松村潔のアナザーワールド/vol.17 人形作りへの回答と物質体からエーテル体へのシフト

B!

facebookなどをやめてしまってから、質問がメールで来るようになった。
で、このうち、人形作りをしている人の質問があり、youtube動画で回答したのだが、なんとなく説明し足りない気がしたので、いい機会だからここで書いてみよう。

「私は毎日人形を作っています。(略)分身作り的作業の時間が一番心地いいと感じます。けれども地上の素材を使った人形作りは、トゥルパのような精神的分身を作ることとは逆方向なのでは? と最近不安に思いました」。

生命存在は、「下降オクターヴ型」と「上昇オクターヴ型」の二種類がいる。創造の光線の下降をあらわす下降オクターヴ型は、意識や想念を物質化する方向に向かう。それは自己を分割することで、中国の陰陽魚図のように主体と客体に分割して、客体の側は意識が投射されていく対象となっていく。

意識は分割されればされるほど物質に近づくので、やりすぎると自分が物質に閉じこめられたような気がすることもあるが、そもそも生命は7つの層でできており、下に降りて行くにつれて下に閉じ込められるというわけではない。それまでの7つの階段の軌跡は、そのまま残っているのだから。

で、ここで言う「トゥルパ作り」は物質素材を使わず、物質よりも少し振動密度の高い月の成分で作るので、アリスタ・クロウリは「月の子供」と表現していた。
アリストテレスの言う「月上の第五元素」と、「月下の四元素」と言う時、月は意識と物質の境界線なので、物質のような物質でないような中途半端な状態にあり、しかしアリストテレス的に月下の物質としての四元素、すなわち火、風、水、土という四種類では一番上の火に分類もされる。

火の元素の上のほうが月が示す濃いエーテル体、下のほうがレプトンに分類される電子などにあてはまると最近は考える。
これは物質に近づくほど想念に従わない物質となり、上のほうはまだ気分、意欲、熱意、イメージなどに従う物質だということなのだ。電子は想念に従うのか、というと、電子を動かせる人と、動かしにくい人がいる。

で、物質的なものはすべて自己分割によって作るという下降オクターヴ型の人からすると、自分の底部は月の振動密度で十分だと考えるケースもある。
わたしはそのように考えるので、たとえば毎日話したり、交流したりするトゥルパは、エーテルのレベルで十分だ。そもそもトゥルパを作っておくと、宇宙人がそこに降りてくることも頻繁だ。レンタルスーツのように思うらしい。

でも、まだ自分の物質的身体が重すぎて、これが自分の人生の邪魔をしているように感じる人は、月下のレベルにまで自分が浸透していないために、そこが機械的になり、思うままになっていない。
スペア式に言うと「多数の人の共有物」で、ひどくありきたりのものに従わなくてはならない。
それを改善するために、そこまで一度降りたい。そしてそこを柔らかくして、自由に扱うことができれば、鉛を抱えて歩くような気分から解放されていく。

このような場合には、気のレベルで作られるトゥルパでは物足りず、もっとどしんと胃の底に落ちてくるような人形を作りたいと思うのではないか。いわば、わたしは麩だけ食べても満足だが、やっぱりステーキ食べたいと言ってるような感じだ。

しかし、「地上の素材を使った人形作りは、トゥルパのような精神的分身を作ることとは逆方向なのでは?」というわけではないんですよ。

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