいです。
上にあるものは下にあるものと同じ・・・。占星術の基本構造がここにも!
そういえば、天王星エリアに該当する井之頭公園で、お散歩中の鏡リュウジさんにばったり遭遇したこともありました!
思いがけない遭遇に舞い上がってしまい、太陽系ウォークのシステムと地図を鏡さんに見せる私。鏡さんの母校が海王星エリアにあることを見つけて、喜んでくれた鏡さん・・・。
いかん、いかん。
このままではスタピ11月向けの発信が、三鷹国立天文台の回し者状態で終わってしまう。
行動力と頑張りがグイグイ後押しされる
突然始まる、「11月の空模様」をお届けしましょう。
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1日 太陽と天王星オポジションを幕開けに
↓ ↓ ↓ ↓
10日 金星 オポ 火星
10日 太陽 △ 海王星
13日 木星 合 冥王星
15日 新月
15日 太陽 * 冥王星 合 木星 (*の意味を教えていただく)
16日 金星 □ 冥王星
19日 太陽 * 土星
24日 水星 △ 海王星
28日 金星 オポ 天王星
29日 水星 * 木星
30日 満月
《アスペクトの意味》
●コンジャンクション(合)/ホロスコープ上で、天体同士が同じ方向に位置する状態=互いの力が混じり合って強まる。
●グランドトライン(△)/ホロスコープ上で、3つの天体が正三角形の形に位置=互いを安定させる作用が働く。
●スクエア(□)/ホロスコープ上で、天体同士が90°に位置=不意打ち的な作用が働く。
●オポジション/ホロスコープ上で、天体同士が180°に位置する状態=互いに緊張感が生まれ、刺激しあう。
●セクスタイル(*) /ホロスコープ上で、天体同士が60°に位置=互いに快適な状態。
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11月のコントラストは、「太陽の健全さ VS 金星の複雑な動き」でしょうか。
太陽はほとんどの惑星と発展的、かつ生産的角度を次々に渡り歩くので、冒頭の天王星とのオポジションがもたらすメインテーマである「独立」「改革」「変革」など、新しい取組を実現できるだけの行動力と頑張りが、グイグイ後押しされる流れです。
端的に言って、11月は動かしがたいと感じていた慣習を変えることができる月になりそう。
天王星が牡牛座入りした2019年からの不動宮は、不動宮なのに動くし、変わるんです。
長く続いた関係が実を結んだり復活する流れに
最期に11月10日の天秤座金星と牡羊座火星のオポジションからの、金星のハードアスペクト続きはなかなかドラマチックなので、少しふれておきましょう。
お互いの本来のサイン(ドミサイルルーラー)上で形成されるこの緊張した配置は、私には「プロポーズ」「告白」といった関係性における劇的展開にみえます。その頃に、長く続いた関係が実を結ぶ可能性を期待してよいと思いますよ。
ただし、その後の金星の動きが、16日冥王星とのスクエア、28日天王星とのオポジションと次々にシビアな角度を歩むため、一度は受け入れたものの「本当にこの人(この相手、この会社、この学校・・・)でいいの?」などのダウトに見舞われるところまでが、ワンセットです。
でも、まだ結論を出すのは待ってほしい。
12月10日には、金星はデトリマントサインで弱気な状態で冥王星と吉角度を形成。この時期に、愛情面での関係は復活の流れが来そうなので、離れるにしても、元鞘に戻れるような逃げ道を用意しておくと安心です。
宇宙のからくりと人間存在の謎について、物心ついたころから考え続け、古代占星術と錬金術思想にたどりつく。1999年からプロの占星術家としての活動を開始。主にホラリー占星術の研究と実践に取り組みながら、東京、大阪、仙台、福岡などで講師活動やイベントを主催。著書は、『基本の「き」目からウロコの占星術入門①』『基本の「き」目からウロコの占星術入門②』『ホラリー占星術』(説話社)、『フレンドリータロット』(太玄社)など。
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『いますぐ深読みできる フレンドリー・タロット』
いけだ笑み著/ 太玄社
『ホラリー占星術』
いけだ笑み著/説話社