「地球創生神事」活動家・天無神人インタビュー〈5〉 失っていはいけない「和の精神」

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20年前に、宇宙の創造主(マスター)と言えるべき存在とつながったことから、全ての疑問の答えを得られるようになり、以降、「地球創生神事」を中心に活動している、天無神人(アマミカムイ)さん。
日本人の知られざる歴史をひも解く日本の神々と天皇家のルーツと役割』(ナチュラルスピリット)も好評発売中の天無さんに、日本特有の和の文化が持つ意味について伺いました。

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八百万の神への畏敬の念から生まれた和の文化

──日本人は現在、どう変化してきているのでしょうか?

意識世界と現実世界の両方を観るとわかりますが、こういうことです。
戦争に負けるまでは日本人は天皇を中心として、軍備も含めた中央集権型の国家でした。ある意味、男性社会の象徴でしかなかった時代であり、それは一歩間違えると、ヨーロッパの王政となんら変わりありません。

どの国でも支配体制があったけれど、日本人がすごいのは、あれだけ強力な支配の中にいても、日本人だけが持っている「和」の文化が継承されてきたことです。

この、和の文化の元は、八百万(やおよろず)の神に対する畏敬の念という、概念にあります。それが、各部族をまとめて、ひとつの部族として統合してきました。
そのような経緯があったからこそ「和」の文化が生まれましたが、このような概念は世界のどの民族も持っていません。

日本人がどれだけ支配されようと、差別があろうと、「和」を継承できた理由は、「和」の精神には庶民の魂の繋がりがあるからなんです。
これが日本の文化の素晴らしいところで、本当は和の精神を輸出できる国なのに、「和」についてちゃんと語れる人がまずいません。
このことがわかると、考え方が変わると思います。

精神世界で「全てはひとつ」などと表現されますが、「それって、バカバカしい」と僕はいつも思うんです。
元々、私たちはひとつのものから「分霊」として生まれてきているというのに、その分霊が「元に戻ること」を考えちゃダメなんですよ。戻るのではなく、進化しなきゃ。

分霊たちが進化して生まれた国家が、和の国・日本です。その精神を世界に伝えていくことが、さらなる進化というものです。なのに、どうしてそこに気づかないのかが残念です。

個人主義のスタンスが物事を崩壊させていく

──さらなる進化のためには、何に気をつければいいのでしょう?

ヨーロッパもアメリカも個人主義です。日本は戦争に負けて以来、個人主義へと流れ込んでいきました。
和する精神を持つ文化の人々に個人主義を与えたらどうなるかというと・・・、皆、好き勝手するようになるんですよ。
例えば、アジアのジャングルに暮らしていた先住民の、このようなケースがあります。

* * *
1960年代くらいに、文明人が訪れ、裸族の一人にTシャツを与えました。すると、他の者たちが「それを自分にもくれ」と口々に言いました。
それからしばらくして、同じ文明人が再び訪れ、今度は下着を与えました。彼らはそれにより、下半身を隠すことを覚えたんです。
そうやって、「個」の文化が始まって、彼らは「今度は何をくれるんだろう?」と思うようになりました。
それから3ヵ月して、その村は崩壊しました。
* * *

このケースからも言えることですが、個人主義とは、「分解させる」「崩壊させる」方向に向かわせるものなんです。
崩壊させて、強制支配へと変えていくのが、個人主義のヨーロッパやアメリカ、中国などの国々です。日本の成り立ちと、逆です。

日本は統合していくことで、「和」を作った国。その原点に再び戻って、日本人の良さを世界に伝えていくことがすごく大事な時期なのに、現在、この国では逆の発想をしています。

──確かに、このコロナ禍の中、社会的なルールや個々人の考え方の面で、分断が進んでいます。

「個」から見るか、「和」から見るか、このことに気づく人がこれからどれだけ増えるか? このことを、僕は10年以上、ずっと発信し続けているんです。
今の時代は、直接相手に会えなくても、ネット上でグループを作れます。一番大事なものを守りあえる仲間が、どれくらいいるか?
そういう文化が小さくてもでき始めると、その精神性が普通になってくるんです。

これからの時代は、「普通」の状態が変わってきます。
今、世界で「普通」とされている状態に対し、「新しい普通」を作れるのは、日本人なんです。そのことに気づいて欲しいと思いますね。

──日本人は、意識を進化させないといけないということですね?

「新しい普通」を作ることが、進化です。昔の「和」でなく。
僕はかつて田舎から都会に出てきました。都会独特の「個」の寂しさというものが嫌で、今もそうです。現在は都会と札幌の行き来の中で暮らしているけれど、結局、「これも学びなんだな」と理解しました。

和と個、どちらもある面では必要。でも、みんなが一番求めているのは、人とのつながりです。それが切れた時、心が死にますからね。

だからこそ、和について語る必要があるし、和はとても高度なものなんです。
武道や茶道など、日本の「道」という文化には和の精神が息づいているし、それは日本人の国民性そのものです。

そのような和の精神を伝えるのに一番ふさわしいのが、女性です。なのに伝えることのできない人が、僕の同年齢の女性を見ても多すぎます。
お母さんたちは、次世代を担う子どもたちに和の精神を教えていって欲しいですね。

(この記事を書いた人/Y-MAYUMI)

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天無神人さんによる『日本の神々と天皇家のルーツと役割』、出版記念イベント!
2021年6月27日(日) 14:00〜17:00
会場/ナチュラルスピリットセッションルーム
料金/5,000円(税込)

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天無神人
アマミカムイ/1959年、北海道生まれ。幼い頃から霊感が強くさまざまな霊的体験をする。一時、霊能力を封印していたが、1998年、霊視および透視能力が復活する。2000年に、全宇宙の創造主(マスター)と対話し、真理を悟る。その後、さまざまな神事を行い、「地球創生SNS」「スピリチュアル大学校」などを通して、人々に必要なメッセージを伝えている。著書に『白龍の神導き 沖縄 宮古島・伊良部島』(ハートランド龍球)、『アカシックレコード13星団の秘密1 前世を超えた遥かなる起源へ』(ヒカルランド) など。
地球創生公式ホームページ https://earthtscu.jp/

日本の神々と天皇家のルーツと役割』
天無神人著/ナチュラルスピリット

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