こんにちは、ビジョナリー・アーティストの深瀬啓介です。
今回は、蔓延しているコロナやインフルエンザといったウイルス騒動についてお伝えしたいと思います。
ウイルスとはどのようなドリーミングなのか?
ウイルスは、「恐れ」と「不安」のドリーミング(※1)です。その裏側には、「生存」と「獲得」の罠が働いています。
この罠の正体は、他者から脅かされうる「自分」という分離感です。恐れるほどに、「自分」という存在感が増します。そして、そんな「自分」を守らねばならないという思考に呑み込まれていくのです。
※1/ドリーミング(dreaming):「情報とエネルギーと意識」を一つのものとして表現した言葉。「魂も体も環境もこの世界のすべてはドリーミングである」とするドリーミング・セラピーの中心的な概念であり、この世界は“何者かが夢見た世界”であることを表す。
恐れから思考に呑み込まれると、不安な感情が強化されます。その不安に取り憑かれると、さらに思考に呑み込まれてしまいます。
こうした恐れの中で、「確かに『自分』が存在している」という実感を得られるようになっているのです。これは、「平和を実感するには戦争を経験すればよい」というような考えです。人はよく、このような二元的な思考を使います。
ウイルスが生物か非生物かという見分け方は科学者に任せ、ドリーミングという視点で捉えてみれば、この世界のすべては“夢見られたもの”です。
そのため、生物であろうが非生物であろうが、同じドリーミングです。肉体もウイルスも同じドリーミングです。
ドリーミングとして、肉体とウイルスに違いがあるとすれば、その内容です。ドリーミングは「情報とエネルギーと意識」を一つとして見ます。
それぞれどのようなものかを、簡単にご説明しましょう。
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●肉体の「情報」/この世界における「自分」の物理的な「現れ」。
●ウイルスの「情報」/この世界で「自分」の増殖のために他の生体を利用する「現れ」。
●肉体の「エネルギー」/この世界で物理的に生存する作用。
●ウイルスの「エネルギー」/他の生体を破壊しながら増殖する作用。
●肉体に対する「自分の意識」/物理的に分離している体験。
●ウイルスに対する「自分の意識」/生存を脅かされる体験。
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ドリーミングはエゴに属しているので、その土台は“分離の概念”です。そして、「自分」というのは、文字通り「分離」によって確認される「自我」のことですから、エゴによって作り出されている“分離の夢”です。
肉体というのは、「自分」の物質的な“分離の体験”としての、この世界での「現れ」です。
ウイルスがもたらす闇の中に生まれた光
この世界においてウイルスは、「自分」を脅かすものとして働いているのです。
「自分」の肉体にとってウイルスは良いか悪いかと言えば悪いでしょうし、好きか嫌いかと言えば嫌いでしょうし、快か不快かと言えば不快でしょう。
しかし、「社会」においてウイルスは良いか悪いかと言えば、明確に決められない部分もあるようです。
脅かされることを別な視点で捉えれば、今回のウイルス騒動によって、人はさまざまな問題に気づくことができました。
国における安全対策の問題や人々のデマによるパニック、健康や衛生に関わる問題や経済的な変動など、こうしたことが一気に起きたので、国の安全対策や人々の危機管理などが変わるきっかけになったでしょう。
このように、「集合的無意識(※2)における元型(※3)」としてのウイルスは、破壊と創造を司るトリックスター(神話や物語の中で、状況を引っかき回すいたずら好きな存在のこと。善と悪、賢者と愚者など、異なる二面性を持つ) であると言えるかもしれません。
※2/集合的無意識(collective unconscious):分析心理学のユング(Carl Gustav Jung)が提唱したもので、人間の無意識にある個人的な経験を越えた人類に共通する領域のこと。
※3/元型(archetype):ユングが提唱した集合的無意識にあるさまざまな象徴を生み出す源となる、イメージの「雛型」のようなもの。人は元型という雛型によってさまざまな象徴をイメージするという。
特にデマとパニックというテーマでは、人々は簡単に冷静な判断と行動ができなくなるということや、たとえ「自分」が冷静であっても、トイレットペーパーの買い占めなどの社会的な動きに対抗することは難しいということも分かりました。
社会とのつながり、人々とのつながりはなかなか切れるものではありません。分離という考えにおいて、「分離したくてもできない」ということほど、怖いものはないでしょう。
なぜ今、ウイルス騒動が起きているのか?
そして、なぜ今、ウイルス騒動なのでしょうか?
統合、非二元、ワンネス、目覚め、みんな一つなんだよ・・・といったスピリチュアリズムを掲げている人には、ウイルス騒動がその信念を試しているように思えるかもしれません。
ちょうど人々に目覚めの潮流が起きている今だからこそ、分離しきれないつながりを、ウイルス騒動で体験しているのかもしれません。
エゴはウイルスを使って人々に不安を感じさせ、“分離の体験”を強化しようとしているようです。でも、この騒動は目覚めへの意欲を試すように働いていると捉えるなら、ここで「どのように在り方を整えるのか」がテーマとなります。
ちなみに、ウイルス騒動は本来の「自己」へと導く大いなるガイドが起こしていることではありません。どのようなときであっても、ガイドは常にあなたに平和を思い出させるように働きます。
あなたは平和を選択しますか? それとも恐れを選択しますか?
ふかせけいすけ/ビジョナリー・アーティスト、企業研修講師、カラー心理セラピスト。1972年宮城県生まれ。人生を導く大いなる「ガイド」とのつながりを通じて、絵を描く画家として活動している。2019年、「ガイド」との交流から初の『ドリーミング・セラピー・カード』が完成。全国各地で講座やセッションを開催予定。著書に『カラーリーディング』(文芸社)がある。
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