20年前に、宇宙の創造主(マスター)と言えるべき存在とつながったことから、全ての疑問の答えを得られるようになり、以降、「地球創生神事」を中心に活動している、天無神人(アマミカムイ)さん。
日本人の知られざる歴史をひも解く『日本の神々と天皇家のルーツと役割』(ナチュラルスピリット)も好評発売中の天無さんに、ご自身の解脱体験や霊的能力、ご神事活動の歩みについて伺いました。
全宇宙の創造主との対話で悟りを得る
──霊的な能力をお持ちですが、問いかけに対する答えはどこから得ているのですか?
僕は37歳までサラリーマンをしたあと、自営業をしていた42歳の時に、解脱体験をしたんです。今から20年前のことでした。
きっかけは、悟りを得たいと思って始めた、瞑想習慣によるものです。当時は、いくら稼いでも喜びを感じることはなく、「いずれ死んだ時に、この世にあるものは何も持っていけない」と思っていたんです。
それまで一人で瞑想をしてきましたが、ある時から、瞑想中の自問自答が始まりました。そのような自問自答の最中に、意識が肉体から抜け出て、2度、解脱したんです。
そのたびに「上の次元」に行き、いろんな世界を見てきました。しかも、1回目よりも2回目のほうがさらに高い次元で、3回目には最高地点まで行ったんです。
その時に、「全宇宙の創造主=マスター」と対話しました。宇宙で起きた全ての歴史も、地球上の全ての歴史も、何が起きてどうなっていったのか、全部真実を教えてもらいました。
その体験の内容は、今はもう記憶にないし、普段は覚えていませんが、「あの情報を思い出したい」と思えば、瞬時に記憶が降りてくるんです。
──それは、いわゆるアカシックレコードからの情報ですか?
いえ、違います。アカシックレコードというのは、宇宙の“ある場所”のことなんです。そこに入る鍵を持っていないと、中には入れません。
ちゃんと鍵を持っている人は、全宇宙の全存在の魂レベルからの記憶情報を降ろせるけれど、僕から見てそのような人は滅多にいません。
なので、アカシックリーディングを行なっているほとんどの人は、自分の守護霊が教えてくれている内容を伝えているだけでしょうね。
それだと、本当のアカシックの情報とは全然違います。その意味で、例えば、エドガー・ケイシーやインドのアガスティアの葉の情報は、ちゃんとアカシックレコードに入れているので、正しい情報です。
こういう、自分が知り得た情報を精査する審神者(サニワ)的なことも含め、今では何でもわかるようになりました。
──20年前に、全宇宙の創造主と対話したことで、霊的能力が開花したわけですね?
あの時、創造主との長い対話の中で、真理について悟ったんです。最終的に理解したのは、こういうことでした。
真理は、それ自体は真理ではない。
人は真理がわからないから、真理を求める。
しかし、真理がわかった瞬間に、もうそれは真理ではない。
真理がわかった段階で、「さぁ、今から新しい始まりだ」ということになる。
それがわかってハッと我に返り、「だから、自分はまだ死なないんだ・・・」とも思いましたね。
それまでの42年間の人生は、自分の霊的な能力と現実との折り合いがつかず、めちゃくちゃ辛く苦しかったからです。
──ということは、いろんなことをキャッチしすぎていたのですね? 今でも、人のオーラや見えない情報が飛び込んでくる感じですか?
オーラや霊体に関しては、見ようと思えば、いつでも・・・。
生まれつき霊的な能力があったけれど、それが嫌で「見たくない」「聞きたくない」と否定していたんです。昔は、いろんな情報がバンバン勝手に飛び込んできて、大変でした。
例えば、通行人の情報がいちいち自分の中に入ってきたら、頭がおかしくなっちゃうでしょ(笑)。
ニコニコしたスタイルのいい女性がこちらの方にやって来たので、その様子を何気なく見ている瞬間にも、「あいつを殺してやりたい!」というその女性の腹の中の想いがわかってしまったり・・・。
だから、自分の中では、読み取るスイッチを入れるかどうかは“対象物を意識するかしないか”“自分がどこまで対象物を認識するか”の問題だとわかりました。
意識・認識しなければ、気をわずらわす心配はない。だけど世間には、それを自分で選択できることを知らない霊能力者もいたりしますよね。
それができなかった頃、僕の場合は、病院の前を通るのが大変でした。
墓地は意外とそうでもなかったです。お坊さんの供養によって、霊体たちをおさめていたんでしょうね。
でも、お経や祝詞をちゃんとあげてないお寺や神社は論外で、「何だ、あれは?」と思うくらい、堂内に御霊がバンバン飛んでるのを観たりしました。
大体、清潔さのない神社は、そこを守っている宮司の心が現れている証拠です。賽銭箱だけピカピカなのは、おかしいでしょう?
そういう神社は、神の思いからすると、僕は神がかわいそうでたまりません。
僕は「神のご相談役」なんです。本当は、神のお願い事なんて聞きたくないですけど、そういう神社をちゃんとお祀りするよう、神からご神事を頼まれたら従わざるを得ないです。
何百箇所ものご神事活動から希望を発する人の育成へ
──長年、ご神事の活動をされているとのことですが?
最初は、北海道の自然界にお詫びするご神事をやっていて、その次に沖縄に行くことになりました。
現地の人に「来て欲しい」と頼まれたからですが、当時、沖縄までは交通費がめちゃめちゃ高くて、お金もない一番貧乏な時だったから、「そんなこと言われても行けないよ」と思ってました。
それから1年後に、どうしても行かなきゃいけない状態になって、現地に訪れたら、そこからが本格的な神事の始まりでした。
毎月通わなくてはいけなくなり、神から頼まれているのはわかるけど、でもお金はない、という状況だったんです。
なので、「神よ、行きたいけどお金がないので無理だ。この状況を何とかしてくれ、そうしたら行くから」と願っていました。
すると、ある奇跡的な出来事が起きました。
移動に必要な交通費や、宿泊費に充てるための多額の支援金が見知らぬ人から口座に振り込まれ、沖縄でのご神事が実現したんです。
現地には一緒にご神事をする人たちがいて、彼らと一緒に何百箇所もまわりましたね。
でも、ご神事自体でお金をいただいてたわけではなかったので、相変わらず収入にはならなくて、「こういうことを、自分はずっとやっていくのかな?」と心細く思っていました。
例えば、現地での数日分の食事代が5000円かかったとすると、僕の個人鑑定に5000円を支払ってくれる相談者が来てくれて、なんとかつじつまが合ってるみたいな感じだったんです。
家賃は妻に払ってもらうほど、お金が無い状態でしたから(笑)。
──ギリギリの状態からスタートされて、活動が拡大していったわけですね。
2015年に、この国の神さまたちの居場所や、人々の過去の記憶を整えるご神事が終わりました。
それまでの活動をお金にはしてこなかったこともあり、見えない世界を正しく理解するための「スピリチユアル大学校」というのを創って、この時点から、皆さんに教えることを始めたんです。
「希望を発する人たちが、この国にもっと増えないといけない」という想いで今までやってきました。
現世で得たものはいずれなくなるからこそ、大事なのは人とのつながりと、人への思い──。
自分一人でどう頑張ったって、誰かがいないと何も始まらないということを正しく伝えたいですね。
(この記事を書いた人/Y-MAYUMI)
天無神人
アマミカムイ/1959年、北海道生まれ。幼い頃から霊感が強くさまざまな霊的体験をする。一時、霊能力を封印していたが、1998年、霊視および透視能力が復活する。2000年に、全宇宙の創造主(マスター)と対話し、真理を悟る。その後、さまざまな神事を行い、「地球創生SNS」「スピリチュアル大学校」などを通して、人々に必要なメッセージを伝えている。著書に『白龍の神導き 沖縄 宮古島・伊良部島』(ハートランド龍球)、『アカシックレコード13星団の秘密1 前世を超えた遥かなる起源へ』(ヒカルランド) など。
地球創生公式ホームページ https://earthtscu.jp/
『日本の神々と天皇家のルーツと役割』
天無神人著/ナチュラルスピリット