ばら色人生プロデューサー・公認心理師のcocoです。
2020年はコツコツ継続してきたものが花開く年! 一生懸命、日々を送ってきた自分をほめて、どんどん前に進みましょう。前に進むためのヒントをこれまでも綴ってきましたが、覚えていますか? 実践していますか?
今回も、人生を豊かにしていく方法をお伝えしていきます!
今生に大きな影響を与えている過去世のプログラム
ところで、人生には何度も繰り返される問題・課題というのがあります。乗り越えて学んだのに、また似たような出来事が……。そんな想いをしている方は多いのではないでしょうか。
理由は、その学びがプログラムとして、魂やアカシックレコードにインストールされているからです。
そのプログラムを消去しない限り、プログラムは繰り返し作動し続けるのです。よほど過去世で、その経験を悔んだり、教訓としたり、もしくは再度学んでもっと魂を成長させようと決めたのかもしれませんね!
ですが私たちには、過去世や生まれる前の記憶はほぼないですから、「なんで同じことばかり起きるのかなぁ?」と考えてしまうわけです。私が行っているスピリチュアルメソッド・SRT(スピリチュアル・リスポンス・セラピー)は、そのプログラムを消去していくものです。
最近、「家族の問題」「大変な両親・兄弟・姉妹」について、SRTでどうにかできないですか?という問い合わせが増えています。SRTで変容する部分もたくさんありますが、自分の在り方でも変化は可能です。
そこで今回は「家族」について書いていきたいと思います。
家族は、自分の人生の基盤ですから、大きなテーマとして抱えている方も多いのではないでしょうか。
問題を抱えた家族が繰り返したネガティブなパターン
私の人生にとって、最も大きな課題は「家族」でした。
今も問題がないとは言えませんが、25年前と比較するとものすごーーーーく良い状態になりました。
事の発端は、兄が20代半ばから発達障害の幻覚、幻聴(発達障害でも稀にこういう症状があります)などが頻回に起こるようになり、仕事にもいけなくなり、家でも一人で過ごせないような状態が何年も続いたことから。
そのまま25年近く、外で継続的に働けない状態になり、アルコール依存症になりました。母もキッチンドランカーだったらしく、一つの大きな出来事がきっかけとなり、深刻なアルコール依存症になりました。
父はいい人でもありましたが癇癪持ちで、感情コントロールが上手くできず、加齢とともに暴言が増えていきました。父は、母や兄に対してはモラハラ的で、3人は共依存関係でした。自分の問題は「相手が変わればいい」という考えや責め合いが、ずっと続いていたのです。
父が亡くなる直前に知ったのですが、仕事でたくさんお金を銀行から借りて、金額を知ったときには、ちょっと途方にくれました。
母は途中からひどいアルコール依存になったので、居間でとぐろを巻いたり、倒れて頭を打ったり、外に出て車にぶつかったりしていました。その度に私が呼び出されました。
父母と兄は、面倒なことへの対応は私に任せれば解決してくれると思っていて、何かある度に私にいろんなことが降りかかってきたのです。
友人に「cocoちゃん家族は、私の周りにいる問題ある家族を持つ友だちの中でワースト1」と言われたこともありましたが、「もっと大変な家族はたくさんいる」「どうにかなる」「どうにかする」の3つの言葉と仲良しでしたので、明るく過ごせていたと思います。
もちろん、時には「なんでこんなに大変なんだろう? 辛すぎる」と思ったことは多々あります。家族と音信不通にしたこともありました。理由は、お酒により怒りのコントロールが上手くできなくなった兄と大喧嘩の末、「殺されるかも?」という恐怖の体験をしたためです。
それでも3~4ヵ月も経てば、両親からのSOSに応えて、兄も住んでいる実家に立ち寄ったりするわけです。「家族だから仕方がない」と思っていましたが、この行動はDV被害者の行動パターンに類似しています。
それでも私以外が機能していない家族だったので、何かあれば呼ばれ、「仕方がない、私がするか……」とあきらめて実家に帰るようにしていました。
視えてきた過去世の自分は「毒殺を企てた老人」
そんな中、SRTのメソッドに出会い、自分自身と家族のエネルギーをクリアにしていったら、改善の速度が増していきました。
自分自身がクリアになればなるほど、家族の状態に変化が現れるのです。少しだけれども確実に、でも、求めるほど劇的な変化ではないという、ちょっとしたジレンマ状態にいたとき、「このアルコール家族問題の根幹は何なのだろう?」という疑問が湧いてきました。
私はお酒を受け付けない体です。それなのに、家族は結構お酒好き&大酒のみでした。
「お酒問題の原点を知りたい。そうだ、過去世に行こう」という気持ちが湧き出てきました。ネイティブアメリカンのシャーマンメソッドの中に、過去や未来に行けるメソッドがあり、実は私はシャーマンメソッドも教えることもできるので、さっそく過去世へGO! したのです。
このとき、私は家族のお酒問題の原点を意識しながら、過去に続く場所に進みました。すると、暗闇の中から、ぼんやりと目の前に現れたイメージは、汚い長いツメの老人の指だったのです。
汚いシワだらけの指先に小さなボトルを持ち、トレイの上にある3個の木製のワインカップに液体をポタポタと垂らしています。
その汚い爪の老人が、ブツブツと何かを言っているのです。なんだろうと耳を澄ませると「あいつらさえいなければ、俺がトップになれるのに、あいつらさえいなければ……」と呪文のように唱えていました。
彼はトレイに乗せたワインカップを持って、薄暗い石の廊下を抜けて、木のドアを開けました。そこには清潔なローブを着た男性が3人、暖炉の火で温まった部屋の中で静かに談笑をしていました。
老人がワインを一人ひとりの前に置く度に、それぞれがとても優しい声で「ありがとう」と伝えています。
老人は部屋のドアをしめて、薄暗く寒い廊下を歩きながら「あいつらさえいなければ……」という言葉を再び呪文のように繰り返していました。
来る日も来る日もその老人は、小さなボトルから液体をワインに垂らし、それを3人のいる部屋に運び、感謝の言葉を受け、薄暗い寒い廊下へと戻っていきました。
ある日、3人の中の長であった男性が病に倒れ、治療の甲斐もなく亡くなりました。そして残り2人も順番に倒れ、この世を去りました。
1人が亡くなる度に老人が「やった!やった!」と喜び、最後の一人が亡くなった時には、「やった!やっと3人とも死にやがった。これで俺がトップになる、やった!やった!」と狂喜乱舞している姿が視えました。
いいえ、姿が視えたのではなく、私自身が「やった!やっと3人とも死にやがった」言っていたのです。
この汚い爪の老人は、過去世の私でした。そして老人が毒殺したのが、私の現在の家族、父、母、兄だったのです。
老人が毎夜、ワインに落としていた液体は、毒でした。自分が疑われないようにゆっくりと時間をかけて3人の命を奪ったのです。
過去世を癒すためホ・オポノポノを実践
ビックリしました。そのときに直面していた家族のお酒問題の原因は、過去世で彼らを毒殺した私にあったのです。
思い当たる点があり、小さな頃から「家族が邪魔で仕方がない」という感覚や思考が繰り返し湧いてきていました。「お金だけ置いて、皆いなくなればいいのに」と思っている自分がいるんです。
一方でものすごい怖がりで、母親がいないとダメな子供だったので、気持ちが矛盾していました。でも、この汚い爪の老人の思念が私の中に残っていたのだとしたら……、理解できます。私だけお酒を受け付けないのも、理解できます。
今世の原因は、それぞれに責任はあるのは確かです。
でも過去世からの学びもあり、この現象の根っこにあったのは、私でした。
自分が変われば相手が変わる。なぜなら、自分の見ている世界は自分が創った世界だから。そのことが分かっていたので、私は「過去世の3人と今の家族3人に対して、心からの謝罪をしよう」と決めました。
エネルギーの開放やSRTで不要となったプログラムを消去するではなく、自分が心から詫びることを選択したのです。
一番適しているように感じたのは、ホ・オポノポノの「許してください」「ごめんなさい」「有難うございます」でした。私は日本人で、家族が相手なので「愛しています」は省き、毎日、短い時間でしたが心から伝え続けました。一生かかっても、それでも伝え続けようと思っていました。
1ヵ月後、共依存から自立へと大きな変化が
3つの言葉を唱え続けてから1ヵ月くらいたった時のことです。
瞑想状態で「許してください」「ごめんなさい」「有難うございます」と伝えていたら、過去世の私が毒殺した3人が目の前に立っていました。白いローブを着た3人が微笑みながら、こう言ってきたのです。
「有難う。もう大丈夫だから。あなたの気持ちはしっかりと受け止めました。あなたはあなたの道を進みなさい」と。
驚いた私は「え、でも、でも、まだ十分ではないから……」と答えると、3人の姿が父、母、兄に変わって「大丈夫だから、cocoはcocoの道を行きなさい」と言ってきたのです。
「えー、えー、だって、だって……」と私は抵抗しましたが、3人は私の肩をつかみ「自分の道を進みなさい」と前へと押し出しました。
私の目の前には1本の道がありました。謝罪がまだ十分ではないと感じてはいましたが、前に進むことを決意したのです。進みながら、「3人はどうしているんだろう? 後ろで私を見送っているのかな? どんな表情で私を見ているんだろうか、笑顔かな、泣いているのかな?どうなんだろう?」と思い、恐る恐る振り向きました。
すると、遠く後ろに3本の道が伸び、3人がそれぞれの道を進んでいたのです。自分の道を1人で進んでいる彼らの後ろ姿でした。
この時、私は驚きとともに、ものすごくうれしくなりました。共依存だった3人が別々に自分の人生を歩み始めたこと、皆が次の段階に進めたのを感じたからです。
実際にこのヴィジョンを視た後から、家族模様にも変化がありました。もちろん劇的ではありませんが、これまでよりは大きな歩みをしたように思います。
自分が変わると、相手が変わる。
自分が変わると、家族は変わる。
不思議ですが、そういうものみたいです。
けれども、流れを滞らせるものは他にもたくさんあります。家族関係では、特にご先祖。先祖同士の問題や、先祖からの想いもあるのです。次回は、先祖にまつわるお話をしましょう。
ここ/早稲田大学大学院卒業。公認心理師・臨床心理士。SRT公認コンサルタント&ティーチャー。過去世から引き継いだカルマ(プログラム)をクリアにし、その人が現世で具現化しようと決めてきたステージに押し上げるメソッドSRTのコンサルタント&ティーチャー。日本全国、海外からも依頼を受けている。また、最後のシャーマンと呼ばれたリパン・アパッチ族のグランドファーザーが伝えたシャーマン・ヒーリング・グランドファーザーメソッドのワークショップを行う、日本では数少ないファシリテーターの一人。ホンマルラジオで「さよなら!行き詰まり人生。開運☆幸せ人生の極意教えます」のパーソナリティも務めている。
https://cocoacoco.jp